第5話『奇跡の復活!友情の小宇宙』の感想

昔のアニメなので今更ネタバレもなにもないのですが,一応ネタバレO.K.の方のみご覧ください。リアルタイムでTVアニメを見ていました。今再び原作と映像を見直して,感想を述べたいと思います。

当時はアニメが原作に追いついてしまったがゆえに,アニメオリジナルのエピソードが挿入され,それがまた原作との矛盾を生み出し,原作以上にツッコミどころ満載の作品となりました。ツッコミを入れながら楽しめるのも,この作品の良いところでもあります。

本編

2人とも聖衣を脱ぎ捨てて向き合うシーンから始まります。

お互いに好きがなく,動けない2人ですが,先に攻撃を仕掛けたのは紫龍の方です。原作では,先に攻撃を仕掛けたのは星矢です。普通のボクシングのような殴り合いです。

頭から血お流している星矢と,両腕から血を流している紫龍です。

星矢の試合をTVで観戦しながら祈る美保ちゃんです。沙織も2人の試合を目を見開いて観戦しています。目を見開いている沙織は,威厳を感じられないので,なにか違和感があります。

そして千日戦争状態へ。原作の展開に追いつきそうなので,引き伸ばしに必死なアニメスタッフさんの努力が垣間見れます。

最近の1クールしか用意されていないようなアニメに比べ,展開がゆっくりしているぶん,余裕を持って楽しむことが出来ます。1クールしかないと,話が端折られて一番観たい部分が省略されてしまったりするなど,原作を知らないと話についていけないようなところが多々あると感じます。

観客席の孤児院の子供たちが,星矢も紫龍も動かなくなってしまったという声に呼応するかのように,氷河が動けない理由を説明します。

観客席の子供はとなりに座っている子に聞こえればいいレベルの小声で喋っているだけです。大歓声の中からこの子供の会話を聞いて解説する氷河の地獄耳ぶりも,さすがは聖闘士です。

相手のスキをつけ

お互いにスキがなく,動けません。お互いに一瞬でも早く,相手のスキを見つけ,スキを攻めたほうが勝ちです。

星矢は,盾の無くなった紫龍は素手でブロックすることは出来ないと考えて,流星拳を放ちますが,紫龍の回避力も半端ないです。ブロックするか交わすかの違いです。

星矢はマッハを超える拳が全てかわされたと言って驚きますが,本来は聖衣がないとマッハを超えることは出来ないはずです。

聖衣を纏っていない生身の体では,肉体的な限界があり,音速を超えることが出来ない,聖衣を纏って初めて音速を超えることができるという設定が,この段階ですでに死に設定であることがおわかりいただけますでしょうか。

すべて見きったという紫龍ですが,遅効性のダメージが紫龍を襲います。一発だけ当たっています。紫龍の感覚が鈍いのか,星矢の技が遅効性なのか。即効性でない技を繰り出すタイミングを間違っているのではないかと思う場面が度々あります。

星矢の拳が当たったことに動揺する紫龍ですが,星矢に昇龍覇の欠点を指摘されてさらに動揺します。

龍の右拳と言っていますが,背中に浮き上がる龍の文様を表から見た時どのような配置になっているのか,それを考えた上で指摘するというのは,なかなか高度な話術だったりします。言う方も受ける方も,それなりの頭の回転を要求される会話です。

1/1000秒のスキ,つまりは1ミリ秒のスキを見極められるものなど,老師以外にはいないというしりゅうですが,数マッハの動きを持つ白銀聖闘士や光速の動きを持つ黄金聖闘士の存在を,老師は教えなかったのかと……。

白銀聖闘士や黄金聖闘士についてちゃんとレクチャーをしていれば,紫龍のこのようは発言はなかったのではないかと思われます。

うぬぼれてしまっている紫龍です。

最後の一発

廬山昇龍覇を放つために走る紫龍ですが,聖闘士のその走りでは,すでに場外へ言ってしまっているのではないかという感じです。走り込む時は,リングがだだっ広くなるのか,動く床状態になっているのかもしれません。

