第14話『破れたり!幻魔拳』の感想

昔のアニメなので今更ネタバレもなにもないのですが,一応ネタバレO.K.の方のみご覧ください。リアルタイムでTVアニメを見ていました。今再び原作と映像を見直して,感想を述べたいと思います。

当時はアニメが原作に追いついてしまったがゆえに,アニメオリジナルのエピソードが挿入され,それがまた原作との矛盾を生み出し,原作以上にツッコミどころ満載の作品となりました。ツッコミを入れながら楽しめるのも,この作品の良いところでもあります。

本編

一輝のもとへたどり着くも,紫龍と同じく出血多量で力が入らない星矢です。そしてここで登場するのが,

俺を忘れてしまっては困るぜ!

氷河

原作とは違い,熱くてかっこいい登場の仕方の氷河です。原作ではザッ,ザッと足音を鳴らしながらも静かな登場の仕方でした。

ば,ばかな!貴様は心臓を貫かれて死んだはず!

一輝

心臓を貫かれていなくても,肋骨の数本は折れていそうな怪我をしているはずです。命に別状はなくても,痛くてのたうち回るレベルだとは思います。何事もなかったかのようにピンピンしています。聖闘士は怪我の回復も早いのでしょうかね。

第17話『憎しみの記憶の巻』の感想
本編紫龍は暗黒龍星座との戦いが終わり,瞬が崖下から星矢を引き上げてきます。星矢の体はすでに真っ黒に変色しています。星矢の変わり果てて姿に,瞬も紫龍も心配します。このままではどうせ死ぬ。ならばいっそひと思いに…… by...

聖闘士の戦いは1対1ではなかったの?

気絶していた紫龍も復活してきます。

紫龍と星矢は出血多量でフラフラ,氷河は心臓を撃たれたダメージが残っているはず,瞬は比較的ダメージが少ないと考えられます。

もちろん,敵である一輝は今の所ほぼノーダメージの状態です。

いくらお前でも,4人を相手では戦えまい。

紫龍

聖闘士の戦いは1対1が基本だと思っていましたが,ケース・バイ・ケースでそうではないらしいですね。一輝を4人で取り囲みます。

そんな中,一輝の説得を試みる瞬です。そこに氷河が割いって,幻魔拳を撃てと挑発します。

一輝が幻魔拳の構えに入ると同時に,キグナスダンスを舞い踊る氷河です。外野からは滑稽な光景に見えたことでしょう。

原作では紫龍が解説していたダイヤモンドダストの役割を,アニメでは星矢が解説しています。

幻魔拳

自らが受けることになってしまった幻魔拳で見る幻は,原作とアニメでは全く違います。

アニメでは,暗黒四天王が裏切って一輝を攻撃するだけのものへと変わっています。内容が優しいです。原作の内容が内容でしたからね。集められた孤児たち全員が城戸光政の子供だなんて,TVアニメではマズ過ぎます。

一輝にとどめを刺そうとした氷河を瞬が止めます。氷河と瞬がもめている間に,一輝は氷河の心臓めがけて,聖衣に空いた穴に再び拳を向けます。

一輝にロザリオのペンダントが絡みつき,それが氷河の命を救ったと悟ります。傷口にロザリオなんて,更に傷口が広がりそうです。

流血の状態から,氷河は胸にかなりのダメージを受けていると思われますが,なぜにピンピンしているのか不思議でなりません。かなり大きな穴が開けられていると考えられるのですが。

一輝は4人をまとめて鳳翼天翔で吹き飛ばします。

原作では1コマで終わっているシーンですが,時間を稼ぐために詳細に描かれています。一人ひとり吹き飛ばされる様子が描かれています。

岩が持ち上がって粉砕されるという,余計なシーンまで入っています。さらに火の鳥が飛んで一人ひとりに襲いかかります。スタッフが頑張って時間稼ぎをしてくれている努力が伝わってきます。

実に1分以上も鳳翼天翔の風が吹き,そのままアイキャッチに突入です。

黄金聖衣

アイキャッチが終わっても,まだ吹き飛ばされていました。

そして,黄金聖衣が合体して星矢の前に現れたことに驚きます。黄金聖衣はいて座ですし,星矢はいて座ですからね。射手座の聖衣は射手座の星矢を護ったのでしょう。

天秤座だったら紫龍を,乙女座だったら瞬を,水瓶座だったら氷河を護っていたのかもしれません。

一輝!黄金聖衣は真の聖闘士に装着されることを願っているんだ!

