第7話『十二宮の死闘!恐るべき邪霊の幻惑』の感想

聖域で胸を射抜かれる沙織。なぜかそれに同調というか,同期する翔子。翔子には,沙織の小宇宙が消えていくのが分かるようです。邪霊どもが活性化しているようです。

翔子の心が弱ってしまったと見えて,邪霊どもの魂に引きずられそうになりますが,美衣やシャオリンが励まします。

「ともに生きて帰ろう」

でも,どんだけ翔子は沙織と同調してるんだか,胸を抑えてもだえ苦しみます。翔子と沙織が,同じ思いを抱いて,心を一つにしているということを見事に表現しています。

目次

本編

原作にはなかった展開です。話の筋はぶれていません。アニメオリジナルの展開ですが,目が離せません。

もともとは邪神の器であった翔子の体に邪霊たちが群がり,翔子は死者の記憶に苛まれているかもしれないのだそうです。

で,そこでなぜか双子座サガと射手座アイオロスが教皇に呼び出しを受け,アイオロスが次期教皇に指名される場面を,翔子は見ます。サガは内心,自分が指名されなかったことにショックを受けています。

アイオロスは14歳ですが,相変わらず声が渋いです。14歳とは思えない渋い声です。サガの声は善サガらしい優しい声です。

教皇の声は,248歳とは思えない若々しい声です。声は若々しいですが,喋り方は年老いた感じが出ています。声優さんは冥王編のときと同じ飛田さんが演じてくれていますが,若々しい教皇です。

教皇の髪色はなぜか茶色です。シオンの髪の色はアニメではうぐいす色だったはずですが,きっとお年を召して茶色になったのでしょう。

翔子は亡くなった真の教皇の魂の記憶でも観ていたのでしょうか。

教皇に指名されなかったサガは教皇を殺害し,教皇になりすまします。その様子を翔子の魂が観ています。その様子に,ショックを受けます。

考えてみれば,教皇の声とサガの声は全然違うのですが,側近たちはその変化に気づかなかったのでしょうか。今更ながらに不思議に思います。精神技を持つサガだから,そこはうまいことやったのかもしれません。

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翔子の魂を呼び戻せ

美衣とシャオリンは小宇宙を燃やして翔子の魂を呼び戻そうとします。その間に,青銅聖闘士たちが黄金聖闘士たちと戦いながら十二宮を登っていきます。聖域の火時計が次々と消えていきます。

美衣とシャオリンは翔子の魂を呼び戻そうと試みている間に,火時計が消えていきます。つまりは,魂の呼び戻しに12時間を費やしていたことになります。

ひたすら,翔子の手を握って翔子を見つめ,小宇宙を12時間も燃やし続けます。

翔子の魂は青銅聖闘士たちとともに十二宮を駆け上がり,最終的に教皇宮の悪サガのもとを訪れています。翔子は涙を流し,悪サガは翔子の魂の存在に気づきますが見えません。

「あなた一人の野望のために,どうして,こんなにたくさんの血が流されなければならないの!女神は,こんなことは望んでいない!」

サガの台詞から,サガも地上を守るためには力が必要だと考えていることが伺えます。その考え方は,間違ってはいません。軍事力は争いの抑止力にもなるのですから。

ペガサス幻想のBGMとともに立ち上がる星矢と,ギャラクシアンエクスプロージョンを放つサガ。懐かしい場面ですね。サガのマントのたなびき具合がかっこいいです。燃えて萌えまくる場面です。

星矢がイージスの盾をかざし,サガから悪い心が消えます。

ところで,教皇になりすましていたサガは女神神殿に赴いた時,イージスの盾に近づくことはなかったのでしょうか。盾の光でその時に悪の心が……,あ,でもきっと強力な小宇宙が伴っていないと,威力を発揮しなかったのかもしれないですね。

沙織が目をさますとともに,翔子も目を覚まします。どんだけ同調してるんだ。

「星矢さんが,奇跡を起こした」

サガ

戦いが終わり,女神に忠誠を誓う生き残り黄金聖闘士たち他聖闘士や雑兵たち。十二宮を駆け上がる沙織。

「行かせて差し上げてください。これから先,彼女には…(中略)…今だけは,普通の少女でいさせてあげてください」

TVアニメでは無くなってしまっていたこのムウの台詞が嬉しいです。

十二宮には倒れた青銅聖闘士や黄金聖闘士たちの映像が流れます。とはいっても,黄金聖闘士は亡くなっていますが,青銅聖闘士は死んでいるように見えて実は生きていて重体なだけなんですけどね。ずるいと感じてしまうのは,私だけでしょうか。

沙織が教皇宮まで駆け上がってくるのを待ち,黄金聖衣の上から手刀で胸を突いて自害するサガ。黄金聖衣を刺し貫く手刀とは,なかなかのものです。神話の時代から壊れたことのない聖衣ですが,黄金聖闘士の自らの手刀では刺し貫けます。

聖衣の強度は,纏う人の意志によっても左右されるのかもしれません。

いつの間にか十二宮を上がってきたムウ様。原作と変わらないこの台詞は好きです。

「今度の戦いで誰よりも苦しんでいたのは,サガ自身だったのかもしれない」

師匠を殺した仇敵のはずなのに,こういうことが言えてしまうムウの心境はいかに。

エリス神殿復活

翔子を呼ぶ響子の声に翔子は引きずられそうになります。

「耳を傾けるな。それは姉をかたどった何かかもしれん」by マユラ

木の根が翔子を捕らえて引きずり込みます。着いた先はエデンの園。

一方,聖域では射手座聖衣が異変を感じて警告を発します。アイオロスはすでに死者であるため,このような邪霊の動きを感じやすいのかもしれません。

久しぶりに聞いたミロの「危のうございます」は嬉しい。めっちゃ嬉しい。これでこそミロ。

原作では,ムウ,アイオリア,ミロの聖域A.E.トリオだったのですが,ここではアルデバランが加わっています。ミロの一部の台詞がアルデバランに割り振られています。あれ?シャカは?

シャカがいません。どこで何をやっているのでしょうか。

アルデバランの後ろ髪が,バッツンになってます。髪型が違う!

「どうぞ,ご命令を!」って,13歳の少女の支持を待つ20歳の男たち(黄金聖闘士)。財閥の令嬢をしていたのだから,命令は慣れているとは思うけど,普通に考えれば「それは無理じゃね」と思うのですが,どうなんでしょう。

ミロをお供にエデンの園へ行く女神。

エリスと一体になってしまった響子に呼びかけます。

女神(13歳)の命令をミロ(20歳)は待ちますが,自分で判断できないのかと小一時間問い詰めたい。そんな指示待ち族で良いのかと。

女神のセインティアとして翔子は響子に流星拳を放ちますが,迷いが断ち切れません。

エリスの黄金の林檎でいきなり倒される女神。無防備過ぎます。聖域十二宮編で胸を射抜かれた状態から復活したばかりなのに,また倒れる女神。なんだかなあ。

この回,2回も倒れています。沙織をお姫様抱っこするミロ。セインティア編で,ミロは女性をどんだけお姫様抱っこしているんだか。

アテナは戦いの女神ではあるけれども,武力だけではなく知略や戦略を駆使して戦う女神のはず。聖闘士星矢世界のアテナから,知略や戦略を感じないのはなぜだろう。

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エンディング

曲が変わりました。

黄金聖闘士がいっぱいでてきて,黄金聖闘士好きにはたまらない回でした。声優さんたちも,現場では「久しぶり~」な会話が弾んでいるのでしょうか。

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