第9話『強敵!暗黒四天王あらわる』の感想

昔のアニメなので今更ネタバレもなにもないのですが,一応ネタバレO.K.の方のみご覧ください。リアルタイムでTVアニメを見ていました。今再び原作と映像を見直して,感想を述べたいと思います。

当時はアニメが原作に追いついてしまったがゆえに,アニメオリジナルのエピソードが挿入され,それがまた原作との矛盾を生み出し,原作以上にツッコミどころ満載の作品となりました。ツッコミを入れながら楽しめるのも,この作品の良いところでもあります。

目次

本編

新聞の輪転機が回って,銀河戦争が一時中止されるトップニュースが報道されます。

城戸邸の周りには,黒塗りの車が大挙して押し寄せ,城戸沙織と辰巳はマスコミの対応に追われます。黒塗りの車はマスコミの車のようです。

辰巳「どうもこうもありません。やつは悪魔に魂を売った外道という以外にありません。」

記者「悪魔ってどういう悪魔なんです?グラード財団の商売敵と解釈してよろしいのでしょうか」

聖闘士という戦闘集団が,グラード財団の商売敵になるわけがないでしょう,記者さん。常識的に考えてもただの武力集団ですよ。頭の悪い記者さんですね。

これはアニメですが,リアルの記者さんもそういう頭の悪い質問しか出来ない人っていますよね。

取り戻した黄金聖衣の一部のパーツを見ながら,奪われたときのことを回想する沙織です。記者たちに責められて,我に返る沙織です。

グラード財団の総帥とは言え,13歳の少女に過ぎません。そんな少女に詰問する記者たちの姿はひどいもんですね。どこか喜んでいるようにも見えます。

しかも,タバコを咥えまま沙織に問いただしています。マスコミの態度はひどいもんですね。

警察登場

警察がわざわざサイレンを鳴らして城戸邸にやってきます。このようなシチュエーションでサイレンは鳴らさないと思うのですが,演出のため鳴らしています。

そして警察は,記者会見の現場に警察犬を連れてきます。

辰巳も沙織も警察に警察犬の出動を要請していません。星矢が警察に要請したようです。6年間もギリシア聖域で暮らしていた星矢に,警察犬の知識があったのかどうか疑わしい気がします 。

この黄金聖衣の箱とパーツには,一輝の匂いがたっぷりと染み付いているんだ。だったらここは,匂いのプロであるハヤテ号の登場って言うわけだ。

星矢の勝手な行動にムカついている沙織です。何の相談もなしに警察を呼んだ星矢にムカついている沙織です。マスコミの前です。

星矢は警察犬だけを借りて,犬を追いかけます。警視庁は警察犬だけを星矢に預けて不安はなかったのでしょうか。警察犬に警察が付き添っていません。大問題ではありませんか。

しかも勝手にタクシーまで呼んでいます。ハヤテとともにタクシーに乗り込もうとしますが,ハヤテは違う方向に何かを感じたようで,走っていきます。

そっちの方向に一輝がいるのでは?と星矢は気づいてハヤテの跡を追います。

警察犬のハヤテはは何かに気づいて…,いくらなんでも警察犬は嗅いだことのない匂いに関して,その匂いが流れている方向なんてわからないはずだと思います。そこまで有能ではないはずです。

6年前の回想シーン

聖衣を纏った瞬が向かった先は,一輝との思い出の場所です。瞬は,戦いがなくても聖衣を纏ったまま街をうろついていることが判明してしまいました。

というか,原作では私服でうろついていたはずなのに,どこからともなく鎖を持ち出したので,それは変だと気づいたアニメスタッフさんが聖衣を着させたのかもしれません。気が利いてます。

瞬の回想シーンで,一輝は素手で木の幹に跡が付くぐらい殴っています。拳法の練習だとか言って。子どもが木の幹を素手でなんて殴ったら,手の皮は切れて血だらけになっていそうなものですが,よほど手の皮が厚いのか,なんともありません。

一輝のパンチで,木の幹はかなり凹んでいます。ハンマーで叩かないと,こんなになることはないでしょう。それを子どものパンチで出来てしまうのです。

その後,一輝の真似をしてパンチをする瞬ですが,瞬の反応は普通の子どもです。これが普通です。できるわけがありません。

いいか,瞬,俺たちには,親も身寄りも財産もない。そんな俺達兄弟が,今のどん底から陽のあたる場所に出たいと思ったら,この2つの拳を鍛えに鍛え上げて,腕力で這い上がるしか,道はないんだぞ。

暴力で這い上がろうだなんて,思考がまるでヤクザかマフィアです。プロレスや格闘技で這い上がるのであれば日の当たる場所でしょうが,一輝のこの考え方では這い上がったところで闇の世界です。こんな考え方を植え付けたのは,一体誰なんでしょうか。

