第26話『獅子座アイオリアの挑戦の巻』の感想

ツッコミ,感想,ネタバレありです。ネタバレO.K.の方のみ御覧ください。古い作品なので,ネタバレも何もないかもしれませんが,一応忠告しておきます。漫画の話とわかっていても,科学的に突っ込みたくなることってありますよね。

いよいよお楽しみの黄金聖闘士の登場です。リアルタイムで読んでいた時,自分の守護星座である獅子座の聖闘士が出てきて,歓喜してましたね。

聖闘士星矢のいろいろな設定が明らかになる回でもあります。

本編

教皇に呼ばれて教皇に謁見するアイオリアは訓練着というか,雑兵服というか,教皇に謁見する時は正装というドレスコードはないのでしょうか。(聖闘士にとっての正装とは聖衣を纏った状態)

獅子座アイオリア
「ええい!面倒!」という迷言があるがゆえに,脳筋扱いされてしまうことが多いキャラです。熱血であるが故に,後の黄金聖闘士を主役とするスピンオフの作品では主人公となることの多いキャラです。星矢の上位互換キャラですね。ア...

そこに蠍座のミロが登場します。聖衣の隙間から見える鎖骨がセクシーです。

フッ,遅いぞ。教皇のおよびに遅れるとはなにごとだ

文庫版『聖闘士星矢(4)』P157

と言ってアイオリアの後ろから登場するとは,アイオリアよりも遅れて教皇の間に到着したということではないでしょうか? アイオリアよりも先に来ていたのなら,すでに教皇にかしずいているはずです。ごまかしはいけませんよ。

蠍座ミロ
登場したばかりの頃は,クールなキャラだと思っていましたが,冥王編で天蝎宮を飛び出して処女宮に来てしまったことから,実は気性の激しい性格なのではないかと思われます。男気があり,気性が激しいキャラと認定されているせいか,黄金聖闘士が主...

自分のことを棚に上げているミロです。そして突っ込まないアイオリアです。

黄金聖闘士出陣

驚くのも無理はない。黄金の聖闘士同士が顔をあわせるような非常事態などめったにないからな。

文庫版『聖闘士星矢(4)』P159

黄金聖闘士が複数人で一つの勅命を受けるために顔を合わせるのがめったに無いのか,それとも普段から顔を合わせることはないのか。前者だと思いたい。

10人の白銀聖闘士が5人の青銅聖闘士に倒される

ここでアイオリアとミロはこれまでの経過を説明されるわけです。

見世物まがいのショーを繰り広げる青銅を懲らしめるために氷河を送ったもののミイラ取りがミイラになり,暗黒聖闘士の首領に治まった一輝と黄金聖衣を巡って死闘を繰り広げるに至った。

青銅聖闘士の抹殺とグラードコロッセオの破壊のために白銀聖闘士10人を送り込んだものの,ことごとく青銅聖闘士に倒された。

さり気なく氷河という言葉が出てきていますが,この段階でミロとアイオリアは氷河という人物を知っていたのか,甚だ疑問です。ひょっとしたら,ミロは知っているかもしれませんが,アイオリアとは面識がないはずです。

その話に驚く二人のバックには,青銅聖闘士たちに倒される白銀聖闘士たちの絵が貼られているわけです。その中でミスティーのあのシーンが異彩を放っていて目立ちます

他の絵は黒い部分が多いのですが,ミスティーのあのシーンは白い部分が多いので,目を惹いちゃうわけですよ。セリフも笑いを誘っていますし。

魔鈴が裏切ったという報告も入っている。

文庫版『聖闘士星矢(4)』P162

アイオリアは魔鈴とは顔見知りなだけに,動揺しています。

教皇はミロとアイオリアに青銅聖闘士を倒すために招集したということを感じ取っています。

お言葉ですが教皇。それでは獅子にアリを倒せというようなもの。我ら黄金の誇りが立ちません!