星矢

聖衣には守護星座というものがありますから,守護星座が合致しない聖闘士が装着することはできないのでは……。

鳳翼天翔を食らった後の星矢は,パワーが倍増どころか,激増しています。別人の如く強くなっています。出血多量でフラフラだったはずですが,聖闘士にそんなことは関係ないようです。

小宇宙さえ燃焼すれば,体調なんて関係ないようです。

鳳凰星座の聖衣

それでも一輝は,瀕死状態だったはずの星矢に敗れることがショックのようです。星矢の流星拳を受けて,鳳凰星座の聖衣が砕け散ります。金属が砕け散るって,意味がよくわかりません。セラミックのような砕け散り方です。

聖衣が砕けて,発狂する一輝です。聖闘士にとって聖衣は命も同然の鎧だから,その聖衣が砕け散ってしまうと,発狂するほどのショックを受けるということなのでしょうね。

聖衣が砕け散ったばかりでなく,黄金聖衣が星矢に味方をしたということもショックのようです。

聖闘士なら,聖衣と守護星座の関係ぐらい,常識として知っていて欲しいものです。

聖衣を纏っている星矢は,生身の一輝に流星拳を食らわします。聖闘士に同じ技は二度とは通用しないはずなのに,これで3回目ぐらいです。本来なら見切られてしまっているはずですが,そこは生身の体ということで,避けきれなかったということにしておきましょう。

その後に鳳凰星座の聖衣が復活します。鳳凰星座の聖衣は一輝を見放しません。自己修復能力が備わっているだけに,再び一輝の体を纏います。少しタイミングが遅いような気もしますが,復活のためのエネルギーの充填に時間がかかってしまったのでしょう。

復活した鳳凰星座聖衣は,流星拳をものともしません。4回目の流星券です。流石に見きっていると考えないのが星矢です。バカのひとつ覚えの必殺技です。

一輝にも馬鹿の一つ覚えの流星拳と指摘されています。

第19話『不死鳥よ灰となれ!の巻』の感想
本編幻魔拳で硬直している一輝を,4人で取り囲みます。一輝が硬直している間は一輝を倒すチャンスなのに,誰も倒そうとしないのは仲間思いの優しさか。それを最初に破ったのが氷河。幻魔拳の恐ろしさを身をもって知ってしまったために...

小宇宙合体

何か言い残すことはあるか~っ!!なければ,死ね~!!

一輝

一輝が拳を振りかざし,星矢は受け身をとります。そこには龍星座の盾が装着され,星矢を守ります。

そのシーンを強調するかのように,黄褐色のモノクロへと景色が変わります。紫龍の盾が飛んできた事実に,一輝の頭の中が一瞬真っ白になってしまったことを表現しているのかもしれません。

紫龍は気絶したままです。紫龍の盾が飛んで切るシーンが再現されます。再現されるシーンは,原作にはありません。必死に尺が伸ばされています。

次は瞬の鎖が蛇のようにうねって飛んで切るシーン。うねり方がエグいです。

4人の小宇宙+黄金聖衣が一体となっているということを表すシーンが…,騎馬戦なんですけど。氷河が正面で,左に紫龍,右に瞬,上に星矢が乗っかっています。黄金聖衣は,背景となって見守っている感じです。

あ,星矢の守護星座は馬(ペガサス)だから,騎馬戦の表現はあながち間違っていないかも……。

群れをなさねば何もできぬ雑魚どもに,孤高を味わう一匹狼の力,たっぷり味あわせてやる!

一輝

一輝の名言ですね。孤高の一匹狼……,悪くないですよ。実力のある一匹狼はかっこいいですもの。現実社会では,群れとは言わないまでも,チームワークは重要視されますけどね。

そして一輝に対する5回目の流星拳は,氷河の凍気付き。流星拳に凍気が付いているだけだから,流星拳同様交わせるはずだと考えられるのですが,みごとに喰らいます。まさか冷たい流星拳が来るとは思っていなかったから,びっくりしてかわせなかっただけ?かもしれません。

星矢は原子の動きを止めて凍気を操るなんてことは知らないはずです。紫龍の盾や瞬の鎖とは違います。どうやって氷河は凍気を星矢に送っていたのでしょうか?

星矢は一輝の胸を拳で打ち抜きます。聖衣は砕けて血が流れます。それでも心臓にはダメージが及びません。

デスクイーン島

一輝は,星矢にやられたとき,デスクイーン島での師匠とのやり取りを思い出します。原作とは順番が違います。幻魔拳ではなく,やられるときに走馬灯のように思い出しています。

一輝よ,デスクイーン島はお前にくれてやる。暗黒聖闘士を組織し,その支配者となるのだ。

ギルティ

TVアニメ版では,一輝は師匠のギルティを殺してはいません。ギルティに暗黒聖闘士を組織しろと言われて,悪巧みを思いついた悪党のような笑いを浮かべています。

一輝はそんなキャラではない!!

と思った人は,私だけではないはず。

仲間たち

俺にはもう部下は誰ひとりとして残っていない。だがお前には……

一輝

一輝は群れるのは嫌いだと言いながら,部下を引き連れた群れをなさなければ結局何もできなかったんですよね。結局の所,一輝は全然一匹狼ではありません

対等な関係にある群れなのか,上下関係のある群れなのかの違いでしかありません。一輝は対等な関係が築けなかったと考えるべきなのでしょう。

紫龍や瞬,氷河が気絶していた状態から立ち上がってくると,盾や鎖が持ち主のところへ飛んでいきます。

アニメらしい演出です。

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