第3話『黄金聖衣の巻』の感想

ツッコミ,感想,ネタバレありです。ネタバレO.K.の方のみ御覧ください。古い作品なので,ネタバレも何もないかもしれませんが,一応忠告しておきます。漫画の話とわかっていても,科学的に突っ込みたくなることってありますよね。

本編

フィンランドから海蛇座の聖衣が,グラード財団の城戸邸に届いたところから物語が始まります。

部下からの報告を受ける上司は,なぜいつも後ろを向いているのでしょうか。偉い人だということを表現しているのでしょうけれど,たいてい高級椅子に座って窓の外を向いていますよね。

執事の辰巳からの報告を,沙織は背中を受けて受けています。

100人の内,聖闘士となって帰ってくるのは10人。聖闘士となって帰ってくるという情報は,どこから入手したのでしょうか。各人の師匠がグラード財団と繋がっていたとは思えません。

記者会見

城戸邸には会見場があるようです。マスコミの記者たちを集め,執事の辰巳は聖闘士についての説明をします。スクリーンには聖闘士の拳によるものとされるクレーターが映し出されています。

聖闘士はいかなる格闘技とも違い,小宇宙という己の体内にある核を燃やし,爆発させて破壊力を生み出すわけです。聖闘士は原子を砕くという破壊の究極を身に着けています。

原子なんて砕いたか,そのエネルギーは原子爆弾どころの破壊力では済まないと思います。クレーターの形成ですむような破壊力ではないはずです。

敵との距離を3.4Mと仮定すれば,1秒間に100発のパンチを打ち込めるということです

パンチを打った後,戻りの時間が計算に含まれていませんけど。戻りの時間も計算に入れると,50発になるのではないでしょうか。それに,相手との距離が3.4Mでは,相手にパンチが当たっていません。相手にあたった衝撃波や風圧を,当てたことにしているのでしょうか。

グラード財団総帥

聖闘士たちが日本に来て行うことを説明するために,グラード財団の総帥である城戸沙織が登場します。

13歳の少女にして総帥です。普通では考えられません。他の親族や後見人となるような後ろ盾がなければ,13歳の少女に従うなどということはありえません。そこは神の力を使っているということにしましょう。

13歳の少女を,記者たちは「気高く美しい」といって称賛します。13歳の少女とは思えない成熟した体型をしてます。そこは早熟なギリシア人だからということで。

沙織は聖闘士となるべくして世界各地に送り込んだ100人の孤児のうち,10人が見事聖闘士となって聖衣を持ち帰ったと説明します。残りの90人は行方不明だということですが,おそらく亡くなったのでしょうね。

死んでも誰も悲しむものがいないという身寄りのいない孤児たちの弱みに付け込んで,世界各地に送り込んだのだと考えられます。なかなかの鬼畜です。実際には身寄りのいない孤児ではなく,実子なのですが。

今現在日本に戻ってきた聖闘士たちの聖衣箱を記者たちに見せますが,ただの金属製?の箱をみて記者たちは驚きます。そこまで驚くようなものなのでしょうか。

マスコミの力を利用して

聖闘士対聖闘士の戦いを,日本で行うという計画を発表します。

この先の展開を知っているからこそ分かるのですが,とにかくこの聖闘士同士の戦いを大々的世界中に,マスコミの力を使って知らしめようとしていることが伺えます。聖域をおびき出すための作戦です。

黄金聖衣

聖闘士を争わせる目的として,黄金聖衣を賞品とすることを沙織は言います。

今ここにある聖衣は,聖闘士の中でも最下級の青銅聖衣で,聖闘士の最高位は黄金聖衣。黄道十二星座を守護星座とする聖衣は,12人にしか与えられない聖闘士の最高位です。

ここでは黄金聖衣は誰でも纏うことが許されているような言いようですが,実際には自分の誕生星座と適合していないと纏うことができません。戦いに勝ったとしても,射手座の黄金聖衣を纏える有資格者は星矢のみだったりします。

青銅聖衣が共鳴しているところに黄金聖衣が登場すると,畏怖するかのように青銅聖衣は共鳴をやめます。黄金聖衣が登場と言っても,いきなり現れるわけではなく,カーテンなり箱なりで覆われていただけだと思うのですが。黄金聖衣はずっとそこにあったと考えられるので,気づかないわけはないと思います。

そんなことは知らない記者たちは,聖闘士たちは必死で戦うだろうと考えます。

星矢帰国

記者会見の場に帰国した星矢が登場します。帰国したばかりでいきなり記者会見の場に聖衣箱を担いで現れます。

星矢は戦いに興味はなく,引き離された姉に会わせてくれる約束のために聖衣を持ち帰ったとしゅちょうします。聖闘士になった星矢に,辰巳では歯が立ちません。

一角獣座邪武

お嬢様大好き邪武が登場します。ここでの星矢の回想シーンはある意味名物シーンです。6年前の回想シーンです。

「誰か馬になりなさい!」

城戸邸には100人の孤児たちが集められています。お嬢様のわがまま遊びが始まります。7歳の沙織お嬢様です。ムチを持って乗馬の格好をしています。

沙織は星矢を馬にしようとしますが,星矢は拒否します。拒否したがゆえに,沙織に鞭打たれます。反抗的な星矢を蹴飛ばして,中に入ってきたのが邪武。

お嬢様,俺が馬になります!どうかこの邪武の背にお乗りください!!

そして邪武は沙織に鞭打たれながら,お馬さんごっこに付き合います。馬です。

慈愛に満ちた女神の幼少期の姿だとはとても思えません。考えてみれば,邪武も星矢も馬の星座ですね。女神の馬になることが,この頃から運命づけられていたんですね。

お嬢様の言いなりの邪武と,反抗的な星矢は6年経っても変わっていません。喧嘩を始めようとします。すぐに暴力に訴えるのは,聖闘士の得意技です。

記者会見の場をこれ以上あらされたくない沙織が止めに入ります。

姉さんはどこに

星矢は姉に会うことにこだわります。兄弟愛が強いのは,車田作品の特徴の一つです。星矢はシスコンです。

しかし星矢の姉は星矢がギリシアに旅立った日に,孤児院から忽然と姿を消して行方知れずになっています。孤児院にいた姉が,星矢がギリシアに行ったのを知ったのかは謎です。グラード財団の関係者が,孤児院にわざわざ伝えたのでしょうか。

星矢は探しに行こうとしますが,沙織は取引を持ちかけます。「戦いに勝ち抜いたあかつきには,グラード財団が総力をあげて姉を探し出してあげる」と。13歳でこのような駆け引きができるとは,さすがグラード財団総帥です。場馴れしているのかもしれません。

星矢は何も返事をせずに立ち去ります。聖衣箱のベルトを邪武に切られていたのですが,時間差で今頃になって落ちます。

星矢は立ち去ります。

立ち去った後に,星矢が放った攻撃がこれまた時間差で明らかになっていきます。

邪武の服は引き裂かれ,スクリーンにはヒビが入り,スクリーンの裏の壁には穴が空いています。記者たちと邪武は星矢の攻撃に驚きますが,沙織は平然としています。

「しょせん星矢に残された道は,戦うこと以外にはないのだから……」

さすが女神です。星矢の運命はすでにお見通しです。聖闘士の生きる道は戦うこと以外にないろ言うこともよくご存知です。

それで良いのか,アテナよ。

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