第10話『輝け少女たちよ!気高き祈りの果てに』の感想

ツッコミ,感想,ネタバレありです。ネタバレO.K.の方のみご覧ください。原作との比較でも突っ込んでますので,ご了承ください。

プロローグ

オープニングの前にマユラのナレーションから始まります。邪神エリスと女神アテナの神話の時代からの争いの歴史。

黄金の林檎に封印され,さらに彗星レバルスに封印されたエリスでしたが,彗星レバルスが太陽系の軌道を回るうちに砕け散り,黄金の林檎が地上に落ちてしまいました。

星のかけられに導かれるようにして,邪悪の依代が,産声を上げた。かつて姉妹は一つであった。連なる星でありながら,一方は宿命に抗い,もう一方は妹に代わって宿命を受け入れた。

宿命というものに対する姉妹の対比が放言されているナレーションです。原作にはない表現ですが,うまく言い表していると思います。

本編

エリスが抱えていた沙織の首が,消えて林檎と変わります。それが宿命に対する響子の答えです。

それに対し,翔子は「これが私の答えよ」と言って,流星拳を放ちますが,まだ迷いが見られます。そこに,他の聖闘少女たちも集結します。原作では翔子一人でしたが,アニメでは聖闘少女全員が集結しています。

これはエリスの罠だと林檎の中から沙織は祈りますが,聖闘少女たちには当然伝わりません。

vs.サガ

ギャラクシアンエクスプロージョンを間近で食らってしまったアイオリアですが,アイオリアだってただでは転びません。そこにミロが駆けつけて,アイオリアを起こします。

先程のギャラクシアンエクスプロージョンの衝撃で,サガの頭上にあるエリス神殿のコアが露わになります。まるで,ラピュタの飛行石のようでもあります。

そのコアを破壊すれば良いことに,アイオリアが気づきます。あのアイオリアが!です。珍しいこともあるもんです。サガもよく気がついたと感心します。

サガの言葉にカチンとしているアイオリアですが,ミロは冷静です。

あの日,偽りの教皇のいうままに,兄を裏切り者と憎んだ俺自身に,今こそ決着をつけねばならんのだ。

かっこいいですよアイオリア。アニメスタッフさん,いい仕事してます。アイオリアに,こんな言葉を言わせてくれるなんて。黄金魂同様,ファンが黄金聖闘士に感じていたことを喋らせてくれます。

それを認めるミロもかっこいいです。アテナの前でカノンにスカーレットニードルを14発打ち込んで,仲間と認めたミロを彷彿とさせます。

原作では,ミロとアイオリアはコアを破壊するためにはどうすれば良いのか,作戦を立てて行動しますが,アニメでは作戦など立てません。脳筋は脳筋まま戦います。せっかくコアの存在に気づけたのに,なんだか台無しです。

猪突猛進にサガに立ち向かっていくアイオリアは男らしいといえば男らしいのかもしれませんが,やはりもう少し考えましょうよ。

青銅聖闘士たちとの戦いで,仲間を信じて戦うということを教わったというだけあって,獅子と蠍がお互いの心を尊重しているような表現に変化しています。

エリスの御前

なぜかリゲルに肩を貸してもらってマユラが登場します。

死に技を打つな!ヒヨッコども!

聖闘士星矢世界では,ヒヨッコという言葉が似合います。

ですがエリスの一撃で,リゲルもろとも吹き飛ばされます。マユラの体が柱にめり込んで,その上にリゲルの体が覆いかぶさります。

柱に人型ができようが,平気なのは,さすが聖闘士です。これぞ聖闘士星矢です。

エリスは宙を飛んで,聖闘少女たちの前に現れます。

お前たち,なんのために頭数があると思う。仲間を信じる力,小宇宙に変えてみろ。お前たちにはアテナの心に寄り添う真の聖闘少女ならば,できるはずだ

原作ではなく,完全にオリジナルの展開です。

熱いです。本家の聖闘士星矢同様,仲間意識というものが強調されています。良いですね~,こういう改変ならば。

聖闘少女同士だけでなく,沙織と聖闘少女間の主従関係というよりも女の友情といった感じです。

アニメオリジナルの聖闘少女5人の合体技が,エリスの持っていた黄金の林檎を吹き飛ばします。同時に,木の枝に絡まれていた沙織が開放されます。

人間ごときが,神に傷をつけるかっ!!

