第12話『つかめ!友情の星雲鎖』の感想

昔のアニメなので今更ネタバレもなにもないのですが,一応ネタバレO.K.の方のみご覧ください。リアルタイムでTVアニメを見ていました。今再び原作と映像を見直して,感想を述べたいと思います。

当時はアニメが原作に追いついてしまったがゆえに,アニメオリジナルのエピソードが挿入され,それがまた原作との矛盾を生み出し,原作以上にツッコミどころ満載の作品となりました。ツッコミを入れながら楽しめるのも,この作品の良いところでもあります。

本編

一輝と氷河が対峙するところから始まります。

台詞回しが多少原作とは違いますが,氷河のいきなりダイヤモンドダスト攻撃がまったく通用しない状態からの一輝の反撃は変わりません。アニメではここにキグナスダンスが入るぐらいです。

聖闘士に一度見た技は二度とは通用しない

氷河よ!聖闘士には一度見た技は二度とは通用しないのだ。

という一輝の台詞のあとに「フッフッハッハッハハハハ……」などという不敵な高笑いをしますが,口が動いていません。口を全く動かさずに笑う器用な一輝兄さんです。

「聖闘士には一度見た技は二度とは通用しない」というのは,聖闘士星矢ファンにとってはおなじみのものです。いろいろと突っ込みどころがある設定なのは,言わずもがなです。

いまだに死んだ母親の幻に取り憑かれている,そんなやつにこの俺が倒せるのか!

すでに氷河の心を読んでいる一輝です。精神攻撃は肉体に与えるダメージよりも大きいです。直接的ではありませんが,ボディーブローのようにじわじわと効いてきます。その破壊力は凄まじいです。

ってか,相手の心を読めれば次の攻撃が読めてしまうわけで……,そんなキャラが白銀聖闘士にいましたね。

一輝の場合は過去の記憶は読めても,未来の行動は読めない読心術ということですね。

第14話『凄絶!白鳥対鳳凰の巻』の感想
本編一輝のもとに,暗黒スワンが最期の力を振り絞ってテレポートさせた眼球が届きます。グロいです。一輝はその眼球の網膜に焼き付いた氷河の技を見ます。網膜に焼き付いたものは画像であって映像ではないはずです。一輝は単なる画像か...

鳳凰幻魔拳

氷河の精神にややダメージを与えたところで,更に追い打ちをかけるように鳳凰幻魔拳です。

「聖闘士に一度見た技は二度とは通用しない」はずですが,氷河は鳳凰幻魔拳を一度見ているはずです。銀河戦争で狼星座那智が一輝にやられたときです。その場に氷河はいたはずなので,鳳凰幻魔拳を一度見ているはずです。

氷河は鳳凰幻魔拳を一度見たことがあるという事実を,忘れてしまったのでしょうかね。一度見ているはずなのに,あっさり食らっています。

氷河とマーマが乗った船が沈没した行は削除されています。当時のアニメの主な視聴者である子ども達の年齢を考えると,理解するのが難しい内容だからでしょうかね。

マーマが朽ち果てた姿は,アニメでは一瞬で流石に終わらせています。

幻魔拳を食らって頭を抱えて悶え苦しむ氷河です。頭がかち割られるほどひどい頭痛に襲われているようでもあります。

そこから土をひっかくようにして拳を握りしめて立ち上がる氷河です。土が赤いです。血がにじむほど怒りを込めて土を引っ掻いたということなのでしょうが,爪が剥がれて血が滲んでいるとしか思えません。

精神ボロボロの状態から渾身の必殺技「オーロラサンダーアタック」を打つ氷河ですが,聖衣を脱いで交わす一輝です。技を交わすのに,わざわざ脱皮する必要があったのか,非常に疑問に思うところです。

一度見た技は…

暗黒スワンが最期の力を振り絞って,ヘッドパーツの黒鳥の首に託したことを一輝は示します。

どうやって映像を示したのかは謎ですけどね。聖衣に残る残留思念がプロジェクターのように氷河の技を映し出したと考えることもできますが,一輝の脳に直接映像を送ったとも考えられます。

一輝に投げつけられた黒鳥の首を氷河はかろうじて避けますが,氷河はその直後から身動きできなくなります。鳳凰幻魔拳も,かなり遅効性の技だと言えます。

永久凍土の中から生まれた白鳥星座聖衣は,市の攻撃に対してびくともしなかったのに,一輝の素手の攻撃であっけなく穴を開けられてしまっています。

こんなにやわかったでしたっけ?

紫龍参戦

待ちくたびれた貴鬼が,戦いを見物しようと場所を移動したところ,霧の中に気配を感じます。

貴鬼が拳を飛ばして霧を退けると,霧の向こうに紫龍の姿を認めます。

原作と違って,棺桶の中に紫龍が入っていません。自分の足で歩いてやってきます。ここはさすがにスタッフさんも自重したのでしょうね。

足があるから幽霊ではないと紫龍は言いますが,幽霊に足がないのは日本の幽霊だけで,外国の幽霊には足があることが多いので,証明にはなっていないです。

それにしても,貴鬼と紫龍はいつの間にこんなに仲良しになったのでしょうか。紫龍はずっと寝ていたので,それほど交流はなかったはずです。

ただ,あんな辺鄙なところに師匠のムウと2人で暮らしていたのですから,客人が来たということがよほど嬉しかったのでしょうね。貴鬼にとって紫龍は貴重な友人になってしまったのかもしれません。

貴鬼が星矢から紫龍に渡すようにと差し出された鈴を見て,何かを感じる紫龍です。

アイキャッチ

ペガサス!流星拳!

