第12話『ムウの館の巻』の感想

ツッコミ,感想,ネタバレありです。ネタバレO.K.の方のみ御覧ください。古い作品なので,ネタバレも何もないかもしれませんが,一応忠告しておきます。漫画の話とわかっていても,科学的に突っ込みたくなることってありますよね。

本編

紫龍が龍星座とペガサスの聖衣を担いで,ジャミールに住むムウを元を訪れようとします。

ヒマラヤ山脈ーー

国境付近にジャミールという標高6千メートルを超える山岳地帯がある。

中国とインドの国境はカラコロム山脈ですが,一部ヒマラヤ山脈も含まれると言えば含まれます。この文章から,紫龍はチベットを通ってジャミールに向かったと考えられます。

ちなみに,リアル世界ではチベット‐カシミールのルートは中国とインドの政治問題から,現在国境は封鎖されています

紫龍はさすが聖闘士です。6千メートルを超える山岳地帯を歩く装備とは思えません。酸素ボンベは愚か,防寒着も野営の装備も持っていません。

さすがにうわさどおり空気が薄い

いや,そういう問題ではないでしょう。寒さ対策を全くせずに,中国南部地域で修行した紫龍が平服で行けるような場所ではないと思いますけど。

第10話『危うし紫龍!聖衣の墓場』の感想
本編ヨットハーバーの屋根裏部屋にある星矢の部屋を沙織お嬢様が訪れます。この屋根裏部屋は,グラード財団が用意したものでしょうか。13歳にして一人暮らしは,いろいろと問題がありそうな気がしますが,きっとグラード財団が保...

老師からの忠告

紫龍は3日前に五老峰に立ち寄り,老師の様子を見に行っています。春麗から危篤と聞いていた老師が,ピンピンしています。

ペガサスに負けたのではなく星矢に負けたと老師に報告しています。老師は星矢が何の星座の聖闘士なのか,知っていたのでしょうか。ペガサスではなく,星矢で通じてしまっています。

負けたと言うならば,お前の心に弱さがある証拠よ。ホッ……。戦いの最中,いかなることがあっても動揺してはならぬのじゃ。お前の心にはまだ幼さがある。それを試してみたのじゃが……

まんまと老師の策略にハマってしまった紫龍です。良く言えば師匠想いであり,悪く言えばメンタル弱っ!

ところでジャミールへ行くそうじゃの。(中略)屈強な聖闘士でもなかなかたどり着くことはできん。(中略)聖衣の墓場にはジャミールへ行こうとして力尽きた聖闘士の骸が無数に眠っておる場所じゃ。

聖闘士星矢の話の中で,聖衣が破壊されてしまった聖闘士が次に登場する時,聖衣が修復された状態で登場することがよくあります。青銅二軍は銀河戦争で破壊されているはずなのに,聖域に乗り込んだときには修復された聖衣です。

青銅二軍たちも聖衣の墓場と通り抜けて,ムウに修復師てもらったのでしょうか。それとも,ムウが出張修復サービスを……,青銅二軍たちもムウのもとを訪れたと考えるべきでしょう。

スピンオフ作品の聖闘少女翔では,正式な聖闘士になっていない者がムウの元まで辿り着けています。

教皇派か女神派かを予め見極めた上で,実は聖衣の墓場の難易度を変えているのかもしれません

ならば一つだけ忠告しておく。聖衣の墓場へ出たら,決して後ろへ下がってはならん!左右へ動いてもならん!何があってもただ一直線に前へのみ突き進むのじゃ。よいか,紫龍。前にだけじゃぞ。

聖衣の墓場

だだっ広い高原で,どうやってムウの館を見つけるつもりだったのかは知りませんが,それでも紫龍は聖衣の墓場にたどり着きます。老師に地図をもらっていたのかもしれませんが,目印になりそうなものはなさそうです。

己の小宇宙が導くままに道を進むと,そこにムウの館があるのかもしれません。

紫龍は聖衣を纏った白骨遺体が足にあたったことで,聖衣の墓場にたどり着いたことを知ります。

紫龍が最初に見る聖衣の墓場の骸たちの胸に杭が刺さっているものが多く見られます。聖衣って,こんなに簡単に杭が貫通するようなものではないと思いますが,これは幻影ということにしておきましょう。周りには霧が立ち込めていますし,霧に映し出された幻影でしょう。

ここから先はムウ様のゾーン。なん人も入ることはできんぞ!!

骸たちはムウと言っています。自分で自分のことを様付で呼んだりすることはないと思うので,ムウが自ら張った聖衣の墓場という結界ではなくて,骸たちの残留思念がそうさせていると考えられます。

聖闘士の骸たちが紫龍に襲いかかります。紫龍は思わず後ろに下がりそうになりますが,老師の言葉を思い出します。

日本では俺の帰りを心待ちにしている友がいるんでな!

