第6話『フェニックス!地獄を見た戦士』の感想

昔のアニメなので今更ネタバレもなにもないのですが,一応ネタバレO.K.の方のみご覧ください。リアルタイムでTVアニメを見ていました。今再び原作と映像を見直して,感想を述べたいと思います。

当時はアニメが原作に追いついてしまったがゆえに,アニメオリジナルのエピソードが挿入され,それがまた原作との矛盾を生み出し,原作以上にツッコミどころ満載の作品となりました。ツッコミを入れながら楽しめるのも,この作品の良いところでもあります。

この回は,キャラのほっぺがちょっと丸みお帯び,全体的にやや幼い感じの作画となっています。

本編

星矢が入院している療養所を,孤児院の子ども達と美保ちゃんがお見舞いに来ています。銀河戦争に出場している聖闘士となれば,一躍大スターでなかなか会えないはずですが,子ども達は簡単に会えています。財団が特別に許可を出しているのでしょう。

前日はあんなに大怪我を負った星矢ですが,結構ケロッとしています。何という回復力なのでしょう。聖闘士とて生身の人間のはずですが,同じ人間とは思えません。

星矢と孤児院との子ども達の間で,ギャグ要素が取り入れられています。ギャグ要素が盛り込めるのは,聖闘士星矢世界の中では星矢だけです。星矢の特権です。

星矢をお見舞いする紫龍

星矢が入院している病室を,紫龍と春麗が訪れます。

子ども達は紫龍の訪れに驚き,思わず身構えていますが,ここは戦いの場ではありません。星矢は2人を暖かく迎え入れます。

2人の後ろで,子ども達が変顔をしてからかおうとしているのが可愛らしくもあり,笑えます。

気になること?

紫龍は気になることを伝えに星矢を見舞いに来ました。

俺は戦いが終わったときから,誰かが俺たち9人の動きを見ているような気がしてならなかったのだ。誰かがコロッセオにいる。

原作では,戦いが始まる前からとなっていますが,アニメでは戦いが終わった後からとなっています。

他の聖闘士とは全く違った小宇宙を感じていると言っています。それにしても,この誰かの小宇宙を感じていたのは,9人の中で紫龍だけだったのでしょうか。沙織だって,感じていてもおかしくないはずです。

紫龍によれば,鍵をにぎるのはアンドロメダの鎖ということになっています。

鍵をにぎるアンドロメダの鎖

ちょうどその頃,グラードコロッセオではアンドロメダ星座瞬と一角獣星座邪武の戦いは始まろうとしています。

邪武vs.瞬

グラードコロッセオのドームが閉まり,天井には星空が映し出されます。

瞬が階段をタイツなアンダーウェア状態で駆け下り,アンドロメダー!と叫びながらジャンプすると,聖衣が装着されます。聖闘士らしいたくましい体つきをしています。

原作では,瞬ばかりに黄色い声援が飛びますが,アニメでは邪武にも黄色い声援が飛んでいきます。1勝していますしね。

でもやはり,瞬の方への声援が多いようです。

原作では,兄が出場しない戦いに虚しさを感じた瞬は,いきなりネビュラチェーンを敷きますが,アニメではすぐにはしません。とりあえず邪武が打ってくる拳を余裕で回避しています。

やはり戦う以外にはないのか,僕たちは

邪武の攻撃を一通り回避した後で,ようやくネビュラチェーンの出番です。

鎖は手に巻いていた長さだけではなく,無限に伸びてきます。そんなに長い鎖が,一体どこに収納されていたのでしょうか。不思議です。とても腕パーツに収納しきれる長さではありません

アニメでは,氷河がネビュラチェーンについてなんて美しいのだ。まるで夜空に輝くアンドロメダ大星雲のようだと言っています。シベリアからは,さぞかし美しいアンドロメダ大星雲が観察出来たのでしょう。日本の都市部でアンドロメダ大星雲を観察するのは,かなり困難です。

