第29話『誘拐!沙織を襲うカラス軍団』の感想

昔のアニメなので今更ネタバレもなにもないのですが,一応ネタバレO.K.の方のみご覧ください。リアルタイムでTVアニメを見ていました。今再び原作と映像を見直して,感想を述べたいと思います。

当時はアニメが原作に追いついてしまったがゆえに,アニメオリジナルのエピソードが挿入され,それがまた原作との矛盾を生み出し,原作以上にツッコミどころ満載の作品となりました。ツッコミを入れながら楽しめるのも,この作品の良いところでもあります。

原作では,先に沙織がカラスに拐われてからアルゴルたちの話になりますが,アニメでは先にアルゴル,そしてカラスの話と,順番が入れ替わっています。

本編

春麗が紫龍を迎えに来ていました。そこにはなぜか貴鬼もいます。春麗は紫龍の目が見えなくなったことを悲しみ,涙を流します。

春麗,泣くことはない。

紫龍

聖闘士は,目で見ているのではなく小宇宙で見ている説

泣いている春麗は紫龍に背を向けているので,紫龍の目が見えていたとしても見えないはずです。

気配でなんでも分かるんだ。光を失った瞬間から,感覚が鋭くなった気がする。

紫龍

紫龍は五体満足だと,本領発揮できない説。聖衣を脱いで生身で戦ったり,視力を失ってみたり。何かを失うと小宇宙が増大する不思議な人です。

私はいつだって,紫龍の杖になるわ,絶対。

春麗

春麗が健気すぎる…。

御一行様

城戸沙織が青銅聖闘士たちと鋼鉄聖闘士たちを引き連れて,紫龍をお見舞いに来ました。

鋼鉄聖闘士は,正直,いらん!

私服がなくてアンダーウェアのままでかっこ悪いですし。この人達はこの格好で街をうろついているのかと…。恥ずかしくないのかな。

一輝はみんなとは距離を取って入り口に持たれかけていますし…。

アニメスタッフは,一輝を別行動に移したいとウズウズし始めているのが見て取れます。原作では一輝が他の青銅聖闘士たちと行動をともにしないことが分かった頃です。

それにしても大勢で来てくれたもんだな。8人か。

紫龍

これまた見事に言い当てる紫龍。ひとりひとりの足音が違うから分かったということですが,紫龍に関しては目が見えないことは何の障害にもなりません。

一旦五老峰に帰る紫龍に,皆さん口々に励ましやら,任せとけやら言いますが,最後は沙織さんがアテナの小宇宙で語りかけて締めます。

紫龍,早く帰ってきてくれ。お前は,二度も死の扉の前から戻ってきた男なんだから…。

星矢

紫龍が死ぬ死ぬ詐欺師であることを,このあたりから感じるようになりました。

聖域

教皇からお叱りを受けるパエトン参謀長。

青銅聖闘士たちをなかなか倒すことが出来なくて苛ついていますが,紫龍が五老峰に帰ったことによって一角を崩せたから,まあ良いだろうということになりました。

どうすれば星矢たちの結束を見出せるか。覚えておくが良い。いつまでもその地位に就いていられるわけではないのだぞ。

教皇

原作の方で教皇の正体が明らかになりつつあることもあり,アニメの教皇を原作の教皇に寄せてきてます。以前は手袋をして黒かった手が,今は肌色です。

あからさまな恐怖政治やパワハラが,以前よりも柔らかくなっています。

食い下がるシャイナ

打倒星矢に執念を燃やすシャイナ。

もうよい。ジャミ案たちを日本へ送った。星矢たちを束ねている城戸沙織とかいう娘を誘拐させるのだ。芯を失えば,やつらはガタガタになる。

パエトン

パエトンのセリフの読みが棒なのが気になります。

流石に何度も失敗しているシャイナの願いはなかなか聞き入れられません。

パエトンにはシャイナがなぜそこまで星矢にこだわるのか理解できない模様。シャイナにしてみれば,素顔を見られてしまったからなんて,口が裂けても言えるものではないですもん。

シャイナは一人頭を抱えます。

聖闘士の女子にとって,素顔を見られた男には二通りの方法しか残されていない。見られたその相手を殺すか,それとも…

シャイナ

命令に背いて日本へ行く決断をしたシャイナです。

シャイナさんって,テレポート出来たっけ?