文庫版『聖闘士星矢(4)』P162

黄金聖闘士であることを一番誇りに思っているのは,ミロのような気がする。ミロの目上の人に対する言葉遣いもなんか好き。

いや,今倒しておかねば,いずれおそるべきことになるかもしれん。彼らが成長してからでは……

文庫版『聖闘士星矢(4)』P162

(偽)教皇の焦りなのでしょうね。

黄金聖衣

射手座の黄金聖衣がなぜか日本にあるということで,教皇目線のアイオロスの話。

お前達ふたりとも知っていよう,十三年前,この教皇に…,いや女神に反逆を企て聖域を追われ,抹殺された射手座の黄金聖闘士アイオロスの話を…。

そのアイオロスの黄金聖衣が日本の城戸光政という男に託され,今まで日本に眠っていたのだ。つい最近まで偽物とばかり思っていたのは,まるで形を変えていたからだ。

文庫版『聖闘士星矢(4)』P163

赤ん坊の話は都合が悪いのか,出てきませんね。

形を変えても,本物の黄金聖衣かどうか聖闘士なら見分けが付きそうなものですが,近づくことができなかったからかな?異次元を移動すれば近寄れそうなものですが…。

それぞれ持ち場の宮ではなく,なぜか教皇の間に安置されている黄金聖衣たち。この話をするためにミロとアイオリア以外の黄金聖闘士に呼びかけて,教皇の間に運ばせるとは,なかなかご苦労なことです。

十三年前アイオロスに加担し聖域を裏切ったまま野放しになっている黄金聖闘士が二人いる。

みてのとおりこの場にはない天秤座と牡羊座の二人よ。

文庫版『聖闘士星矢(4)』P165

13年前,アイオロスに加担しているはずなのですが,エピソードゼロでは,まるっと無視されています。楽しみにしていたのに……。

天秤座

中国五老峰あたりにいるときいた。(中略)聖闘士の中でも最強の実力を誇る最も恐るべき男だ……

老師のあの体で,どうやって黄金聖衣を纏うのだろうかと,リアルタイムで読んでいた時は疑問に思っていたものです。まさか,脱皮するとは……。

天秤座童虎
てんびん座は,てんびん座の聖衣に装備されている武器を使用するかどうかを判断する権限を持つため,善悪を判断する聖闘士の要と云われる存在です。龍座紫龍の師匠であり,紫龍だけでなく他の聖闘士からも「老師」と呼ばれて親しまれています。...
牡羊座の聖闘士

インドと中国の国境あたりの魔境に住み(中略)聖衣の修復を手掛けていると聞いた…

これもリアルタイムで読んでいたときの驚きましたね。

牡羊座ムウ
黄金聖闘士のお色気?担当。年少組の中ではリーダー的な存在で,参謀的な立ち位置。ある意味教皇に最も近い男なのかもしれない。星座占いではおひつじ座は最もリーダー的な性格をしているから,キャラの性格付けが星座占いどおりになされている聖闘...

聖域からの招集に13年間一度も応じず,女神に対する反逆の意を露骨に示している。

文庫版『聖闘士星矢(4)』P166

老師が聖域の招集に応じないのは,真の教皇なら自明のことなので,こんなことを言うはずはありません。

黄金聖衣があったところで,その聖衣を纏う資格がなければ無用の長物であることは分かっているはずです。青銅聖闘士の中から黄金聖衣を纏う資格者が現れることを恐れているのでしょうかね。

というわけで,青銅聖闘士を倒してこいという命令が下るわけです。

ここは,このアイオリアにおまかせを……

文庫版『聖闘士星矢(4)』P167

アイオリアは去りながら,後ろを向いてこんなことを言っているんですけど,せめて教皇に面と向かって行ってから立ち去るべきだろう。

ここでミロの口から,アイオリアは反逆者アイオロスの弟であることが明らかになります。

万が一アイオリアが死ぬようなことになっても,それは一石二鳥と言うものだ

文庫版『聖闘士星矢(4)』P168

アイオリアが死んだら,女神軍の戦力が減ってしまうだろうが!

若干,強行に対して不信感を抱くミロです。

星矢危機一髪

グラード財団の療養所に入院している星矢。瞬が見舞いに来ていて,美穂ちゃんから手当を受けています。美穂ちゃんは看護師資格を持っていないので,医療行為はできないはずなのに,やっちゃってます。

瞬から紫龍や氷河のことを聞き,瞬もどうするか星矢に言います。星矢もこのあとどうするのか,考えを言っています。

そしてなぜか星矢の病室に届けられた射手座の聖衣。星矢にとってはある意味疫病神かも。

シャイナ襲来

夜,入院している星矢をシャイナが襲います。ここでシャイナから衝撃の事実が!

