第39話『少年たちよ!女神を託すの巻』の感想ツッコミ

ツッコミ,感想,ネタバレありです。ネタバレO.K.の方のみ御覧ください。古い作品なので,ネタバレも何もないかもしれませんが,一応忠告しておきます。漫画の話とわかっていても,科学的に突っ込みたくなることってありますよね。

本編

射手座の黄金聖衣が星矢の脇に矢を放ちました。

星矢はびっくりして,抱きかかえていた瞬を石床に落とします。

瞬は顎から床に落ちているので後頭部は打っていないものの,気を失っているから受け身は取れないはずです。それなりのダメージがあるはずなのに,相変わらずノーダメージです。

さすがは聖闘士です。

そして石床に落とされることで,意識を取り戻す瞬。

どうして射手座の黄金聖衣が俺を狙ったんだ。もうちょっとで心臓を射抜かれるところだったぜ…。

文庫版『聖闘士星矢(6)』P208

聖闘士なら,それぐらい避けろよと言いたい…。星矢は右足を骨折しているから,動けなかった…,ということにしておきましょう。

星矢は右足を骨折しているはずなのに,テーピングだけで普通に歩いている状態です。

第35話『シャカ!神に近い男の巻』の感想
文庫版で88頁もある!長い長い長い長い!ジャンプ連載時は何話分だったんだ…?シャカは迷言の宝庫だから,読んでいて楽しいです。シャカに敬意を払って,般若心経をBGMにして書いてます(一応私は敬虔な?仏教徒)。...

遺書

射手座の黄金の矢が刺さったところの壁が崩れ,そこにはギリシア文字で書かれたアイオロスの遺書。

この遺書を見せるために,射手座の聖衣は黄金の矢を放ったということを,久しぶりに氷河が冷静に分析します。

ここを訪れし少年たちよ きみらに女神を託す

アイオロス

この言葉に滝涙を流す青銅聖闘士たち…。泣くほどっ!

それにしても,逃亡途中で人馬宮を通ったときに石壁を掘って文字を残し,人に見つからないように薄い石版で覆い隠すなんて,そんな時間的余裕なんてあったのか?!?

石壁を掘るのも,薄い石版をどこからか調達して文字を隠すことも,それなりに時間がかかることです。

逃亡中はほんの少しのモタモタが命取りになるはずです。

上からアフロディーテとシュラがアイオロスを追いかけているはずなのだから,そんな余裕なんてどこにもないはずなのに……。

射手座の黄金の矢も,薄い石版のみを破壊する絶妙な力加減。石版を崩すだけでも相当な力が必要ですが,上の多いだけを崩す力加減が素晴らしいですね。

恐るべし,アイオロスの残留思念!

それにしても,人馬宮を訪れるとも分からないことなのに,訪れることを期待して遺書を残すアイオロスも大したものです。この時代ではなくて,次の女神の時代にこの遺書が公開される可能性だって考えられたはず……。

女神の聖闘士として,無意識の確信があったのでしょう。

遺子を託すーという老師から教えていただいた中国の古い諺がある。自分が死んだ後,大切なわが子を託せる男こそ,本当の男だというのだ!

文庫版『聖闘士星矢(6)』P215

論語の『六尺の孤を託すべし』のことを指しているのかと。

この言葉は,本当の男というよりも,本当の君子ということを意味しています。ちょっと違います。

歴史上,主君の孤児を預かった場合,多くはその権力を奪います。主君の権力を奪わなかった例なんて,孔明ぐらいなものでしょう。

豊臣秀吉が息子の秀頼を徳川家康に託したことは,六尺の孤を託したことになるのですが,その後の秀頼と徳川家康の関係がどうなったのかなんて,皆さんはお分かりですね。

俺たちを本当の男と認めてくれたのだな……

文庫版『聖闘士星矢(6)』P215

実際問題として,アイオロスが人馬宮を訪れた青銅聖闘士たちを男として認めたのかどうかは分かりませんが,青銅聖闘士たちがご都合主義に解釈してくれたのはありがたいことです。

熱き血潮の兄弟たち

いいか,この先どんなことがあっても死ぬんじゃないぞ!!

この果てしなき星渦巻く銀河で同じ時代をわかちあって生まれてきた,熱き血潮の兄弟たちよ!!

文庫版『聖闘士星矢(6)』P217

ここでさらに結束と決意を固める青銅聖闘士たち。

アイオロスの言葉が,そうとう胸に突き刺さっと見えます。

胸に突き刺さる文章なんて,なかなか書けるものではありません。

ここまでたどり着くまでに,各宮でいろいろなドラマがありましたし,死ぬ思いもしてきたので,あともう少しという思いもあるのでしょうね。

磨羯宮

人馬宮を出て,次の磨羯宮へと急ぐ青銅聖闘士たち。

宮に向かう時,小宇宙のかけらも感じないのは,もはやお約束の領域。黄金聖闘士は小宇宙の気配を消すのもうまく,小宇宙を自由自在に操れるからこその黄金聖闘士です。

そのまま磨羯宮を抜けようとした時,

危ない!!みんなとべーーーっ!!

文庫版『聖闘士星矢(6)』P219

の紫龍の一言で大きくジャンプする他の青銅聖闘士たち。

もちろん,星矢は骨折した足で大きくジャンプしています(←何度もしつこい)。

ただし,紫龍だけは磨羯宮に残ります。

さっきまで,「どんなことがあっても死ぬんじゃないぞ」と言っていたのに,すでに死ぬ気の紫龍です。

兄弟たちを生かして,自分は死ぬ気満々としか思えません。前言撤回しろと言いたくもなります。

俺まで飛んでいたら,全員お前の第二の攻撃で地の底へ落とされたいたろう

文庫版『聖闘士星矢(6)』P221

老師の受け売りだけでなく,敵の一手先を読んで,自分がどう行動すべきかを判断できるとは,紫龍の頭の回転の良さが現れています。

山羊座シュラ

俺は山羊座のシュラ!!

そして十三年前,逃亡しようとした逆賊アイオロスを半殺しにした男よ!!

文庫版『聖闘士星矢(6)』P222

まずはお約束の自己紹介。

人馬宮でアイオロスの遺書を見た後だけに,紫龍の闘争心が燃え上がらないわけがないです。

それにしても,シュラは十二宮を登る階段を切り裂いたわけなんだけど,この後誰かが階段を修繕する工事を早急に行っていると思われます。

十二宮の戦いが終わった後,沙織さんとムウ様が教皇宮まで普通に登っていますから……。

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