第28話『ドラゴン!捨て身の一撃』の感想

昔のアニメなので今更ネタバレもなにもないのですが,一応ネタバレO.K.の方のみご覧ください。リアルタイムでTVアニメを見ていました。今再び原作と映像を見直して,感想を述べたいと思います。

当時はアニメが原作に追いついてしまったがゆえに,アニメオリジナルのエピソードが挿入され,それがまた原作との矛盾を生み出し,原作以上にツッコミどころ満載の作品となりました。ツッコミを入れながら楽しめるのも,この作品の良いところでもあります。

本編

メデューサの盾を恐れてのあまり,防戦一方の紫龍。

ドラゴンよ!防戦一方では,おまえの勝利は永遠に訪れないのだ!

アルゴル

といいながら,メデューサの盾に頼りまくるアルゴルもどうかと思うよ。ドラゴンの盾に頼る紫龍のことを笑うことなんて出来ないよ。

ペルセウス座アルゴル
地獄の番犬星座ダンテと御者座カペラとともに青銅聖闘士たちを討伐しに聖域から派遣された白銀聖闘士の一人です。白銀聖闘士編前半のメインはミスティですが,後半の難敵はアルゴルになります。紫龍が聖衣を脱がずに唯一倒した相手がアルゴ...

メデューサの神話

確か,ギリシア神話のメドウサは…,そうだ!メデューサを退治したペルセウスは,アテナの盾を借りたんだ。正面からメデューサをみると石になってしまう。その盾にメデューサを映し,そして,それを見ながら首を切り落としたんだった。

紫龍

ということで,神話に倣ってアルゴルを倒すことを試みる紫龍ですが,そうは問屋がおろしません。

アルゴル,おまえの言う通り,盾に隠れることは止めた!私は攻撃に出る!

紫龍

盾に隠れることは止めても,それだと敵に背中を見せることになってしまいますよ。敵を正面に捉えなくてどうするよ!

ということで,当然ですが,アルゴルにスキを突かれることになります。鏡で敵の姿を追いかけるなんて,かなり高度な技です。

盾が映し出す反射の範囲なんて狭いものです。その範囲から簡単にアルゴルは抜け出して,紫龍に技を仕掛けることなんて造作も無いこと。

ここだドラゴン!おまえの最期だーーっ!

ラスアングールゴルゴニオ!

死ねーーっ!

アルゴル

紫龍はアルゴルの技を食らっても,死んでいませんけど。それなりに大ダメージを受けてはいますけど,死んでいません。青銅聖闘士たちは相変わらず打たれ強いです。

ペルセウスがメデューサを倒したときの伝説など,とっくに承知だ!そんなものにかかると思うか!

アルゴル

そのとおりでございます。ギリシア神話なんて,聖闘士には必須の知識ですもの。(星矢はあまり知らなさそうですけど…)

ラスアングールゴルゴニオを受けて致命傷になっていないことに,アルゴルは遅れて気づいて動揺しています。青銅聖闘士が打たれ強いのか,龍星座聖衣の防御力が高いのか…,私は前者だと思う。

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目隠し

盾の反射が使えないということで,今度はアンダーウェアを切り裂いて目隠しをする紫龍。ヘルメットの上からなぜピッチリと目隠しできるのだ?

どこまでもメデューサの盾に頼り切りのアルゴル。

目隠しを通り抜けて網膜に直接届くメデューサの魔力。紫龍の左手(盾を含む)が石と化します。

そういえば,メデューサを見てしまうのは中の聖闘士ですが,聖衣まで石になる理屈が分かりません。どういう仕組なんでしょうか?

まともに向き合って,メドウサの魔力から逃れることはできん!脳を通し,まぶたを通して,メドウサの魔力は,おまえの網膜に飛び込むのだ!

アルゴル

目隠しをした状態で全身が石にならなかったので,目隠しはそれなりに効果が合ったということですね。効果があったのだから,目隠し作戦を全否定なんて出来ないですよ,アルゴルさん。

視覚情報というものは,網膜で受けた情報を脳で再合成するのだから,網膜ではなく脳が最終目的にになるはず。すでに脳を通しているのなら,網膜に焼き付かせる必要なんて全く無いじゃん。

それにしても,

メデューサの魔力で,目隠しにしていた布がなぜ砕け散る?同じ素材のアンダーウェアはなんともなっていなのに。

そして再び一方的にアルゴルの攻撃を紫龍。身動きの出来ない紫龍にメデューサの盾を掲げて突進してくるアルゴル。どこまでも盾に頼るアルゴル。

鋼鉄聖闘士登場

原作ファンは思う,

お前ら,邪魔!