アンドロメダの鎖を目に,手も足も出ない邪武です。良いようにもてあそばれています。瞬は鎖を操るために腕は動かしますが,脚は一歩も動いていません。

アンドロメダの鎖の攻撃を受けて,どんどんボロボロになっていく一角獣星座の聖衣です。手加減されてこのザマです。

邪武はお嬢様の前でかっこつけたいだけの男です。それ以上の志はありません。それが青銅一軍と二軍を分けるマインドの違いでしょう。

アンドロメダの鎖の防御本能

グラードコロッセオで邪武と瞬の戦いが繰り広げられる一方で,星矢をお見舞いしている紫龍の口から,アンドロメダの鎖の防御本能について解説されます。

博識な紫龍です。きっと,老師から教わったのでしょう。

敵の動きを感じれば,即それに応じててっぺいの陣を敷くのがアンドロメダの鎖です。鎖は生きています。聖闘士星矢の世界では,聖衣は生き物であるので,当然聖衣の装飾品である鎖も生き物ということになります。

聖衣は装着者の小宇宙の状態を感じることができるのですから,当然,敵の小宇宙も感じ取ることができるのでしょう。敵の小宇宙を感じて,装着者を守ろうとするのは聖衣の役割です。

もしそいつがフェニックスだとしたら,完全に俺たち9人の敵となるからだ。なぜなら,フェニックスはあいつ以外に考えられないからだ。

病室を一旦出ていた美保ちゃんと春麗が星矢の病室に戻ると,星矢と紫龍の姿がありません。ベッドの上には星矢に巻かれていたはずの包帯,そして病室の窓は空いています。

まだ怪我が治っていないボロボロの体のはずなのに,10番目の男のことを考えると,居ても立っても居られず,コロッセオに向かってしまう星矢と紫龍です。

AXIA

邪武と瞬の戦いを見て,ワイングラスに入った飲み物を飲んでいる沙織です。飲み方はどう見てもワインですが,未成年なのでジュースが入っていると思いたいです。

鎖が不穏な動きをします。原作よりも,アルファベットを示しているらしい動きと形をしています。ちゃんと単語を示しています。AXIAと床にちゃんと示します。ちゃんと読めます。

危険を示す鎖の動きを見つめる瞬を不思議に思い,アニメでは氷河が駆け寄ります。

鎖の動きはますます激しくなり,異変を感じた氷河と那智がリング上に上がります。氷河と那智は聖衣を纏っていません。

鎖は黄金聖衣の方向を指し示した後,激しく揺れ動きます。

星矢と紫龍がこのタイミングで闘技場に到着します。

女性の叫び声の後で,稲妻が黄金聖衣に落ちます。稲妻より先に叫び声を上げるなんて,予知能力のある観客女性です。ひょっとしたら,聖闘士の才能がある観客かもしれません。

それにしても,ドームの屋根が閉まっているのに,どうやって黄金聖衣に稲妻が落ちたのでしょうか。稲妻とともにドームの明かりが消え,鎖はますます激しく動きます。

沙織が小宇宙を感じていないのが不思議です。

10番目の男

黄金聖衣の箱の中から,10番目の男が現れます。窮屈なところで,どんだけ待っていたのでしょうか。やっと羽を伸ばせたと思っているかもしれません。

観客としては,ただの演出としか思っていないため,大喜びです。

憎悪の塊

沙織はやっと,何かを感じたようです。

鳳凰星座の小宇宙からは,憎悪しか感じられません。瞬は一生懸命鎖を鎮めようとしますが,鎖は攻撃したくてたまりません。抑えきれずに瞬は鎖を放ちます。

一輝は瞬の鎖を掴みます。

あれ?おかしいですね。敵意を持った者が鎖を掴むと,何万ボルトにも相当するような衝撃を敵に与えることになっていたはずですよ。現に,邪武はそれでやられていますし。なぜ一輝は鎖を掴んでも衝撃を受けないのでしょうか?

そんなことはさておき,瞬は一輝に会えたことを素直に喜びます。しかし,一輝は瞬を攻撃します。それでもなお,鎖を掴んでいても平気です。鎖は相手を選ぶのでしょうか。かなわないと思った相手には,衝撃を与えないのかもしれません。

まずはお前から,血祭りにあげてやる

一輝が瞬をめがけて飛び蹴りを繰り出すところでこの回は終わります。

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