第19話『不死鳥よ灰となれ!の巻』の感想

ツッコミ,感想,ネタバレありです。ネタバレO.K.の方のみ御覧ください。古い作品なので,ネタバレも何もないかもしれませんが,一応忠告しておきます。漫画の話とわかっていても,科学的に突っ込みたくなることってありますよね。

本編

幻魔拳で硬直している一輝を,4人で取り囲みます。一輝が硬直している間は一輝を倒すチャンスなのに,誰も倒そうとしないのは仲間思いの優しさか。

それを最初に破ったのが氷河。幻魔拳の恐ろしさを身をもって知ってしまったために,自ら幻魔拳を食らって突っ立ってしまった一輝を倒そうとします。

ふと思い出したけど,幻魔拳を食らって,その後全く身動きが取れなくなっていたのって,狼星座那智と御者座のカペラぐらいないんじゃね?

他の聖闘士は,幻魔拳を食らった直後は微動だにできなかったもののしばらくすると普通に動き出すか,「なんかした?」ぐらいにしか感じなくて普通に戦いの場に戻ってきているような気がする。

トドメを刺そうとする氷河の手を,瞬が鎖で止めます。この段階の瞬にとって,一輝は唯一の肉親ですからね。庇おうとするのが普通の行動でしょう。

第14話『破れたり!幻魔拳』の感想
本編一輝のもとへたどり着くも,紫龍と同じく出血多量で力が入らない星矢です。そしてここで登場するのが,俺を忘れてしまっては困るぜ!氷河原作とは違い,熱くてかっこいい登場の仕方の氷河です。原作ではザッ,ザッと足...

大切なもの

瞬が氷河の拳を止めたスキを突いて,再び一輝は氷河の心臓を目指して拳を放ちます。

一輝の腕に,氷河のロザリオが絡みつきます。

ノーザンクロスのロザリオ…。そうか……,これがおまえの心臓を救った秘密だったか…。

文庫版『聖闘士星矢(3)』P79

ただの十字架のペンダントを見て,ノーザンクロスのなんて,普通は言いません。

ロザリオからは血がポタポタと落ちています。相当な出血量です。最初の攻撃でもともと血がついていたとは思いますが,2度めの攻撃で更に血がついたのだと思います。

ロザリオは聖衣の下にあるので,ロザリオが更に傷口を広げていそうです。肋骨だって数本は折れていそうです。聖衣の下に隠れて見えませんが,体には大きな穴が空いてしまっていると考えられます。

氷河の心臓にはダメージがいっているはずだと考えられますが,平気な顔をしています。ひょっとしたら,心臓が左ではなく右側にあるのかもしれません。

心臓だけでなく,肺にもダメージがいっていると考えられますが,不思議と平気です。

そんな攻撃を受けたにもかかわらず,平然としている氷河はまるでゾンビです。そんなことを言ったら,紫龍は星矢も同様ですけどね。

すでに大切なものを失ってしまっている一輝に,自らの幻魔拳は効きません。これ以上落ちるところがないところまで落ちているのが一輝ですからね。

鳳翼天翔

幻魔拳から我に返った一輝は,4人まとめて鳳翼天翔でふっとばします。アニメでは時間をかけてふっとばされる様子が描写されていましたが,原作では5コマでほぼ一瞬の表現です。

これで黄金聖衣は俺のものと思った一輝ですが,黄金聖衣は星矢を護っていました。まだこの段階では設定がなされていなかっただけなのですが,

黄金聖衣は守護星座があっていないと纏えません

聖闘士なら知っているはずの常識です。獅子座生まれの一輝が射手座の聖衣なんてまとえるはずがありません

黄金聖衣

しかし黄金聖衣が自らの意思で合体して星矢を護っているということから,聖衣は生きており意思を持っているということがよく理解できます。

星矢もまだこのとき,なぜ黄金聖衣が星矢を護ったのか,全く理解できていません。星矢はいて座ですから,射手座の聖衣は共鳴できたのでしょう。

まさか黄金聖衣がおまえを黄金の聖闘士と認めたとでもいうのか!!

文庫版『聖闘士星矢(3)』P89

いやいや,まだ黄金聖衣とは認められていませんよ。ただ,正義のために戦っているというのは聖衣が認めていることですし,星矢が射手座生まれだから反応したに過ぎませんよ,たぶん。

いったろ一輝。黄金聖衣がこの戦いの勝者に弱虫のお前なんか選ばないと!!

みんな同じように地獄の日々をくぐり抜けてこの日本まで帰ってきたんだ!!それをひとりだけいじけやがって,この弱虫め!!

