第41話『聖域大決戦!アテナ最大の危機』のつっこみと感想

黄金視点,原作準拠で矛盾の無いように物語の裏舞台と黄金の友情をいろいろ妄想して描けたら良いなと思っています。(でも原作には突っ込みどころが満載なので、どうしてもおかしな部分が出てしまうかとは思います。そこは敢えて無視の方向で… ^-^;)

昔のアニメなので今更ネタバレもなにもないのですが,一応ネタバレO.K.の方のみご覧ください。リアルタイムでTVアニメを見ていました。今再び原作と映像を見直して,感想を述べたいと思います。

目次

あらすじ

聖域へと乗り込む日,瞬が時間になっても来ません。瞬は,アンドロメダ島をジュネとともに脱出したレダとスピカに襲われていました。心折れそうになる瞬ですが,一輝の言葉を思い出し,小宇宙を燃やして2人を倒し,星矢たちと合流します。

飛行機の中では,教皇の正体について,沙織が予想します。

日本で真実を知ったアイオリアは教皇の間へと乗り込み,シャカと対峙することになります。

聖域に着いた星矢たちは紫龍と合流し,十二宮へと向かいます。しかしその途中,矢座のトレミーの黄金の矢によって,沙織が倒れてしまいます。

本編

瞬がなかなか来ないことに焦る一同。鋼鉄聖闘士たちが探しに行こうとしますが,星矢は瞬を信じて待つと言います。

早く星矢たちのもとへ

一方その頃,ジュネとともにアンドロメダ島から脱出したレダとスピカに,瞬は鎖で締め上げられています。

一般人なら,もうとっくに首が落ちていてもおかしくはないのですが,さすがは聖闘士です。

おまえが生贄となって死ぬのは,アンドロメダを守護星に持つおまえの宿命。己の宿命に逆らうことができるものなど,この世にいるものか!

レダ

アンドロメダは,神話では確かに生贄として捧げられましたが,死んではいません。レダはちゃんとギリシア神話を学んだのでしょうか。ギリシア神話は聖闘士の一般教養です。

神話のアンドロメダは,くじら座の元になった怪物に襲われそうになったとき,ペガサスに乗ったペルセウスに助けられているのですから。

一輝兄さん

瞬の意識が飛びそうになったとき,一輝兄さんの声。「消滅したデスクイーン等から帰ってきたとき,おまえと話したことがあったよなあ。」

瞬,おまえは自分の宿命を呪ったことはないか?だってそうだろ,俺たち兄弟は生まれてからずっと,人並みの幸せすら味わったことがなかったんだ。

一輝

デスクイーン島で憎むことだけを教えられていたことを話す一輝。

兄弟なんて,いつも一緒にいたら喧嘩ばかりだけど,一輝や瞬は離れているからこそ仲がいいのだろうな,きっと。

そしてそんな辛い日々は,天が一輝に与えていた宿命だと信じて疑わなかったこと。

俺はその地獄のデスクイーン島で出会ったエスメラルダに,人を信じ,人を愛するということを初めて知った。そしてさらに星矢たちに,友情というものを教えられた。(中略)

どんな宿命であろうと,自分の力で変えることができる。人間というものは,そんなに弱いものじゃないはずだとな。

一輝

そんな一輝の言葉を思い出し,瞬は急に小宇宙を燃焼し始めます。

さっきまで意識を失いかけていた人物とは,思えないほどの変わりようです。

瞬は聖衣を纏わない生身の体,対するレダとスピカは聖衣を纏っています。聖衣を纏っているのに,小宇宙を燃焼している瞬にかなわないだなんて,正式な聖闘士ではなく私設聖闘士だから仕方がないのかな。

小宇宙を燃焼させて,鎖を断ち切っています。

理論的には,瞬の筋肉が鎖よりも強度がないと不可能です。

瞬の筋肉は,鋼鉄より硬いのですね。いや,聖衣の鎖なのだから,オリハルコンよりも強度のある筋肉ということになります。

聖衣を着ているレダとスピカは,聖衣を着ていない瞬にあっけなく倒されます。かっこ悪いですね。

聖域へ

瞬はレダとスピカはその場に放っといて,ジュネだけを抱き上げ,飛行場へと向かいます。

よ~し,それじゃあ,出発するぞ。聖域に向けて,テイクオフだ。

星矢

瞬がジュネを見て「この人には帰る所がない」がないと言ったあとに言う台詞ですか?

