Stage07『正と邪』の感想

ツッコミ,感想,ネタバレありです。ネタバレO.K.の方のみご覧ください。漫画の話と分かっていても,科学的に突っ込みたくなることって,ありますよね

目次

本編

沙織は夢を見ます。

わずか13歳。13歳にしてグラード財団の総帥としての日頃の業務は,ただでさえ重責に押しつぶされそうなのに,そこに神としての役割を果たさなければならないと考えると,とても13歳の少女がこねせるものとは思えません。

セインティア翔の城戸沙織は,一人の少女としての沙織の葛藤している様子がよく登場します。

13歳といったら,まだ中学1年生ですよ。友人たちとキャッキャとおしゃべりを楽しんだりする年頃なのに,グラード財団の総帥としても,アテナとしてもそれが許されないのは,可愛そうな話です。

何不自由なく暮らせるお金持ちですが,本当の自由はありません。

[rakuten no=”9784253235945″ shop=”book” kw=”聖闘士星矢セインティア翔(2)”]

聖闘士の血の夢をみるアテナ

アテナに黄金の杖を手渡す聖闘士は,アイオロスっぽく見えます。頭にバンダナを巻いている,アニメ版のアイオロスです。

私はあなたに忠誠を誓う聖闘士…。貴方様をいずれ“聖域”へお迎えするためにまいりました。この地上の正義を守るため…,立ち上がるのです。アテナの聖闘士たちが命を賭してあなたをお護りいたしましょう

『聖闘少女翔(3)』

夢の中で,まだ幼い沙織が黄金の杖を持って立っており,その前にアテナの聖闘士たちがかしずいています。

沙織はまだ聖闘士たちの顔や姿を知らないはずなのに,黄金聖闘士の後ろ姿から誰なのかはっきりと分かります。白銀聖闘士も誰の後ろ姿のかわかります。まだ会ったことがないはずなのに,聖闘士の姿がはっきりとみえます。

そしてアテナにエリスが囁きます。アテナの心に揺さぶりをかけます。

フフッ…,正義だと?笑わせる。お前の身体はいつだって,聖闘士の流す血の甘い香りが染み付いているではないか…… by エリス

『聖闘少女翔(3)』

精神的な発達がまだ未熟な13歳の少女が,こんなことを耳元で囁かれたら,激しく動揺するなんてものじゃないですよ。それ以上に精神的に辛いはずですよ。

沙織はうなされて,目が冷めます。アテナと聖闘士の関係を考えると,動悸が激しくなってしまうのもうなずけます。

翔子の戦い

一方そのころ,翔子も戦っています。

願いが毒になり,翔子はそれに呑まれそうになります。

毒に呑まれた翔子を,マユラは打ち倒そうとします。

しかし寸前のところで,翔子はなんとか飲みこれなない状態をたもっています。

マユラは,人乗っころに救う毒を立つ技,波折調伏を翔子にかけ,岩の中に封じ込めてしまいます。邪悪の力では決して解けることのない封印ということで,邪悪の力に打ち勝つことができれば解き放たれるということになります。

翔子は岩の中で,己の心と戦うことになります。

岩の中でどうやって呼吸を確保しているのか。岩の重みで肺が圧迫されますし,土の中は十分な空気も行き渡らないはずなので,たいてい窒息死してしまいます。

マユラ様は僅かな望みをかけて,翔子の周りに呼吸ができるだけの空間と,空気の通り道を用意してくれていたのかもしれません

翔子はいったんは凹みますが,ペガサスのペンダントを見て,今まで自分を守ってくれた存在,沙織,美衣,響子のことを思い浮かべます。

おそらく,翔子は彼女たちが何のために戦っているのかを,本当の意味で考えたのかもしれません。その意味に気がついたとき,自分もそうあらねばと感じたのでしょう。

そう思った瞬間,翔子の小宇宙が爆発します。

星矢ですら小宇宙を体得するのに6年もかかったのに,翔子は1年もかかっていません。物語の時間軸ははっきりしませんが,沙織と出会ってから数週間とか数ヶ月のうちの出来事だと思います。早すぎます。

邪神に魅入られているだけに,もともと素質があったのかもしれません。

ひょっとして,幼くして黄金聖闘士になった黄金聖闘士たちも,修行をはじめて早々に小宇宙に目覚めていたのかもしれませんね。

人の願いは毒tもなるが…,穢れることなく貫かれた願いはやがて信念となり,無限の力を生み出す源となるのだ。by マユラ

『聖闘少女翔(3)』

いい言葉ですね。翔子もいい笑顔です。

悪意のエモニ

城戸邸の庭に,悪意のエモニが様子を見に来ています。

いたずらしたくてたまらないエモにですが,そこはぐっとこらえて,種を植えるだけにとどめます。その種が発芽して,城戸邸にやってきます。

斗樹です。聖闘士の修行地に送り込まれたのだけれども聖闘士になることができず,命を落としてしまった人物です。日本に帰りたくて仕方がなかった心に付け込まれ,種を植えられてしまいました。

しかしながら,邪武に見つかってしまいます。

斗樹からしたら,決して幸せではないかもしれないけれど,孤児院で平穏に過ごしていたところを強制的に聖闘士の修行地に送り込まれ,日本に帰りたくても帰れず,修行に耐えきれずに死んでしまったのですから,悔しい気持ちはあるはずです。

邪霊士となった斗樹に邪武は苦戦しますが,

エモニvs.美衣

邪霊士とはどういう存在かを説明する会話をぬいぐるみとさせるために,ぬいぐるみは邪霊士を見るのを初めてということにしてあります。邪精霊と邪霊士の違いを読者にはっきりと伝えなければなりませんからね。

邪悪の種子を発芽させた戦士が邪霊士です。

斗樹と邪武の戦いを高みの見物していた絵も似を,美衣が見つけます。

城戸邸にいる時の美衣は,城戸邸につかえる侍従の制服でもあるメイド服を着ています。実際にメイド服を着て働いているお手伝いさんなんていないでしょうけどね。

メイド服を脱ぐと,そこにはいるか座の聖衣。元から纏っていたわけではないので,脱いだ瞬間にどこからともなく聖衣がやってきて,装着したのでしょう。

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