Netflixに,聖闘士星矢がCGアニメになって帰ってきました。瞬が女性になっていたことでいろいろ賛否両論分かれるところですが,どんな形であれ,私としてはこの作品が受け継がれていってくれることが何よりうれしいです。
声優さんも,基本的にアニメ声優を引き継いでくれているのが嬉しいです。また会えました。
バッチリネタバレを含みますので,ネタバレO.K.の人のみご覧ください。
ネタバレが苦手な方は,回れ右をお願いいたします。
原作とは設定がいろいろ変わっているようですが,それはそれで楽しむことにします。
シーズン2は黄金聖闘士の一部が登場したため,登場回だけは個人的に大いに小宇宙が萌え上がりました。第2シーズンの見どころは10話だと思っています。
魔鈴は星矢の姉か?
星矢は魔鈴の姉なのか。
原作以上に思わせぶりなシーンが非常に多くありました。
原作者の車田正美先生は,魔鈴を星矢の姉にしようとしたところ,時間軸的にあまりにも無理がありすぎると気づき,断念した経緯があります。
Netflix版では星華が星矢のもとから連れ去られから星矢が聖闘士の修行に行くまでの間に,6年という聖闘士になるために必要な時間が十分にあります。
星矢がシャモス島に着いた時は,星矢という名前に反応していますし。ますます「魔鈴=星華」説が濃厚になってきました。
魔鈴の過去
シャイナが仮面を付けておらず,シャイナのセリフからも,女聖闘士の仮面の掟はNetflix版ではなくなっています。
シャイナとは対象的に,魔鈴は仮面を付けています。
あたしは過去を捨て,感情を捨てると決意して,仮面をかぶったのさ。
魔鈴
魔鈴の過去に,何があったのか気になります。めちゃくちゃ気になります。
魔鈴は聖域に起こった内乱のことを知っています。時間軸的に,内乱が起こったのは星華が連れ去られる前のはずですが,伝え聞いているのなら問題ありません。
星矢,あたしはアイオロスを信じる。身を賭してアテナを守ったアイオロス。
魔鈴
アイオロスをよく知っている人のような言い草です。魔鈴とアイオロスは顔見知りだとすると,時間軸が合わないので,魔鈴は星矢の姉ではなくなってしまいます。
そのとき何があったのか,そこは魔鈴が独自に調べたものなのかもしれません。原作の魔鈴さんからして,その行動力に見習うべきものがありますから。
あたしには,やることがある。
魔鈴
と言っているので,魔鈴は自分の頭で考えて単独で予言や内乱の真相を調査しているのではないかと思いました。
アイオリアと星華の関係は?
星華は第1話でアイオリアが連れ去っています。
それでいて,姉が聖域に逆らったと言っていますし,何よりも,
おまえの姉星華はもういない。俺が消したのだ。俺のこの手で。
アイオリア
アイオリアは星華の何を知っているんだ?
さらに,
星華は死んではいない。星矢よ,それについては私の語るべきことではない。生きているのに姿を現さないのは,そうすべき理由があるからだ。
まず魔鈴がおまえに,何も語らずに去っていったのか,考えてみるが良い。
アイオリア
とまで言っているのだから,アイオリアは魔鈴の何を知っているんだ?