お互いに駆け寄り(聖闘士の動きの速さを考えれば,実際には数ミリ秒にも満たない時間軸なのかもしれませんが),お互い最後の一発を放ちます。

紫龍の拳は星矢の顔面を捉え,星矢の拳は紫龍の心臓部分に当たっています。

紫龍の修行の回想シーンが走馬灯のように流れます。春麗の「紫龍!」という声とともに,紫龍はリング外に吹き飛ばされて倒れ込みます。

ゴングは星矢の勝利を告げます。勝利が決定した後,星矢もリングに倒れ込みます。

沙織はすぐさま辰巳に支持を出し,すぐにリングドクターへと司令が出されます。

紫龍が死んだ?

紫龍の心臓が止まり,死んだと聞いた春麗は,担架で運ばれる星矢のもとに駆け寄り,紫龍を助けてほしいと懇願します。春麗は泣き崩れます。

老師が言っていました。聖闘士の拳をによって停止した心臓は,反対側から同じ力でショックを加えると再び動き出すと。(中略)心臓が停止してから4分以内に再生させないと,完全に死んでしまうんです。

この時点ですでに4分以上が経過しているように思えてなりません。少なくとも10分は経過していると思います。

しかし,星矢は春麗の期待に応えようと,担架を降りようとします。

そこに,すでに敗退が決まった青銅聖闘士が走っていきます。私服です。青銅二軍の珍しい私服姿です。市は緑のシャツに紫のズボン。蛮は白のシャツに茶色のズボン,黒のブーツ。激は薄紫シャツの上からベージュのシャツを着て,青紫のズボンと赤茶色のブーツという出で立ちです。

瞬が紫龍を抱きかかえます。龍の姿が次第に消えていきます。

拳を打とうとする星矢の拳をとめ,距離をとらせる氷河です。

この様子はTVでアナウンスされ続けます。

「ドラゴンの命を救えるのはペガサスだけ。そのペガサスも……」

リングサイドでかわされただけの会話なのに,いつの間にかアナウンサーのもとまで情報が届いています。その報道を聞きながら,美保ちゃんがタクシーで会場に向かっています。

4分どころか,20分以上経っていると思うのは,私だけでしょうか。

星矢も出血多量なうえに頭部へのダメージがヤバイ状態なので,視界がぼやけてフラフラしています。

孤児院の子どもたちの星矢コールをきっかけに,会場では星矢コールが沸き起こります。

星矢コールを受けて,氷河は星矢に小宇宙を爆発させろと激励します。そんな中,会場についた美保ちゃんの声が聞こえます。星矢は会場に美保ちゃんの姿を見つけます

美保ちゃんが会場について中に入り,星矢コールをする時間を考えると,4分どころか1時間近く経っているのではないかと思うのは,私だけでしょうか。

いくら孤児院がグラードコロッセオに近くても,4分以内にタクシーを呼んで乗り込んで,会場について,入場するのは無理です。入場券のチェックもあるでしょうし。

美保ちゃんの声援をうけて,星矢は立ち上がります。

消えるな龍よ

背中の龍が消える直前,星矢は立ち上がり,紫龍の背中めがけて拳を放ちます。紫龍を抱きかかえていた瞬もろとも,壁に吹き飛ばされて壁が崩れます。

瞬は聖衣を着ていたとはいえ,壁が崩れるほどの衝撃を受けても平気な顔をしています。紫龍は聖衣を身に着けていないどころか,意識を失っています。それでも体は無事です。

体は無傷どころか,心臓が動き出します。

「聞こえますよ。紫龍の心臓の音が」

の瞬の声がなぜか会場全体に聞こえ,観客達は紫龍が生き返ったと湧き上がります。会場だけでなく世界中で湧き上がります。

春麗は車田泣きです。

鎖の矛先

紫龍の生還に湧き上がる中,瞬のアンドロメダの鎖が動きます。不審な動きを示します。

その矛先には,黄金聖衣があります。

なぜか急に空が曇りだし,雷が落ちます。黄金聖衣の横に,何者かの影が映し出されます。

何かを予感させて,次回へと進みます。

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