ツッコミ,感想,ネタバレありです。ネタバレO.K.の方のみ御覧ください。古い作品なので,ネタバレも何もないかもしれませんが,一応忠告しておきます。漫画の話とわかっていても,科学的に突っ込みたくなることってありますよね。
本編
黄金聖衣箱の中から鳳凰星座が登場したことで,会場が沸きます。最後の聖闘士が登場に観客は無邪気に喜びますが,紫龍と星矢の表情は浮かない顔です。鳳凰星座がどんな男なのかを知っているからです。
紫龍は意味ありげなつぶやきます。「フェニックスの正体はまさしく瞬の……」
憎悪の塊
アンドロメダの鎖の緊張度が極限にまで達します。
攻撃的小宇宙と言うよりも,憎悪に満ちた小宇宙を放っています。憎悪の塊のような小宇宙を放っています。あまりの憎悪の塊ぶりに,紫龍は警戒感を強めます。
鎖がこれ以上の防御姿勢に耐えきれず,攻撃に出たがっている。そこまであの男の殺気が強いのか……。
瞬は鎖を鎮めるためにやむを得ず攻撃に出ます。
瞬は相手が誰なのかまだわかっていませんが,紫龍と星矢はわかっています。紫龍や星矢よりも血の繋がりの濃い瞬が鳳凰星座の正体に気づかないとは……。
紫龍と星矢の叫び声に手を止める瞬です。
瞬,わかっているのか!?あの鳳凰星座は一輝だぞ!!
鳳凰星座一輝
それが事実なら,あの男はまぎれもなく…ぼくの兄さんだ!!
アイマスクをしています。なぜ目を隠しているのでしょうか。
あ,そうか,稲妻とともに登場するから,閃光から目を保護するためにサングラスをしているんですね,きっと。
生きて会えたことを泣いて喜ぶ瞬ですが,一輝は弟に対して拳を放ち,肩を吹き飛ばします。かなり距離がありますが,威力はさほど低下していないようです。
男の強さと優しさを兼ね備えていた兄さんとはまるで別人のようだ。目の前にいるのは,まるで憎しみの塊……
6年前
聖闘士となるべく集められた孤児たちが,自分が送られる修行地を決めるくじを引きます。修行地としてどこに送られるかは,宿命によって決められていると,後に判明します。
瞬は,デスクウィーン島を引き当てます。
泣き虫の瞬がデスクウィーン島だってよ!
周りの子ども達は瞬がひ弱な瞬が厳しい環境として知られるデスクウィーン島を引き当てたことを揶揄します。
まだ小学校低学年ぐらいの子ども達が,デスクウィーン島がどのような場所であるのか,どこでそんな知識を手に入れたのでしょうか。瞬は知らない様子ですが,他の子供達はなぜか知っています。
地図にも載っていないような場所です。聖闘士の修行地としてどこがあり,どんな場所なのか,予め講習会があったのかもしれません。講習があったとしても,理解できていたとは思えませんが。
そんな瞬に,デスクウィーン島がどのような場所なのか,7歳の子供におどろおどろしく説明する辰巳もなかなかの性格をしています。
そこへ割り込むのが一輝です。瞬の代わりに一輝がデスクウィーン島に行くと言って聞きません。
瞬,無事に日本へ帰ってこい!いいか,一人になっても,くじけるんじゃないぞ!!
その言葉を胸に,瞬が厳しい修行を耐えて無事に聖衣を日本に持ち帰ったことは,想像に難くありません。
一輝の怒り
惰弱な!あいも変わらずのその涙…。お前の泣きっ面にはほとほと愛想が尽きた!まず手始めに瞬,お前から血祭りにあげてやる!!
6年間も会っていなかった弟に対し,相も変わらずとか,ほとほと愛想が尽きたとか,どうして言えるのでしょうか。全然会っていなかったんですよ。相も変わらずやほとほとなどと言えるような時間を過ごしていないはずです。
グラードコロッセオの端の黄金聖衣が置かれた場所から,中央にいる瞬の場所までひとっ飛びで飛び蹴りを食らわします。
聖闘士になった瞬のこと,距離がかなり空いているのですから,相手が飛んでくる軌道は読めたはずです。避けられたはずです。避けなかったのは,やはり兄だからでしょうか。
顔からリングに叩きつけられる瞬です。
瞬と戦っていたのは俺だと邪武が割り込みますが,あっさりやられています。
トーナメント表での本来の相手である狼星座の那智が相手をしますが,精神攻撃を受けてあっさりやられています。
那智に一体何が起こっているのか,当然クリスタルボードには何も映し出されません。これを見ている観客は,とてもつまらなかったに違いありません。殴り合いは理解しやすいですが,精神攻撃は目に見えませんから。
何が起こったのかわけがわからないまま,殴り合うこともないままに,那智がやられているのですから。
ウルフの魂は死んだのだ。ずたずたに引き裂かれてな
周りからは,何が起こったのか,分かりません。精神モニターでもあれば別ですが。
次は星矢か紫龍か…,と,次の相手は誰なのかと威勢を張る一輝ですが,そこに一輝の影が登場します。
そいつらごとき,雑魚は我らにおまかせを……クククク
一輝の影武者が四人登場します。同じ背格好で,似たような聖衣を着た4人です。一気には古文がいるようです。似たような背格好の子分が。
似たような背格好の者はなかなかいないと考えられますので,4人もよく集めたものだなと,逆に感心します。
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