エリスが翔子に襲いかかります。

沙織は気を失っていますが,その意識の中で,アフロディーテの言葉を思い出します。

たとえその手を血で汚そうと,己の信じる正義を貫くものこそが美しいのです。楽しみにしていますよ。これからの戦いの中で,あなたがいかなる神となるのか

久しぶりにアフロディーテを拝めて嬉しい。ただそれだけ。アフロディーテの信念の言葉も好き。

コアを潰せ

ここでやっと,アイオリアとミロが作戦会議。といっても,サガにバレバレ。せめて相手には聞こえないように小宇宙通信しようよ。あ,それでもサガにはバレちゃうか。

作戦内容は,原作とは違います。全く違いますが,このアニメスタッフさんの仕事ぶりは好き。

打倒サガに燃えるアイオリア,ミロにコアの破壊を頼みます。

2つの戦い

サガとの戦いと,エリスの戦いの場面が交互に流れます。

聖闘少女たちの前に,沙織が現れます。穏やかな小宇宙を携えて,現れます。

もう戦わずともよいのです

は?ってなりますよね。激しい戦闘をしているときに突然現れて,戦わずともよいのですって。何いってんの?って感じです。

沙織はわかっています。これは罠であるということを。ぶつかり合うエネルギーを蓄えて,全ては邪悪の楽園を作るため。

とはいえ,このまま撤退も難しい状況です。どうするのでしょうか。

なんかおかしくね?

なにか思いつめていた翔子が,子馬座のマスクを外し,真顔でエリスに言います。

待ってよ,あんたの敵は,あたしだったじゃん

翔子は身につけた聖衣を一枚一枚脱いでいきます。すべて脱ぎ捨てた姿は,ワンピースです。その姿でエリスに一歩一歩近づきます。その顔は真剣で怖いです。エリスさえも畏怖するほどです。胸のペガサスのペンダントが一際光り輝いています。

聖闘少女たちと沙織は翔子を信じる他ありません。

翔子は響子に話しかけ,響子に抱きつきます。響子の体から,エリスが離れ,再び響子の体に入ろうとした時,翔子がエリスを受け止めます。

しかし,エリスは翔子の体に入ることは出来ません。翔子が小宇宙を燃やして抵抗したからです。そしてその小宇宙に呼応するかのように,子馬座の聖衣が飛んでいき,翔子の体を覆います。

エリスを跳ね返した翔子は,エリスに彗星拳を打ちます。そして沙織は,黄金の杖を振りかざし,黄金の林檎に再び封印します。封印して,宇宙の彼方へ飛ばします。

真の黄金聖闘士

アイオリアとサガとの戦いは続いています。吹き飛ばされても吹き飛ばされても,アイオリアは立ち上がります。ミロは,木の根っこにまだ捕まったままです。手出しができません。

兄さんは,死してなお,真の黄金聖闘士だった。だが…,貴様は偽物だ!

アイオリアが熱いです。めっちゃ熱いです。サガのせいで兄アイオロスが逆賊の汚名を着せられ,アイオリアは逆賊の弟ということで辛酸を舐めてきたのですから,アイオリアにサガを殴らせてあげたいというスタッフの愛が伝わってきます。

ちなみに私は,ムウにもサガを殴らせてほしいと思っていたりもします。

「聖衣はただの鎧ではない!」byアイオリア

「善の心を捨てたお前には,わかるまい」byミロ

ミロも小宇宙を燃やして,木の根っこから脱出。最初からそうしろと思わなくもないですが,ここは演出ということで。

アイオリアはサガを吹き飛ばし,ミロはコアを破壊します。

崩れ行く神殿

崩れ行く神殿をから,ムウは聖闘少女たちをテレポートさせます。アルデバランは邪神の小宇宙が消えたことを感じます。ゲオルグとユアンは,神殿が崩れるのを見て,戦いが終わったと喜んでいます。

ついに…,目覚めたか…

遺体安置所にいるシャカのこの言葉の意味するものは…,一体…?

いろいろと憶測できそうな意味深な言葉です。思わせぶりな言葉です。

戦神アレス

宇宙に飛ばされた黄金の林檎を手にした戦神アレスいつもの高笑いをします。

新たな戦いを予感させるところで,この回は終わりました。

作画もよくて,展開もよくて,見入ってしまいます。

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