グラードコロッセオ

ヘリを飛ばして聖域を撮影しようとしたものの,聖域に近づくにつれて操縦すら危うくなり,映像は砂嵐になってしまい,どうしても聖域を撮影できないという。

聖域

聖闘士の総本山とも言われる聖域は,アテナの結界に守られている。

という設定のはず。自分が張っている結界でしょうが!

あそこが聖域だ。簡単には俺たちを寄せ付けないさ。だけど!俺たちが乗り込まない限り,この戦いは終わらないんだ。だったら行くっきゃないぜ,今すぐにでも!

星矢

聖域で修行をし,聖闘士になった後も魔鈴を訪ねて聖域へ行こうとした星矢が何を言う。

氷河は今ここに紫龍がいないことを気にしています。

聖闘士の本質から考えて,紫龍がいないことなんて気にすることでもないはずですが,絆を強調したいアニメスタッフです。

星矢が熱くなりすぎです。星矢は確かに猪突猛進なところもありますが,もう少し落ち着いていたはずです。逆に,氷河のほうが突進するタイプだったはず。

いろいろと言い争っている青銅聖闘士たちと沙織。

一輝

甘いな。おそらく紫龍の目は回復しないだろう。医者が言っていた通り,紫龍は一生春麗に手を引かれて生きなくてはならない。

一輝

一輝の言う通り,紫龍の目が治ると信じている人たちは脳内お花畑だと思います。

どうせ紫龍の目は巨蟹宮でみえるようになって,海皇編でまた視力を失って,冥界へ行ってまたみえるようになるんだけどさ……

星矢,もっと現実を直視しろ。聖域はお前たちが考えている以上に強大な敵なんだ。仲間がやられたぐらいで熱くなっているんじゃ,まだまだガキだぜ!

一輝

星矢13歳は,明らかにガキです。そういう一輝もまだ15歳なので,十分にガキです。

この時の星矢の行動は,完全に小学生男子の行動にしか見えません

頭に血が登った星矢は一輝に殴りかかりますが,華麗にカウンターをくらって飛ばされます。

やっぱり俺は一人のほうが似合いのようだぜ。俺は群れをなすのが嫌いだ。たった今から好きにやらせてもらうぜ。俺は命令されるのが嫌いでね。

一輝

そう言って,周囲が止めるのも聞かずに,沙織の命令も聞かずに立ち去ります。

原作で一輝が「群れをなすのが嫌いだ」と言って他の青銅聖闘士たちと行動をともにしないことが明らかになった時なので,慌てて挿入されたシーンだと思われます。

アニメ一輝の態度の変わりようが不自然すぎますし。

一輝の心中は,聖域の目を欺くためということのようです。何も考えていないわけではなく,策略があってのことと,自ら弁護しています。

ジジコン沙織

原作では「お爺さまのことを悪く言わないで」とはありますが,それほどジジコンの印象はありません。アニメの沙織は,事あるごとに光政翁に問いかけるシーンが多くあります。

お爺さま,沙織のいたらなさせ一輝を去らせてしまいました。こんなことで,本当にアテナになれるのでしょうか。

城戸沙織

そんなもの思いにふける沙織の周辺に,カラスが集まってきます。

カラス

あたりは真っ暗です。赤く目を光らせたカラスが集まっています。

カラスとて鳥類です。鳥類は,ヨタカやフクロウと一分の夜行性の鳥を除いて暗闇でものを見ることは出来ません。いわゆる鳥目です。カラスも例外ではありません。

カラスは暗闇でものを見ることは出来ないはずです。

一輝が離れていったことにイライラする星矢。

突然青銅聖闘士たちは異常な小宇宙を感じます。

大量のカラスが沙織に襲いかかり,沙織を拐っていきます。簡単に気絶してしまっている沙織。こんなときこそアテナの小宇宙を発動して,カラスを撃退すれば危険に陥ることなんてなかったのに…。

