「呪いの文様が全身を覆い尽くす時,アテナ様の魂は消える」
敵対する神であるにもかかわらず,エリスと化した響子はなぜか「様」をつけています。呼び捨てではありません。まだ響子の意思が残っているということの現れでしょうか。
相も変わらず,敵にいきなる捕まる女神です。敵陣に飛び込んでいって捕まる女神です。
本編
沙織は黄金の林檎の中に閉じ込められます。沙織を閉じ込めた黄金の林檎をいじりながら,エリスは林檎に語りかけます。
かつて黄金の林檎の中にエリスを閉じ込めたように,今度は女神が黄金の林檎の中に閉じ込められています。
エリス神殿
エリス神殿にリゲルがいるのは良いとして,エリス神殿に,なぜかマユラがいます。いつの間に入ってきたのでしょうか。
「我友オリビアの娘たるお前が,アテナに仇をなすとは,悲しい因果よな,響子」
伏線的台詞が出てきて,ほくそ笑んでしまいました。
リゲルはアテナの聖闘士にもかかわらず邪霊士となり,響子を守るのが役目だと言い切ります。原作にはないリゲルvs.マユラは,なぜか心躍ってしまいました。
マユラはエリスに攻撃をしますが,エリスによって消されてしまいました。林檎に取り込まれてしまったのでしょうか。
マユラはもっと思慮深いキャラだと思っていたのですが,どうして敵陣に単独で飛び込んでいって捕まるようなことをしてしまったのでしょうか。マユラのキャラではないと感じました。
作戦会議
作戦会議と言うほどのことでもないのですが,ミロのもとにムウからのテレパシーが届きます。口パクせずに喋っています。作戦会議と言うよりも,ムウからの指示です。
現在の聖域の状況(邪霊士たちが聖域を襲いかかってきて,(二軍)青銅聖闘士たちでなんとか対処している),エリスの目的(エリスの陽動作戦の可能性と真の目的)とアイオリアを援軍に送ったこと。
久しぶりに,アイオリアがライトニングプラズマで雑魚どもを一掃するシーンが見れて嬉しいですね。作画もまぁ,なんとか満足できるレベルです。
アイオリアを追いかけて,ミロも神殿へと向かいます。翔子もついていこうとしますが,聖闘少女として女神のもとにいろと言います。正論です。戦うのは聖闘士の役割であって,聖闘少女の本分は戦うことではないですから。
獅子座アイオリア始動
扉の前に立つアイオリアは,エリスとも違う邪悪な小宇宙を感じます。過去にどこかで感じたことがある小宇宙だということまでは分かるのですが,誰の小宇宙だったのか思い出せないところはアイオリアらしいです。
このあたりの鈍感さは,冥王編と何ら変わりはありません。深く考えないところが,アイオリアらしくていいです。
そして扉の先はなぜか異次元空間。そこにはアイオロスがいて,アイオリアを狙います。何度でも言いますが,14歳には見えないがっしりした体格と,とても14歳には聞こえない渋い声のアイオロス兄さんです。
アイオリアがアイオロスに向かって放つライトニングボルトの叫び声に,迷いを感じます。兄に向かって本気で必殺技を放てないアイオリアの迷いを感じます。いやぁ,ベテラン声優さんの演技はすごいですね。惚れ惚れしちゃいます。
聖闘少女を襲う邪精霊たち
沙織のもとにいる翔子をアテが襲います。
今まで地面に寝かされていたはずの女神は,いつの間にか石のベッドの上に寝かされています。いつの間に用意したのでしょうか。どのように運び込んだのかも謎です。ムウがテレポートして運び込んだということに(勝手に)しておきましょう。
美衣にはエモニが襲いかかります。エモニは前回より成長した姿になっています。エモニの指先一つで飛ばされてしまう美衣です。
美衣は沙織との思い出を回想しますが,最初からメイド状態です。5年間聖闘少女になるための修行に出たはずなのですが,いつ修行をしたのでしょうか。沙織とともに成長していて,修行に行っている場面がありません。一緒に育てられたような感じになっています。
エモニvs.美衣は,お互いいろいろと葛藤しながら,美衣は沙織への想いを強固にしながら戦っていたはずなのに,省かれてしまっています。セインティア翔という作品は,少女たちの内面描写が魅力と考えている私にとって,これらが省かれてしまっているのは非常に残念でなりません。
ジェミニのサガ
アイオロスの幻影をライトニングプラズマで打ち破ると,アイオリアは異次元空間を抜けます。
そこにいたのは,死んだはずの双子座サガ。悪の人格だけがエリスによって蘇った悪サガ。「力こそが正義」のサガ。つまりは完全なる悪サガ。もう,善サガに悩まされることはありません。
技を放つための引きの場面での作画が,ちょっと乱れていますが,見れるレベルなので,気にしないことにしましょう。
サガとアイオリアは恒例の千日戦争状態になります。
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牡羊座ムウ始動
翔子に襲いかかるアテの攻撃を,咄嗟に登場したムウがクリスタルウォールで防ぎます。
黄金聖闘士たち始動し始めて,黄金聖闘士好きの私は興奮してしまいます。とはいえ,移動している黄金聖闘士は聖域A.E.トリオ。シャカやアルデバランは聖域でお留守番です。聖域A.E.トリオは,物語を作る人にとっていろいろと動かしやすいキャラですからね(しみじみ)。
原作といろいろと台詞が違うのは良いとして,時々作画が乱れているのが気になります。奥にある腕が太くて,手前にある腕が細かったりしているのはどういうこと?
原作ではこの場面で必殺技を出していないムウですが,スタッフさんが必殺技を出したかったのでしょう。アテからは何も聞き出すことは出来ないと分かるやいなや,スターライトエクスティンクションでアテを消し去るムウです。原作ではそんなことしていません。
子馬座の聖衣を修復した理由を説明するムウですが,「あなたには少々荷が重かったようですね」といって,子馬座聖衣を纏う人物を見て,少々がっかりします。
ここで初めて翔子はムウがどういう人物であったのかを知ります。いつの間にか聖衣が修復されていて,その経緯とか,翔子は全く知らされていなかったのだから,無理もありません。
この時のムウの性格は,ミスティと戦う星矢の様子を崖の上から眺めていた時と同じ印象を受けます。どこか冷たい雰囲気があって,全体を見渡している感じです。
ひたむきな翔子に心を打たれたムウは,翔子をエリス神殿に直接テレポートさせます。
終始落ち着いていて,表情に変化の少ないムウ様です。激しい動きはなく,静かに戦うムウ様です。無印原作での冥王編に入る前のムウの性格に近いです。物事を見極めて,作戦を考えて行動しようとしている感じです。こういうムウ様は大好きです。
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