って,喋ってる。アイキャッチが変わってる!

星矢~っ!

第15話『瞬!怒りの星雲の巻』の感想
本編貴鬼が十風穴の前で星矢に託された鈴を鳴らしながら,死んだ人間が来れるわけないんだよと思いつつ座っていると,棺桶が飛んできます。棺桶の中には紫龍が入っています。棺桶はキリスト教系のデザインで,十字架が刻まれています。...

道端に落ちているペガサス聖衣,崖の途中の落ちている黄金聖衣,更にその下の崖に引っかかっている星矢を見つける瞬。

肌が黒変して気を失いかけている星矢に,魔鈴の声と一輝の笑い声が薄れゆく星矢の意識に話しかけます。星矢は小宇宙をなんとか燃やして,崖を登ろうとしますが,かなりのダメージを受けているため,登ることができません。

そんな星矢を見かねた瞬が,鎖を伸ばします。そして,瞬が星矢を絡め取ったところで,暗黒アンドロメダが瞬を攻撃します。

相変わらず,手を上に上げただけでどうやって鎖を飛ばしているのか謎ですが,そこは小宇宙でコントロールしているのでしょう,きっと。

ちなみに,暗黒アンドロメダの中の人は,ムウ様と同じ塩沢兼人さん。でも,雰囲気は全然違います。ムウ様は気品あふれる演技ですが,暗黒アンドロメダはギラギラした悪役らしい演技になっています。

黒死拳

そいつは暗黒流星拳にやられている。別名黒死拳ともいうのだ。打たれたところに黒い斑点ができ,それがだんだんと大きくなって全身に広がっていく。全身が完全に黒く覆われたときには,命がなくなるのだ。そいつの体はすでに9分以上黒くなっている。もはやあと1,2時間の命だ。

どう見てもすでに全身真っ黒です。

原作の感想のところでも書きましたが,残りの1分未満が黒くなるのに1,2時間もかかるのだとしたら,9分以上黒くなるまでには10時間ぐらいは経過していないとおかしいことになります。瞬が来るまでの間,星矢はずっと崖に引っかかった状態で耐えていたのでしょう。

星矢を助けるために瞬は鎖を手放しません。鎖を握る手から血が滴り落ちます。

小宇宙で鎖をコントロールできるぐらいなのだから,星矢を絡め取った鎖を小宇宙で引き寄せればすむものを……,腕力だけで引き上げようとするからスキができてしまうんですよ。

暗黒アンドロメダ

暗黒アンドロメダの黒い鎖が,瞬をねちっこく攻撃します。一輝にトドメを刺そうとはしません。本当にねちっこくブスブスと攻撃してきます。

あまりにもねちっこいので,そこに暗黒ドラゴンがやってきて,いい加減トドメを刺せと助言します。そこからの暗黒アンドロメダの必殺技なんですが……。

全然一気にトドメをさせていませんぜ!!

蛇に変わった鎖が相変わらず瞬をねちっこく締め上げているだけですし,蛇の下が瞬の体をなめているようにしか見えません。蛇が噛み付いたりしてはいますが,こんな攻撃で一気にとどめがさせると考えているのが不思議です。

自ら崖下に落ちる星矢

苦しむ瞬を見かねた星矢は,自ら鎖を断ち切って崖下に落ちていきます。

星矢は崖下に落ちる前に聖衣を脱ぎ捨てています。

一輝といい,星矢といい,聖衣を脱ぎ捨ててしまっている生身の体で,聖衣を破壊する技術を身に着けてしまっています。星矢に至っては瀕死の状態であり,小宇宙なんてとても燃やせる状態ではないにもかかわらず,瞬の鎖を手刀で断ち切っています。

聖衣の役割って,一体何でしょう?

誰かが犠牲にならないと本気に慣れない瞬

星矢が犠牲になることで,瞬は怒りの小宇宙を爆発させます。

最初から本気で戦っていれば,星矢が崖下に落ちることはなかったでしょうし,瞬だって無駄に血を流す必要はなかったのではないでしょうか。

紫龍登場

暗黒ドラゴンと瞬が戦おうとしたところに,紫龍が登場します。紫龍は暗黒ドラゴンと戦うこととなり,瞬は星矢を助けるために崖下へと向かいます。

無駄なことだと分かっていても,せずにはおられない。それが友情だとは思わぬか!

友情に限らず,無駄なことだと分かっていてもせずにはおられないことって,世の中にはたくさんありますよね。このブログだって,今更『聖闘士星矢』で古すぎて無駄なことかもしれないけれど,星矢が好きすぎてせずにはおられなかったんですもの。

紫龍は軽く暗黒ドラゴンと打ち合いをして「速い!」なんて言ってますが,

そもそも紫龍は貧血状態で対戦しているわけだから,いつもの動きが全然できていないわけですよ。いつもの動きができていたら,「速い!」なんて言葉は出てこなかったのかもしれませんよ。

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