間一髪のところで,鋼鉄聖闘士が登場してきました。原作の味わいを,見事に損ねてくれます。

飛行機に乗ってケリを食らわしたり,車でアルゴルを轢こうとしたり,壁の中から登場したり。そしていちいち挿入される聖衣装着シーン。

マリン聖衣に地中を掘る能力なんてあったか?イメージ違うだろ!

アルゴルを鋼鉄聖闘士3人が取り囲んで,まずは名乗ります。

スチール聖闘士などというもの,聖域では聞いたこともないが,ようしっ,お前らを龍星座よりも先に血祭りにあげてくれる!

アルゴル

石にするだけなら血祭りにならないのですけど…,彫刻まつりかな?

グラードコロッセオ

場面変わって城戸沙織嬢のいるグラードコロッセオ。星矢たちの安否が気になる抄織さん。星矢たちは依然として行方不明です。

お嬢様!グラード科学研究所に,鋼鉄聖闘士から情報がもたらされたとのことです。

辰巳

せっかく辰巳が説明しているのだから,話を聞きながら横を通り過ぎるなんて失礼ですよ,沙織さん。話は相手の目を見て聞きましょう。

鋼鉄聖闘士がまだ敵か味方なのか,まだはっきりとはしていません。

いいえ,まだ分かりません。そうであったら良いんですが,罠の可能性もあります。その旨,一輝たちに伝えなさい。

沙織

飛行機内

落ち着いている氷河に対し,瞬のことが心配で心配で仕方がない一輝。

原作とは明らかにキャラが違っています。

鋼鉄聖闘士vs.アルゴル

鋼鉄聖闘士3人と,アルゴルという3対1の戦いが繰り広げられています。

聖闘士の戦いは1対1

の原則はどこ行った?

鋼鉄聖闘士は聖闘士ではないから,多勢に無勢という卑怯な戦い方をしても別に問題ないのか。

スカイ聖衣の腕のパーツがメデューサの魔力を風で吸い込むなんて,ありえないでしょ。小宇宙もないのに,一体どういう構造をしているんでしょう?

しかし所詮は鋼鉄と白銀,実力の差がありすぎます。鋼鉄はそもそもメカの力に頼りすぎていますし。ラスアングールゴルゴニオを3人まとめて食らっているって……。

アルゴルが3人まとめて石にしてやろうとしたところ,紫龍が立ち上がります。

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再び紫龍vs.アルゴル

アルゴル,俺はおまえを甘く見すぎていたようだ。おまえを倒し,星矢たちをもとに戻すには,この俺自身も相当に血を流す必要があったのだ。

紫龍

紫龍よ,どんな時も舐めプはいけませんぜ。それよりも,アルゴルとの戦いですでに相当の血を流してますけど。血を流すの好きですね。

ということで,自分で両目を潰した紫龍。目を潰したぐらいで,そんなに流血するとは思えないのですけど……,大量に血が流れています。

ということで,さらにアルゴルの攻撃を受ける紫龍

ダメじゃん。

鋼鉄聖闘士が助けに入ろうとしますが。

来るなーっ!俺には見える,やつの動きが手にとるように。

紫龍

五感のどれかを失うと,小宇宙が増大する説

あれだけの攻撃を受けながら,動きが見えるなんてよく言えたものだ。

だが暗闇の中にアテナの光明を見出し,廬山昇龍覇ーーっ!!

な,なんてやつだ,自らの両目を捨てて戦うとはーーっ!

アルゴル

廬山昇龍覇で,メデューサの盾およびペルセウス座の聖衣まで破壊しています。聖衣の防御力って,そんなに低いのか?まがりなりにも相手は白銀だから,青銅よりも丈夫だと思っているのですが…。

そして安定の白銀の打たれ弱さよ。

必殺技を何度食らっても立ち上がってくる青銅聖闘士に対し,たった一発で倒される白銀聖闘士。

石から戻る星矢たち

紫龍がアルゴルを倒したことで,星矢たちは石から戻ります。

ということは…,アルゴルは相手を石にした上でその石を崩さなければ相手を倒したことにはならないという最大の弱点が明らかになってしまいました。

石を崩した場合,石が解けるとそこに肉片が転がっているということになるのかな?