沙織を救うべく,青銅聖闘士たちは急いで聖衣を取りに行きます。原作とは違い私服でいるので,装着しに行く必要があります。

白銀聖闘士に,クロウのやつがいると聞いたことはないか?確かそいつは,まるで自分の手足のようにカラスを使いこなすそうだ。

氷河

暗闇の中を飛ぶカラスたち。カラスは暗闇でものを見ることは出来ないので,ジャミアンが1羽1羽に小宇宙で命令すると同時に暗闇でもみえる視力を与えているに違いない。

ジャミアンと一緒に雑兵たちも来ていたようで,雑兵たちがまず青銅聖闘士たちを襲います。雑兵たちは氷河と瞬にまかせて,カラスを追いかける星矢。

ビルの谷間を走り,高速道路を走り,カラスを追いかける星矢。

気がつけば街を外れ,山間部に…。奥多摩なのか秩父なのか,それとも箱根なのか。険しい崖が存在する場所です。いずれにしてもそれなりの山奥に来ました。

市街地とはかなり距離がありますが,ジャミアンはそんな距離を物ともせず,カラスを1羽1羽操って沙織を拐ってきたとは…,方向性を間違えなければ非常に有能な技能であると思います。

ジャミアン

原作では沙織を吊るした紐を流星拳で切り落とし,落ちてきた沙織を空中ゲットする星矢ですが,TVアニメでは紐を切られることなくジャミアンの元に運ばれました。

カラスをねぎらい,餌を与えるジャミアン。餌は肉片っぽくみえます。

お前たち今度は聖域まで運んでもらうぞ。少し羽を休めておけ。

ジャミアン

カラスは渡り鳥ではないので,そこまで長距離を飛翔できる能力があるのかどうか疑問です。途中何回か休憩しながら飛ぶことになるとは思いますが,海を渡ることができるのかどうか…,私は知りません。

瞬と氷河も,アンドロメダの鎖の反応に従って沙織を追いかけます。

さあ,行こうか,お嬢さん

ジャミアン

ジャミアンの手付きと声がいやらしいんですけど…。

そのタイミングで星矢登場です。主人公はタイミングよく登場していいとこを持っていきます。

ジャミアンvs.星矢

ジャミアンは口笛を吹いてカラスたちを召集します。

アニメのジャミアンの動きは,カラスを意識したものになっていて羽ばたきのポーズが入っているし,「カァーッ!」って鳴くし。叫び声が「カァーッ」って,いい演技してます。

同じ鳥でも,魔鈴さんはそんな扱いをされていません。守護星座が鳥類で羽ばたかないのは,魔鈴さんだけですね。一輝も氷河も羽ばたきダンスしてますから。

ジャミアンは星矢に拳を放ち,星矢はその拳を避けます。

そして,星矢は天馬星座流星拳を放ちますが,なぜか攻撃をしてきたジャミアンではなくカラスを撃ちます。

カラスはこの時,ただの傍観者です。

ただの傍観者のカラスを撃ち落とすなんて…,星矢ひどい…。

何がブラックウイングの恐怖だ,お前のカラスはさっさと逃げ出したぜ。

星矢

アニメのカラスは星矢を襲っていませんから!

星矢の体をまとわりつき始める黒い羽。カラスが撃ち落とされたのは,そんな上空ですか?!羽が落ちてくる場所が上すぎるでしょ?!

羽の銅像とかした星矢。呼吸するのも難しくて,その場に倒れ込みます。倒れたところをジャミアンが拳を放ちますが,星矢は身動きがとれないとはいえ黒い羽に守られていますから,対してダメージにもなっていないような気がするのは私だけでしょうか?

再び沙織を運び出すジャミアン。

動けない星矢を足蹴にするジャミアン。かっこ悪い。

沙織の危機に小宇宙が大爆発する星矢。黒い羽を弾き飛ばし,その勢いでジャミアンも飛ばされます。

その一方で再び遠くに運ばれようとする沙織。

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