女神を守る聖闘士は男子と決められていた。(中略)女子が聖闘士の世界にはいるときは女であることを捨て去るため,自らの顔に自らの顔に仮面をつけられるのさ。(中略)

女子にとって仮面の下の素顔を他人に見られることは,裸を見られた以上に屈辱的なことなのさ。星矢,お前ははじめて私の素顔を見てしまった男……。(中略)その男を殺すか…,それとも…

文庫版『聖闘士星矢(4)』P175

この後シャイナの素顔を見てしまった男は複数人いることになりますが,星矢がはじめての男であるということが重要なことのようです。

アイオリア襲来

突然射手座の黄金聖衣の箱が開き,中から射手座の黄金聖衣が姿を表します。以前の姿とは違うもの,真の姿になっています。星矢は沙織の言ったことが真であることに気が付きます。

外に強大な小宇宙(アイオリアの小宇宙)に反応してのことでしょう。

シャイナは星矢に逃げるように促しますが,星矢は自分が置かれた状況が全くわかっていないようです。その能天気ぶりは星矢らしくて良いですね。

シャイナは黄金聖闘士までもが派遣されたことで,教皇に疑問を持ち始めたようです。なぜここまで青銅聖闘士たちを葬ろうとしているのか,シャイナは勘が鋭いようです。

ここで唯一アイオリアが念動力を使用した場面。シャイナと星矢を病室から引きずり出しています。

指一本でシャイナと星矢を吹き飛ばし,黄金聖闘士の強さを見せつけていますね。

それでもアイオリアと星矢は聖域で知り合いだっただけに,情はあります。しかし,星矢は自分だけ助かろうなんて考えるような男ではありません。兄弟を守るために戦うことにします。

しかし星矢の拳はアイオリアには当たりません。そしてここでまた驚きの設定が!

お前達青銅の動きはせいぜいマッハ1。白銀でさえ2から5。(中略)黄金聖衣の聖闘士はすべて光速の動きを持っているんだ!!

文庫版『聖闘士星矢(4)』P188,189

ここで頭の中を特殊相対性理論が頭の中を駆け巡り,光速で動いている間は時間が経過しないから…,光速に近づくに従って必要なエネルギーが大きくなり……。必要なエネルギーはおそらく小宇宙で無理くり説明するとして……。

光速に反応するためには神経回路はそれ以上の速度で反応しなくてはならなくて…。

うん,考えないことにしよう。

そしてアイオリアが星矢を殴ろうとした時,飛び込んで来るのはシャイナさん。衝撃の告白。

仮面の下の素顔を見られた聖闘士の女子はその相手を殺すか…それとも…愛するしかないのさ…

文庫版『聖闘士星矢(4)』P192

シャイナさんは愛する選択をしてしまったんですね。

ちなみにシャイナさんは背中にもろに拳を受けてしまったので,本当なら脊髄をやられて半身不随になってもおかしくないような怪我なのですが,後になんともなかったかのように登場じます。

お前なら,シャイナさんが俺をかばい飛び込んでくるのを楽に察知できたはずだ。女の人に拳をふるって何になる

文庫版『聖闘士星矢(4)』P195

言っていることは正しいけれど,女であることを捨てている女聖闘士にとってこのセリフは失礼です。性別に関係なく,平等に扱ってほしいはずです。

そんな星矢に対して,素直に自分の過ちを認めて謝るアイオリアは,潔くて男らしいですよね。

この場は星矢とシャイナを見逃そうとしたアイオリアですが,アイオリアには見張りがつけられています。見張りの白銀3人組が登場です。アイオリアにとって,内心ショックだったに違いありません。

登場した白銀聖闘士3人(ヘラクレス座アルゲティ,蠅座ムスカ,巨犬座シリウス)にボコられます。星矢は聖衣があれば…,と願っていたら,射手座聖衣が反応してくれました。

星矢と同じ射手座だったから反応したに違いありません。

射手座の聖衣が星矢の身体を覆い,白銀聖闘士3人をあっという間に倒してしまいます。

星矢の力は黄金聖衣のお陰ということになっています。

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