想像すると,かなり気持ち悪い。

スパルタン

当然のことですが,石になっていたスパルタンも元に戻ります。

先にもとに戻ったスパルタンが,超能力攻撃を仕掛けますが,マリン聖衣の能力が発動して,念力を妨害します。

潮は,どんな波動もキャッチして,妨害できるんだ。残念だけど,あんたの念力じゃ使い物にならないぜ。

大地

念力って,波動攻撃なんだ。なんかイメージしているものと違うんですけど。

ということで,シャイナを抱えてスパルタンは逃げ去ってしまいました。

鋼鉄聖闘士

紫龍が自らの目を潰して星矢たちを助けたことに,感動して涙する一同。

危ないところを(鋼鉄聖闘士に)助けてもらったんだ。

紫龍

その言葉に星矢は鋼鉄聖闘士が味方だと信じて声をかけますが,鋼鉄聖闘士たちの目つきがこれを否定するかのごとく怖いです。

敵という言葉も否定するかのごとく無反応。冷たい人たちです。何か言えよ!

俺たちを知りたかったら,グラード科学研究所の麻森博士を訪ねることだな。

鋼鉄聖闘士

研究所の博士というだけで,聖闘士星矢の世界観に似つかわしくなくて拒否反応。

グラード科学研究所

紫龍が目の緊急手術を受けている間,沙織他星矢たちは研究所を訪れています。

そこでは,科学的?なトレーニングを行っている鋼鉄聖闘士の姿が…。

僕たちは,小宇宙を燃やして戦う聖闘士とは違う。だからって,パワーが無いわけじゃない。この聖衣はメカニックなんだ。

オレたちは,密かに開発された鋼鉄聖闘士だ。それも城戸光政翁の司令でね。

鋼鉄聖闘士

ここまで鋼鉄聖闘士たちが説明し,そのタイミングを見計らったかのように白衣を着た麻森博士登場。

メカニックの研究者で,白衣を着ている人を私は見たことはありません。実際のメカニックの研究者は,白衣ではなく作業着だ!

今から十数年前,ギリシア旅行から帰られた光政翁が次のような指示を出されたんです。

麻森博士

麻森博士の回想

麻森博士,あなたの叡智を掛けて,聖衣を作って欲しいのだ。予算はいくらかかっても構わん。ただし十年以内に完成してほしいのだ。

城戸光政

お金のことを考えなくても良い研究…,そんな研究ができるなんて羨ましい。

しかし聖衣とか聖闘士とか,麻森博士にとっては寝耳に水の全く知らない言葉。城戸光政もよく分かっていないと合っては,まさに雲を掴むような研究だったはずです。

彼らは青銅聖衣というものを授けられるはず。その暁に,彼らを影から支援するアシスト役として,メカニカルな聖衣を身に纏って戦う,鋼鉄聖闘士が必要なのだ。

城戸光政

アシスト役なのは,まぁ理解できなくもないけど,やはりメカニカルな聖衣はいただけないな。

メカニカルな聖衣はいただけませんが,寝食を忘れて聖衣開発に没頭した麻森博士には共感できます。秘密裏に行われている事ゆえ,研究成果を世間一般に知らしめることが出来ないことは歯がゆかったに違いありません。

鋼鉄聖闘士の存在を沙織にすら知らされていないことに納得できない沙織お嬢様。

敵を欺くにはまず味方から,ということももちろんだが,何よりも聖闘士が沙織のもとに集まり,沙織自身がアテナを自覚し,やっと戦う決意をしたときに鋼鉄聖闘士をプレゼントしたいのだ。

城戸光政

沙織お嬢様へのただのプレゼントなのか…。鋼鉄聖闘士たちが可愛そうではないか。

城戸光政がいろいろと準備を進めていたことに感心する一輝です。城戸光政を憎む原作の一輝からは考えられない!

オレたちいい子をいたぶる鬼爺さんかと思っていたけどなあ。

星矢

という星矢の口を塞ぐ氷河の顔…,貴重な氷河の崩れたギャグ顔です。

紫龍の目

緊急手術を終えた紫龍が手術室から出てきました。

命に別状はありません。しかし目の方は…,現代医学では手の施しようがありません。

医師

潰してますからな。角膜を傷つけただけなら移植でなんとかなるのでしょうけど,眼球全体が損傷していますから,難しいでしょう。

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