第7話『うばわれた!黄金聖衣』の感想

昔のアニメなので今更ネタバレもなにもないのですが,一応ネタバレO.K.の方のみご覧ください。リアルタイムでTVアニメを見ていました。今再び原作と映像を見直して,感想を述べたいと思います。

当時はアニメが原作に追いついてしまったがゆえに,アニメオリジナルのエピソードが挿入され,それがまた原作との矛盾を生み出し,原作以上にツッコミどころ満載の作品となりました。ツッコミを入れながら楽しめるのも,この作品の良いところでもあります。

本編

憎しみの鬼とかした一輝が登場したところから,この回の物語は始まります。

兄さんに会えて,涙うるうるの瞬ですが,そんな瞬に対し,目を光らせて拳を放つ一輝です。しかも長距離から。

瞬の実力を考えれば,兄の拳を避けることは可能だったはずですが,避けれなかったのは兄だからと油断していたからとしか考えられません。油断しすぎですが,まさか肉親がそんなことするはずがないと考えるのが普通ですからね。

拳を放つたびに,いちいち鳥のポーズをとるのは,アニメならではですよね。ポーズを取るときって,けっこうスキが生まれるとは思うのですが,そこはアニメの演出ですから。

一輝の蹴りを避けることなく食らう瞬です。兄さんがそんなことをするはずがないと信じている瞬が健気です。

一輝の蹴りをまともに食らって,恒例の顔面から車田落ちをする瞬です。顔面から落ちても,傷一つつかないのは,さすがは青銅一軍の一人だけあります。鼻の骨を折るなんていうこともありません。

びっくりした状態で,瞬と一輝を交互に見る邪武の蚊帳の外感がなんとも言えません。

「俺の存在を忘れるんじゃねえ~!」とは言っていませんが,そんな勢いで一輝に噛み付く邪武です。一輝に食らいつくものの,一輝は微動だにしないどころか,あっさり返り討ちにあってしまうあたり,情けないことこの上ないですね。

しかも一輝は目を閉じたまま邪武にパンチしています。あっさり倒れる邪武です。

憎しみの塊

一輝は沙織を睨みつけます。

ッフ,沙織お嬢様,俺は城戸光政もあんたも許しはしない。辰巳!あの時の礼は後でたっぷりと返してやる。雁首洗って待っていろ。

憎んでいるはずなのに,城戸沙織とはいわずに沙織お嬢様と”様”をつけているのがなにげに違和感を感じます。呼び捨てではないんですね。

星矢が飛び出そうとしますが,紫龍が星矢を止めてなだめます。

観客は,何が起こっているのか全くわからず,ざわめき立ちます。

星矢は,一輝の修行地デスクイーン島でどんな目にあったのか,気になる様子。6年前とはまるで別人のような一輝に疑問を持ちます。

6年前

6年前の回想シーンが流れます。

城戸邸に集められた孤児たちが,すでに戦うためのトレーニングをしています。城戸邸に,なぜか陸上トラックがあり,体育館のようなところで市と激がスパークリングをしています。市はすでに宙返りをマスターしています。

運動神経,半端ねえ!

一輝は,ダンベルを持って筋トレをしています。体つきはすでにマッチョです。9歳にして胸板厚いマッチョです。

紫龍は,中国雑技団なことをやっています。体がこんにゃくです。

氷河はマーマに会いに行くためなのでしょうか,水泳練習に余念がありません。

星矢と邪武は,かけっこをして,トランポリンをしています。すでに筋肉がすごいです。

那智と瞬がリングで格闘技練習をしていていますが,瞬は簡単に投げられて泣いてしまいます。そこを,障害物だらけのトレーニング施設をくぐり抜けて,一輝が瞬のもとに行きます。

親をなくした俺達にとって,聖闘士にになって生きていくしか,道は残されてないんだぞ

親をなくした子ども達は聖闘士になるのではなく,児童養護施設で他の子供達と共同生活をしながら学校へ通い,社会に出て仕事をするのが一般的です。

聖闘士になるしか道はないだなんて,すでに洗脳されているということが,ここからわかってしまいました。

聖闘士になるべく修行地を決めるくじ引きを行う時,列に並ばずに腕立て伏せをしている星矢です。熱心すぎます。

修行地を決めるくじ引き

くじ引きの様子を,城戸光政と沙織が上から眺めています。

くじ引きで引いた地名とともに,アニメでは地図とその場所の風景が映し出されます。場所のイメージが湧きやすくていいですね。

那智の修行地はリベリアのボミヒルスですが,ここに狼っていましたっけ?コヨーテも生息していたかどうか……。

氷河の東シベリアは,地図ではなく,沈んだマーマの眠る船というのが笑えます。

瞬がデスクイーン島を引くと,周りがどよめき出します。地図にも載っていないような場所を,学校にも通っていない子ども達がなぜか知っています。過酷な環境の島であることを知っています。どこからそんな知識を得たのでしょうね。