ますます魔鈴と星華,アイオリアの関係が気になります。
アイオリアが星華に仮面をつけて,星華から魔鈴に変えたのだと期待しています。アイオリアが星華が仮面を付けたとしても,その時どのような事件があったのかも気になります。
ちなみに,アイオリアは第2話で星矢がカシオスと戦って天馬星座聖衣を手に入れる時の様子をこっそり見ています。
魔鈴はいろいろなことを考える自由がありますが,アイオリアは反逆者の弟として辛酸を嘗めているだけに,ここでも思考停止に陥ってしまっているのが悲しいところです。
予言
Netflix版では,この物語にとって,聖域に流れる現世のアテナに対する予言の存在が,非常に重要なものであることが分かってきました。
聖闘士たちは,アテナよりも予言に振り回されています。
神話の時代よりアテナ降誕とともに執り行われていた被疑が,ある悲劇を予言していた。
それは,今生のアテナがポセイドンとハーデスに敗北し,人類は完全に破滅するというものだった。
アテナの再来が人類の終わりを意味するのなら,どうすれば良いのか。
その葛藤は,黄金聖闘士たちに対立を生んだ。予言を信じて,アテナを殺すべきと決断した教皇と黄金聖闘士たち。しかし,射手座のアイオロスだけは,アテナを信じ,聖域から出奔した。
これは魔鈴のセリフですが,この予言は教皇が赤子のアテナを杯座にかざした時に見えた未来予想図ということがグラードのセリフから判明しました。
杯座にかざした時に見えた未来予想図だと,聖域の人間でないグラードがなぜ知っていたのかは分かりません。
杯座が映し出した未来予想図だとして,それをどう解釈するのかで結果は全く違ったものになってしまいます。
降誕されたアテナが人類に破滅をもたらすアテナであるのか,アテナが立ち向かうべき困難を映し出しているのか。
人類の破滅に対抗する戦女神であるのなら,映し出されているのはこれから立ち向かうべき困難であり,聖闘士たちはアテナとともにこれらのものに立ち向かっていかなければならない…,と思う聖闘士がアイオロスだけだったということなのでしょうか。
(ムウと老師はアテナを信じつつもおそらく傍観者)
予言に悩みながらも,宿命に立ち向かおうとしている沙織さんが健気です。
その不吉な予言に立ち向かっていこうとする沙織さんは,原作よりも優しくて強いです。傲慢なところがないので,好感が持てます。
そんな沙織を支えようとする星矢は,良いところを持って行き過ぎ。少しは他の青銅聖闘士たちに譲れ!
聖域も,アテナも,グラードも,とにかく予言に振り回されすぎです。そのような予言を信じなさそうなグラードが一番振り回されているようにみえます。
グラード
グラードが一輝やカシオスとどこでどう繋がったのか,謎のままです。謎のままグラードは退場してしまいました。
気になるんですけど……。
科学と神
科学の力に取り憑かれて,科学を信望しているところは良いとしよう。
科学を信じている者が,予言を盲信しているのが解せん!
科学者の中には神を否定するものもいますが,美しすぎる法則や複雑な法則に神を見出してしまうのもまた科学者だったりします。
ましてや科学の力を利用して,神を殺そうなんて思いません。
暗黒聖闘士が科学の力による強化人間に変更さられたのは,まあ良いとして,最後に暗黒聖闘士化したグラードはちょっと無理がありすぎます。
普段から鍛えている人間が暗黒聖衣を纏うのは理解できますが,デスクワークばかりしている爺さんが暗黒聖衣を纏ってあんなにパワーアップできるとは思えませんし,体への負担も洒落になれないほどあるのではないでしょうか。
グラードの存在意義は?
グラードという存在を登場させる意味はあったのか?
アテナ派と教皇派が対立している時に,第3勢力として地上の支配を目論む勢力として登場させたのでしょうけど,科学の力こそが至高の力だなんて,私の考える聖闘士星矢世界とは相容れないんですけど。
力に溺れた哀れな人間を表現したかったのかな?
正直,グラードはやはりいらないと思いました。
暗黒聖闘士編と白銀聖闘士編を被せる必要はあったのか,神に抗う第3勢力を登場させる必要はあったのか,疑問に思うところはあります。グラード回は,あまり面白くありませんでしたし。
まとめ
脱がないミスティ。流石に脱がせるわけにはいかなかったのでしょう。ナルシストぶりは変わらず。
登場しないバベル,カペラ,アルゲティ,ディオ,シリウス。確かにこいつらはいなくてもストーリーに何の影響もしないけど……。
8話と,10話は非常に面白く観ることが出来ました。
黄金聖闘士
黄金聖衣の質感が素晴らしく,それだけで萌えます。
おそらく次のシーズンは黄金聖闘士編に入ると思うので,早く見たくて仕方がありません。
それぞれの黄金聖闘士たちが予言に対しどのような立ち位置なのか,気になっています。
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