と言って,廬山龍飛翔で聖闘士の骸たちを一層します。すると,周りに立ち込めていた霧が消え,聖衣の墓場の全体像が露わになります。

このような地形であれば,左右に動くと奈落の底ですが,後ろに下がるのは問題がなさそうです。

聖闘士はどんな敵にも勇敢に前を向いて立ち向かっていかなければならないというのを試しているという意味があるのであれば,後ろに下がった途端,落とし穴が待ち受けているような仕掛けになっているのかもしれません。

聖衣の墓場を抜けた途端に霧が晴れるということからも,聖衣修復に訪れる聖闘士の勇猛さを試す試練なのでしょう。

ムウの館

聖衣の墓場を抜けた先には,あちこちひび割れた館が立っています。ムウの館です。ムウの館には入り口らしきものはありません。

入り口を探している紫龍に,周囲の岩が宙を飛んで襲いかかります。貴鬼のいたずらです。

おまえ,テレキネシスを使うのか。だが,遠方より来た人間に,そういう応対の仕方はないだろう。

と紫龍は言って貴鬼をたしなめます。おまけに,紫龍は館の1回部分を達磨落としのように殴り飛ばします。

紫龍のパンチを食らって壁に穴が空くのではなく,1回部分だけが飛んでいきます。階と階の接合部分が弱く,壁は聖闘士の拳にも絶えられるほどの強靭さです。壁のあちこちにヒビが入っているにも関わらずです。

この2つの聖衣の修復を頼みたいのだ!時間がないので一刻も早く!!

「遠方より来た人間に,そういう応対の仕方はないだろう 」と言っていた紫龍ですが,家をぶち壊しておいて修復を頼もうとする方もどうかと思います

普通に考えて,「家をぶち壊した相手の言い分なんて聞けるかっ!!」という反応になりそうなものです。

暗黒聖闘士からの挑戦状

一方その頃,暗黒聖闘士からの挑戦状が城戸邸に届きます。富士山麓の青木ヶ原の十風穴で各自黄金聖衣のパーツを持参せよとのことです。6年も日本を離れていた一輝が,十風穴に関する情報をどこで知り得たのかは謎です。

ムウ様登場

家を壊されたにもかかわらず,なんですか,騒々しい。貴鬼よ,またお前の悪さが過ぎましたね。って,なんでそんなに冷静でいられるんですか。怒り心頭してもおかしくない状況ですよ。

紫龍は家を壊してしまったことを謝罪することなく,聖衣の修復をしれっとお願いしています。家を破壊してしまった無礼を,まずは詫びろ!聖衣の修復をお願いする前に,まずは館を壊してしまったことを詫びるのが先だろ!

一体,老師はどんな教育をしていたんだか。

残念ながら,この聖衣の修復は無理です。この2つの聖衣はすでに死んでいる!死に絶えたものをよみがえらせることは,いかにこのムウでも不可能です!!

そう言って,紫龍に壊された館をテレキネシスで元に戻します。どうせなら,あちこちに入っているひび割れも直さないのかと思ってしまいます。

死亡宣告を受けた聖衣ですが,それでもなんとかならないのかと食い下がる紫龍です。

ひとつだけ聖衣を蘇らせる方法がないでもありません…,だがそれには,あなたの命が必要です。それ以外には方法はありません。

どうせ一度死んで星矢にもらった命だ…と,覚悟を決める紫龍です。

星矢は夢を見ます。ムウが紫龍の首をはねて,その血を聖衣に垂らしています。この時点で星矢はまだムウに会ったことがないはずですが,星矢の夢にはムウの顔がバッチリ登場します。どこでムウの顔を知り得たのでしょうか。

富士山麓青木ヶ原十風穴

暗黒聖闘士に指定された日時に,星矢たちは十風穴に集まります。

紫龍は間に合いませんでした。聖衣は間に合わなかったけれど,生身でも戦おうとする星矢です。

そこにペガサス聖衣を背負った紫龍が現れます。しかし,ペガサスの聖衣だけを置いて,紫龍は消えます。

暗黒聖闘士との決戦の場が指定されたのは,紫龍がジャミールに行っているときです。紫龍は決戦の場を知らないはずです。日時と場所の情報を,どこで手に入れたのでしょうか。

聖衣箱を開けると,新生ペガサス聖衣がそこにはありました。

デザインが,初期のクロスに比べて,ダサくなっているような……。紫龍がムウの館を破壊した腹いせかな。

コメント