過去にデスクイーン島に送られて聖闘士になって帰ってきたものは,まるで別人のようになっちまったってとこだ。by辰巳

そんなデスクイーン島へは,瞬の代わりに一輝が行くと言い出します。勝手は許されないと辰巳は怒りますが,それを城戸光政が諌めます。でもなんだかんだと一輝に対して児童虐待をする辰巳と,そんなことをする辰巳を叱る光政です。

天地一切にして偶然なしだ。これもすべて定められたお前の運命なんだろう。

天地一切なしだなんて難しい言葉,9歳の子どもにいって理解できるわけ無いだろう!と一瞬思いましたが,聖闘士星矢世界では子どもが普通に難しい言葉を使っているのだからこれが普通なのかもしれないです

筋肉バカだとは思っていたけど,それは間違いだったのかもしれません。実は頭もかなりの天才児の集まりである可能性が出てきました。

星矢はここで,光政に姉さんに会わせてくれるという約束を取り付ける星矢です。

児童虐待

よくぞ旦那さまの前で,恥をかかせてくれたなぁ!!ガキのくせに!この野郎!!

一輝を縄で縛り付けて逆さ吊りにして,竹刀で殴る辰巳。

立派な児童虐待です。世界に冠たるグラード財団の執事の所業とは思えない行為です。財団とは言うけれど,その実態は,ヤクザと何ら変わりはないのかもしれません。

辰巳の暴行を受けて瀕死の状態になった一輝ですが,そのままデスクイーン島行きの船に乗せられたそうです。それも,貨物席!客席ではありません。

一輝vs. 那智

トーナメントボードに刻まれている一輝の対戦相手は,那智です。 一輝が戦うのはこの俺だと,先程まで私服でいた那智は聖衣箱を開けて聖衣を纏います。

カモーン!ウルフクロ~ス! アーム! ショルダー!…!パーフェクト!!

パーツを一つ一つ呼び寄せて装着なんて,原作に追いついてしまわないように頑張って時間を稼いでいるアニメスタッフです。

このような展開で始まってしまった狼星座対鳳凰星座ですが,きちんと演出してくれるグラードコロッセオのスタッフも,いい仕事をしてくれています。観客は驚きながらも喜びます。

星矢と紫龍がリングに駆け寄って,邪武と瞬をリングから降ろします。

ふざけるな!おれはこんなくだらんバトルに参加しに来たわけじゃない!聖闘士を地獄へ送るためだ!

一輝は怒ります。

那智の顔が作画崩壊していますが,気にしないことにしましょう。

一輝は那智に鳳凰幻魔拳をプチっと放ちます。

那智は全く動けなくなります。周りは何が起こっているのか全く分かりません。理解に苦しんでいることでしょう。

那智の脳内で何が起こっているのか,原作のようなグロテスクな映像にはなっていませんが,それでも那智のメンタルがやられていく様子は分かります。

観客は,那智がどうやってやられたのか,全く分かりません。さぞかしつまらない試合でしたでしょうね。

辰巳は6年前に一輝に行った虐待を思い出して,おののきます。逆襲されるのかとおののきます。

暗黒聖闘士

一輝様!雑魚は我らにおまかせを!

暗黒聖闘士登場です。

原作では瞬が解説していた暗黒聖闘士に関して,アニメでは氷河が解説しています。噂だけではなかったんだと。

氷河は口に出して解説していないはずですが,まるで心を読んでいたかのように一輝が反応します。さすがは精神攻撃をもする一輝です。心を読んでいます。

一輝が指を鳴らすと,なぜか赤い雷が鳴り出します。グラードコロッセオに,いつの間にそんな仕掛けを仕込んだのでしょう。かなりの知識と技術が必要です。大学レベル,いや,大学院レベルの電気や電子,制御工学の知識が必要となるはずです。

聖闘士の修行では,そんなことまで学ばなかればならないなんて,めちゃくちゃ大変ですね。

赤い雷が射手座聖衣箱の上に落ちると,中から射手座の聖衣が出てきて,上空へと飛んでいきます。

一輝が聖衣箱の中に隠れていた間に,仕込んでいたとしか思えません。

一輝の合図とともに暗黒聖闘士たちは黄金聖衣とともに消え去っていきました。

原作通り,時間差で落ちていく黄金聖衣箱です。なかなか凝った仕掛けを仕込むもんです。

それだけの悪巧みをするだけの知能と技術があるならば,もっと他に活かせるのではないかと思ってしまいます。

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