やはり城戸光政なのでしょうか。でも,世界のグラード財団がこんな考えを子どもに植え付けたのだとしたら,なかなかひどい人です。

樹齢が1000年以上もありそうな大木です。下草がないので,手入れは行き届いた場所だと考えられます。戦争や地震を生き延びた木です。

ノーザンクロス

6年も前の一輝のパンチの跡が残っているのもありえません。生きている木であれば,一輝がつけた傷は治癒しているはずです。

その一輝がつけた拳の跡の上に,新しい拳による傷があります。ノーザンクロスです。

瞬がノーザンクロスき気づいたと同時に,周囲に霧が立ち込めます。

夏なのに,あたり一面に雪が降りはじめ,積もります。この水分はどこから供給されたものなのかだなんて,考えてはいけません。きっと,周囲一体はかつてないほどのひどい乾燥状態になっていることでしょう。

そして樹齢1000年以上もありそうな大樹が破壊され,鎖が凍りついていることに気づきます。

原作の感想のところでも述べましたが,鎖の金属はすでに凍っている状態の固体であって,それが凍りついている状態とはどういう意味なんでしょう。原子の活動が鈍っているということなんでしょうけどね。

暗黒スワン

どっからどう見ても氷河には見えないのに,氷河だと勝手に思い込んでしまった瞬は隙きを突かれて殴られたり蹴られたりして倒れます。

倒されて,はじめて相手が黒ずくめの聖衣を纏っており,氷河ではないことに気づきます。

意表を突かれすぎて,手も足も出ない瞬です。

女神の聖闘士なら,少しは反撃しないのかと。自分がやられてしまっては,意味がありません。

氷河登場

暗黒スワンが瞬にトドメを刺そうとしたところで,氷河が登場します。

不純物だらけの黒い雪しか生み出せない男と違って,氷河は純白の雪を作り出します。

そこに,警察犬とともに星矢が登場します。警察犬は一輝ではなく,瞬か氷河の匂いを追いかけていたとしか考えられません。全然当てにならない警察犬です。

星矢は一輝の匂いを警察犬が追いかけていると思いこんでいるようです。

その犬はたぶん,この木に染み付いている昔の兄さんの匂いを嗅ぎつけて来たんだろう。

いくらなんでも,6年も前の匂いが今も残っているとは考えられません。ありえないでしょう。

星矢は氷河に加勢しようとします。

手出し無用!ここは一対一の勝負だ!!

星矢は聖闘士の戦いは一対一の勝負が基本であることを忘れてしまっている様子です。氷河に睨みつけられて,星矢と警察犬はたじろぎます。

氷河vs.暗黒スワン

暗黒スワンは先手必勝とばかりに,黒吹雪をぶつけます。氷河は一見まともに食らったように見えますが,簡単に破ってしまいます。

お前が凍らせたのは,この白鳥星座の皮一枚よ。

一枚でもすごいことですけど。そこからキグナスダンスからのダイヤモンドダストを氷河はお見舞いします。

避けても片足がしっかり凍りついてしまっています。

氷河がトドメを刺そうとしたときに,黒い鎖が暗黒スワンを助けます。暗黒四天王の登場です。

暗黒スワンは,片足が凍りついても,足を切り落としてしまわなければならないほどの凍傷ではないようです。いつの間にか解けて普通に歩いています。

暗黒聖闘士四天王

暗黒聖闘士四天王の登場です。

不敵な笑いとともに姿を消し,周りの雪も消えました。

いくら夏とはいえ,あんなに降り積もった雪はすぐには消えないと思います。

城戸邸プラネタリウム

城戸邸の屋上にはプラネタリウムがあります。沙織が手にするリモコンで,屋上にせり出します。

いちいち格納する必要もないですし,屋内に作れば良いものの,なんで格納式なんて面倒くさい設備にしてしまったのでしょう。屋内に普通に作れば,見た目も気にならないですし。

聞いてください,お祖父様。大切な黄金聖衣が卑劣な裏切り者のために,盗まれてしまいました。私は,私はこれからどうすれば。

沙織が挫けそうになってここに来ることを見越したかのような仕掛けが,プラネタリウムにはありました。

沙織が祈ると,城戸光政のホログラムが現れ,沙織に助言をします。助言というよりも,遺言のようです。

しっかりしなさい,沙織。聖闘士たちと力を合わせて,しっかりな。

良いかい沙織。あの美しく気高い女神でさえ,十人の聖闘士に接する時は,女らしい優しい心遣いを忘れなかったという。

人の心を自分の方へ向けさせようと思ったら,地位や権力を傘にきてはいかん

十人の聖闘士というのがひっかかります。黄金聖闘士は12人いますし。青銅聖闘士の10人しか頭にないのかもしれません。

断崖絶壁にて

一輝が手下の暗黒聖闘士を海に張り出す断崖絶壁に集めて,黄金聖衣のパーツを一つずつ預けます。

一輝の頭の中では,暗黒聖闘士がそれぞれの青銅聖闘士を倒す妄想が炸裂しています。しかも,必ず同じ守護星座同士が戦っています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次