ツッコミ,感想,ネタバレありです。ネタバレO.K.の方のみご覧ください。漫画の話と分かっていても,科学的に突っ込みたくなることって,ありますよね。
本編
[rakuten no=”9784253235952″ shop=”book” kw=”聖闘士星矢セインティア翔3″]
いつも守られていたばかりだった翔子が,小馬座の聖衣を纏って,
わたしだって戦える…!
セインティア翔(3)P1
と決意を新たにエリスに向かっていくところから始まります。
でもね,まだ修行が終わっていないから,付け焼き刃なんですね。小宇宙を燃やすことは出来でも,それを技として昇華できていないんですよね。
逆に返り討ちにあってしまいます。全く力及んでいません。
この展開,少年漫画っぽくて良いですね。
宿命に抗え
本来ならば翔子がエリスの依代になり,小馬座の聖衣は響子が纏っているはずだったものが,運命んあらがった結果,入れ替わったにすぎません。
入れ替わっても,入れ替わらなくても,どちらにせよ悲しい宿命ですね。
どっちに転んでも姉妹が争うことには変わりないのだから,エリスにとっては美味しい展開。
しかも翔子の周りは揃いも揃って,運命だの宿命だの言うもんだから,うんざりしてくる気持ちも分かります。そりゃ,切れますわ。
運命だとか宿命だとか…もううんざりだよ!!絶対にあんたたちの思い通りになんてさせないから!!
『聖闘少女翔(3)』P12
さっきとは違い,運命に抗おうとする気持ちが高ぶって,再び小宇宙を爆発させる翔子です。それでもやはり,力不足なのは否めません。それはそれで,ショックを受ける翔子です。
しかし,ショックを受けても,立ち向かっていくのが聖闘士星矢の世界!
そんな時に助けてくれる仲間がいるのが,聖闘士星矢の世界!
でも全然翔子の攻撃はエリスには効かなくて,エリスが響子に攻撃を仕掛けてきたところに割って入るはアテナ沙織!
なんとかエリスの攻撃から翔子を守ります。
頼もしく見えるアテナですが,アテナもまだ完全に覚醒したわけではないので,残念ながら力及ばないんですよね。翔子の小宇宙とアテナの小宇宙を合わせてエリスにぶつけます。気を失うだけのダメージは与えたようですが,致命的なダメージには程遠いんですよね。
置いていかないで
気を失ったエリスを,突如登場したアテが抱きかかえます。
エリスの娘として,母を助けるのは当然のとこととして,それ以外にも利己的な理由で動いていることは適役らしいです。
もうしばしの間,争いの大樹の中で力をたくわえ…われら邪精霊にもその力を分け与えて頂かねばならぬのに
『セインティア翔(3)』P29
ここで登場するアテはさらに力をつけているようです。それだけ人間界に争いが多いということの表れなんでしょう。
アテはそのままエリスである響子を連れ去ろうとします。翔子は,やっと会えた姉を必死で追いかけようとします。とにかく必死です。必死で食らいつきます。その必死さに悲壮感すら漂っています。
置いていかれるのはイヤ!!
『セインティア翔(3)』P33
片手で木の根っこを掴み,一緒に時空に飲み込まれていきます。
その様子を,沙織はただただ見つめているしかありません。咄嗟に神の力を発揮するなど,器用なことはできない沙織です。力の無さに落ち込む沙織です。
まだアテナとしてまだ全然覚醒できていないので仕方がありません。
沙織は翔子を仲間だと思っているので,落ち込み方も大きいです。
それぞれの決意
すぐにエリスト翔子の後を追いかけようとする沙織ですが,美衣が止めます。でも沙織の意思は硬いです。
私を信じてくれた人すら守れずに…どうしてこの地上が守れましょうか!!
『セインティア翔(3)』P36
覚悟は素晴らしいです。ですがいかんせんまだ力不足で……。
でもその沙織の言葉に,忠実な侍女である美衣は自分が行くことを沙織に告げます。
美衣を見送る沙織の顔も,見送られる美衣の顔も,どこか不安げです。
聖域
一方,聖域では,エリスの件に関して白銀聖闘士に命じようとしたところ,ミロが登場します。
タイミングが良すぎます。
状況から判断すれば,教皇がエリスの件について命じようとしていることは誰にでも分かります。しかし,白銀聖闘士をどのタイミングで呼んで命じるかは分からないはずです。
白銀聖闘士が教皇の間に行った小宇宙の気配を感じたのでしょうか。
あ,違うか。教皇に呼ばれて十二宮を上がる白銀聖闘士がいたから後を追いかけたのか。こっそり後ろで教皇の話しを聞きながら,タイミングよく格好良く登場するというね。
ミロさん,おいしすぎますよ。
教皇…この事態はわたしの若さゆえの甘さが招いたこと。どうか,わたしの手で始末をつけさせて頂きとうございます。
『セインティア翔(3)』P41
言葉遣いがミロらしくてよろしい。
ミロは教皇から正式に勅命を受けて討伐に向かうことになります。
コメント