第14話『凄絶!白鳥対鳳凰の巻』の感想

ツッコミ,感想,ネタバレありです。ネタバレO.K.の方のみ御覧ください。古い作品なので,ネタバレも何もないかもしれませんが,一応忠告しておきます。漫画の話とわかっていても,科学的に突っ込みたくなることってありますよね。

本編

一輝のもとに,暗黒スワンが最期の力を振り絞ってテレポートさせた眼球が届きます。グロいです。一輝はその眼球の網膜に焼き付いた氷河の技を見ます。

網膜に焼き付いたものは画像であって映像ではないはずです。一輝は単なる画像から氷河の技のすべてを読み取ったということになります。

網膜に焼き付くとは

「犯人の顔が網膜に焼き付く」なんて言う言葉を聞いたことがあるかと思います。これに科学的な根拠はありません

網膜は光の受信機に過ぎません。受信した光を,視神経を通じて脳細胞に伝えているだけです。ただの残像現象を網膜に焼き付くと思い込んでいるのかもしれません。

網膜に焼き付くのではなく,脳裏に焼き付くといったほうが正しい表現だと思います。

網膜に焼き付いたものはなにもないはずですが,眼球に残った小宇宙を読み取ったということにしておきましょう。

一輝は網膜に焼き付いた氷河の技を学習します。「聖闘士に同じ技は二度通用しない」ので,一輝に氷河の技は通用しないことになります。しかも,氷河はこの時点で会得している技をすべて暗黒スワンに見せてしまっています。

一輝vs. 氷河

笑止な,この氷河に敗北があると思うか

おごれる氷河です。おごってしまったほうが負けてしまうのが,この漫画です。

対して一輝は,氷河の技をすべて暗黒スワンから伝えられています。聖闘士に同じ技は二度通用しません。

氷河のダイヤモンドダストは簡単に一輝に跳ね返されてしまいます。

いまだに死んだ母親に会いに海の底に潜っているような女々しいやつに,俺が倒せるか

鳳凰幻魔拳を打つ前から,相手の心の中を読んでいる一輝です。自分の弱いところを疲れたら,冷静でいられるわけがありません。動揺しまくる氷河です。

さらに鳳凰幻魔拳が氷河の精神に追い打ちをかけます。

第12話『つかめ!友情の星雲鎖』の感想
本編一輝と氷河が対峙するところから始まります。台詞回しが多少原作とは違いますが,氷河のいきなりダイヤモンドダスト攻撃がまったく通用しない状態からの一輝の反撃は変わりません。アニメではここにキグナスダンスが入るぐらい...

マーマの最期

一輝の鳳凰幻魔拳によって,氷河はマーマの最期を思い出されます。しかも結末が最悪なものになるように書き換えられます。

沈没する帆船に氷河のマーマだけが取り残されます。氷河は助かったのに,なぜ氷河のマーマだけが逃げ遅れてしまったのかは分かりません。一番考えられる理由は,自殺ではないでしょうか。わざと残ったとしか考えられません。

氷河を道連れにしなかっただけでもマシですね。ロシア人なのに,日本人的です。欧米人は「子どもはまた産めばいいから」という考えで,子どもを犠牲にして自分は助かろうとするのが一般的な考え方ですからね。

日本にいる父親に会いに行く途中だったということですが,移動手段が飛行機ではなく,なぜ帆船だったのでしょうか。鉄道でもありません。

飛行機が嫌いであれば,シベリア鉄道でウラジオストクまで来て,そこから船に乗って日本に来る方が良いと思うのですけど,なぜ北極海を帆船で航行しようとしたのでしょうか。

氷の海で帆船です。危険すぎます。氷を砕きながら進む機能なんてついていない船ですよ。

「ぼくが…,引き上げてみせる,きっと…」

「そいつは無理だ…まぁ,伝説にきく聖闘士にでもなれば別だが…」

幼少期の氷河の一人称は「ぼく」なんですね。聖闘士の存在は一般には知られていないという設定ですが,聖闘士の修行地になっている場所では,「伝説」の存在として聖闘士というものが知られているということが分かるコマです。

だけど坊や,何年後かに奇跡的にマーマを引き上げることが出来たとしても,そっとしておいておやり…(中略)…海の底にいる限り…マーマの美しさは永遠に変わらないのだよ…永遠に…

美しいマーマに花を届ける氷河。亡くなった時の美しさをそのままに留めるマーマの死体。一輝はその美しいマーマの姿を朽ち果てたものに置き換えます。

一輝が見せたマーマの姿のほうが現実的です。いくら氷点下のシベリア海とはいえ,水死体が朽ち果てないままその姿を留めるということはありえません。

それこそ,永久凍土の中に氷漬けになっているのなら分かります。しかしマーマが眠るのは水中です。熱帯ほと活発ではないとはいえ,生命活動は行われています。微生物による分解活動が行われていないわけがありません。

怒りの氷河

朽ち果てたマーマの姿に発狂する氷河です。実際は,それが現実なんですけど。

俺のいちばん大切なものを無残に踏みにじり……,俺の全神経を怒りを張り巡らせた……もはやお前を葬るのに何のためらいもない!!

怒りのホーロドニースメルチを放つ氷河ですが,聖闘士に一度見た技は二度通用しません。一輝は暗黒スワンの眼球から,氷河の技を一度見てしまっています。聖衣だけを残して…,一輝は脱皮してホーロドニースメルチから逃れます。

上述したように,最期の光景が網膜に残っているということは科学的にありえないのですがね。

納得したところで,氷河の神経は先程の鳳凰幻魔拳のショックでぼろぼろになっています。

精神的なショックは,大きければ大きいほど,動けなくなります。力が抜けます。これは本当です。幻魔拳ではないですが,私自身,ショックのあまり動けなくなった経験したことがありますから,これは真だと言えます。

氷河敗れる

さらば氷河よ!お前の心臓の鼓動は今止まる!!

一輝は素手で,聖衣の上から氷河の心臓めがけて拳をふるいます。素手で聖衣が破壊されています。聖衣に穴が空いています。聖衣って,こんなに脆かったっけ?

聖衣は纏った人間の小宇宙の燃焼具合に依存するものだから,精神が破壊されて小宇宙が燃えていない氷河の聖衣はもろくなっていたのかもしれませんけど,素手で破壊されるほど脆くなるものなのでしょうか。

俺たち孤児にとって大切なものなど全て無くしたはずなのだ。それをいつまでも後生大事に持っていたことがお前の敗因よ。

そう言っている一輝にも,大切なものがあることが,この先明らかになるのですけど。人は,大切なものがあるからこそ,強くなれるのです。

もはやこちらに勝機ありえずといえども,おまえも五体満足のままにはおかん!

氷河はそれでも右手で拳を繰り出そうとしますが,素手でしかも利き腕ではない左手の一輝の拳に負けます。

それでも最期の力を振り絞って,一輝の右腕を凍らせた氷河です。

氷河の破壊された白鳥星座聖衣の胸パーツの浮くに,光っているものがあるのが思わせぶりです。次に繋がっていることを思わせています。

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