思い出せ一輝,幼いことの男らしかった自分を……。

文庫版『聖闘士星矢(3)』P92,93

生身の星矢が聖衣を纏っている一輝をぶっ飛ばしています。

要は小宇宙なので,聖衣は関係ありません。小宇宙が燃えていなければ,聖衣は反応しません。小宇宙さえ燃えていれば,聖衣を凌げるのは,紫龍が証明しています。

何のための聖衣が存在するのか,時々わからなくなります。聖闘士の階級を示すだけのものではないはずですし。

6年前

6年前といえば,一輝は9歳,紫龍と氷河は8歳,星矢と瞬は7歳です。

年齢から考えて,星矢と瞬はちょうど長期記憶が発達する年齢です。その他はしっかり記憶に残っているはずです。自ら忘れようとした場合は別ですが,記憶に残っていることが多くなる年齢です。

6年前のことを一輝は思い出します。

城戸邸には,聖闘士の修行に送り出すべき子どもたちが集められています。

あの鉄条網には一万ボルトの電流が流れてるって話だ。触れただけであの世行きだぞ。by 紫龍

文庫版『聖闘士星矢(3)』P94

8歳の紫龍が,1万ボルトの電流の意味を分かっていたとは思えません。電流の意味はわからなくても,触ったらやばいということは理解していたのだと思います。大人たちから聞かされていたのだと思います。

とにかく触ったらまずいと,星矢に忠告しています。

作中で星矢も言っていますが,ほとんど囚人のような扱いです。7歳で囚人という言葉を知っている星矢も,なかなかの博識です。

子どもたちを閉じ込めるために電流が流れていたと言うよりも,ただの城戸邸のセキュリティー対策に過ぎなかったのかもしれませんけどね。泥棒対策。

脱走を試みた一輝

城戸邸から順次子どもたちが修行地へと送り出されます。

一輝より先に瞬がアンドロメダ島へと送り出されます。一輝はバスに乗る瞬を見送ります。

あの瞬が送られるアンドロメダ島がどんな恐ろしいところだか知るまい。クククク,お前が行くデスクイーン島と何ら変わることのない,この世の地獄なんだぞ!!

(中略)

この過酷な条件のもと,見事聖闘士として帰ってきた人間はまだ一人もいない。それがアンドロメダ島の正体なのだ!!

文庫版『聖闘士星矢(3)』P96,97

子供に対してそんなことを言うかね,辰巳さん。それだけでPTSDになってしまいますよ。

アンドロメダ島で聖闘士になったのは,他にもカメレオン座のジュネさんがいますけどね。

おそらく前聖戦のときにはアンドロメダ島で聖闘士になった人間はいるでしょう。ただ,今度の聖戦に向けた聖闘士の準備はまだ始まったばかりで,まだいないだけではないでしょうか。聖闘士になったものがいない地を,聖闘士の修行地に指定するはずがありません。女神が許しません。

それに怒って辰巳をタコ殴りにする一輝です。いくら子供でも,暴力はいけません

一輝は瞬を追いかけるべく,城戸邸からの脱走を試みます。一輝を追いかけるために犬まで動員されています。どう見ても,闘犬です。

一輝は鉄条網に1万ボルトの電流が流れていることを知りません。星矢たちは鉄条網に触ることをなんとか防ごうと,必死に止めに入ります。星矢は一輝に体当たりをします。

体当たりではなくて,口で説明すれば良いものを,暴力に訴えるから反発されるんだって。

鉄条網に触ってしまった一輝は倒れ,捉えられてしまいます。でもその後,一輝を縄で縛って宙吊りにし,拷問するなど,やってはならないことですぜ,辰巳さん。

1万ボルトの電流を浴びても,大人たちから激しい拷問を受けても,後遺症が残ることなく生きているとは,この頃からすでに不死鳥の素質があったのでしょう。すでに鳳凰星座の聖闘士が運命づけられていたとしか思えません。何という生命力!

一輝が瀕死状態で船に乗せられたということを知っている星矢は,一輝よりも後に修行地に送られたのでしょうね。最後の方なのかもしれません。

星矢vs. 一輝

このわからずやめーーーっ!!

文庫版『聖闘士星矢(3)』P107

星矢の拳が炸裂して,一輝が吹っ飛びます。そして鳳凰星座の聖衣が砕けます。相変わらず,金属のはずなのにセラミックな砕け方をする聖衣です。

砕け散っても,蘇るのが鳳凰星座の聖衣です。自己修復能力のある聖衣に,星矢は驚きます。しかも聖衣は学習能力があるのか,より強化されて蘇ります。

聖衣を纏った一輝は星矢に反撃を開始しますが,星矢には仲間がいます。

一輝からの攻撃を守るために,龍星座の盾が飛んできて,星矢を守ります。アンドロメダの鎖が攻撃を増強させます。鎖が防御面ではなく攻撃面を支えているのがある意味不思議です。弟が兄を攻撃している構図になってしまうからです。

星矢は一人で戦っているのではなく,黄金聖衣,紫龍や氷河,瞬が星矢に力を貸しています。小宇宙はレンタル可能なエネルギーのようです。ドラゴンボールの元気玉のようでもあります。

星矢のバカのひとつ覚えの流星拳ですが,氷河の凍気が流星拳に乗ります。凍気もレンタル可能なようです。どうやって送っているのでしょうね。

友情ではない,兄弟愛がおまえに勝利をもたらせたのだ……。今こそ言おう,我が弟星矢よ!!

文庫版『聖闘士星矢(3)』P126,127

我が弟星矢の意味は,この後明らかになりますが,リアルタイムに読んでいたときはびっくりでしたね。

思わず計算しちゃいましたよ。

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