しかも女聖闘士であるジュネに仮面がつけていないことについて,星矢は何も疑問を持たいないのか?シャイナの素顔を見てしまったがために,散々な目に合っていたのに…。

さらっと,ジュネの存在を無視しているように見えます。

飛行機の中で

飛行機の中には,鋼鉄聖闘士がいません。

飛行場に鋼鉄聖闘士はいたのに,ただの見送りだったのですね。鋼鉄聖闘士はは評判悪かったですしね。

飛行機の中で,アンドロメダ島が黄金聖闘士によって滅ぼされたことを話します。

必ずジュネが安心して帰れる,元の平和なアンドロメダ島に戻してみせるよ。

別に黄金聖闘士はアンドロメダ島に常駐しているわけではないですし,アルビオレとその弟子たちを一笑してしまったのであれば,聖域はもう手は出さないでしょう。

こっそりばれないように帰ることは可能なのではないかな?と思います。

飛行機の中で,星矢は若干はしゃぎ気味ですが,沙織は静かに考え事をしていました。

前教皇の突然の死によって弟のアーレスが新しい教皇になったわけですが,私にはそれが本当なのかという気がするのです。

沙織

原作を追い越して,オリジナルストーリーを加えてしまったがために生じたこの矛盾を,どうやって解消しようかという,アニメスタッフの苦労がにじみ出ています。

2人の教皇がいるのかという瞬に対し,沙織の考えは違います。沙織はずっと教皇は一人だったと言います。

星矢は,聖衣を手に入れたときに教皇の言葉を思い出し,同じ人物だとは思えなさそうです。中の人(亡くなったとされる前教皇は田中秀幸さん)も違っていますしね。

纏っている法衣だって違います。

だとすると,教皇は善と悪の2つの顔を持つとしか考えられない。

氷河

これはこれで,話が飛躍しすぎています。

なかなか強引に,アニメオリジナルストーリーでやらかしてしまったことを,原作に持っていっています。

黄金聖闘士

これも推測に過ぎないのですが,私たちが知っている黄金聖闘士は,獅子座のアイオリア,その兄射手座のアイオロス,そしてアンドロメダ島を制圧したとされる蠍座のミロ。これらは黄道十二星座と呼ばれる最も重要な星座の中の3つ

沙織

推測するまでもなく,聖闘士の一般常識だとは思いますけど…。

星矢が知らないことの方がおかしい。

TVアニメを観ている視聴者のために,解説するためのシーンをわざわざ挿入してくれたのでしょうか。

黄金聖闘士は黄道十二星座を守護星として持つ聖闘士であるということから,12人いると。12人いることって,そんなに驚くことですかね。

こんな風に12の黄金聖衣箱が並べられるのって,萌えますね。

沙織の推測では,教皇は黄金聖闘士12人の中にいるかもしれないと。

黄金聖衣は真の正義と勇気を持つもののみに装着されるはずだ。邪悪の化身アーレスがどうして…。氷河の言うように,やはり教皇は善と悪,2つの顔をもつのか…?!

星矢

聖衣をまとうことができるのは,善のときだけと言いたいのかな?

黄道十二星座の中に,2つの顔を持つ星座が…。

沙織

この時点で,双子座が匂わされています。双子座の聖衣箱のみを残して他は消え,クローズアップされています。

乗り込むアイオリア

一方その頃聖域では,真実を知ったアイオリアが教皇の間へと乗り込みます。

教皇の前へと行こうとするアイオリアを,雑兵たちが止めようとしています。

黄金聖闘士といったら,教皇直下の役職になりますが,その黄金聖闘士の行動を雑兵が引き止める権利なんてあるようには思えません。何の理由で,雑兵たちはアイオリアを止めようとするのでしょうか。

教皇から,「アイオリアを教皇の間へ入れるな」という命令を受けた親衛隊なら分からなくもないですが,そのような役職の雑兵にも見えません。

雑兵たちに黄金聖闘士であるアイオリアを止める力なんてありませんし,あっけなく突破されています。

教皇の間

勅命を成し遂げずに,舞い戻ってきたアイオリア。その理由を問われて,

アテナに拝謁するためです。

アイオリア

と答えます。

アイオリアはアテナが日本にいることを知りました。

もし,教皇の間の先にあるアテナ神殿にアテナがいれば日本のアテナは偽物の可能性があり,いなければ日本にいるアテナが本物である可能性が高くなります。

アイオリアはそれを確認しにきたのでしょう。

アテナは誰にもお会いにならん。用があればすべて余が取り次ぐわ!

教皇

こういって,アテナがここにいないことをずっと誤魔化していたのでしょうね。女神とはいえ,今は人間です。女神に食事を運ぶ係とか,身の回りの世話をする人にはどうやって誤魔化していたのでしょうか。

原作の教皇の一人称は「私」ですが,アニメの教皇は「余」になっています。この「余」が「私」や「俺」に変わるのがいつになるのか,ちょっと楽しみです。

教皇は仮面をつけているだけなのですが,首まで仮面の色なのはなぜでしょう。

アイオリアは教皇を倒してでも,アテナの間へと行こうとします。

アイオリアは,日本で真実を知りました。

仕方あるまい。アイオロス同様,余自らがお前を成敗するしかないのだ。

教皇

アイオロスを成敗したのは,偽教皇ではなく,シュラですけど……。

この回が制作されたのは,アイオロスを半殺しにしたのはシュラだということが,原作で明らかになる前だったかもしれません。

そして教皇の拳を食らってしまうアイオリア。

アーレスの拳が見えない!なんという光速の拳。光速の拳が使えるのは,黄金聖闘士のみ。

アイオリア

教皇は黄金聖闘士の中から選ばれることを考えると,教皇が光速の拳を使えることに,何の不思議もありません。

そしてもう一度アーレスが拳を放つと,それに合わせてアイオリアも拳を放ち,そのエネルギーが真ん中で衝突します。(拳を放つアーレスの爪が,女爪になってる…)

向き合った者同士が同時にボールを投げて,そのボールが衝突するという確率というものははひじょうに低いです。しかも光速で放っている拳なので,衝突させるためにはかなりの技術を必要とします。

さすがは黄金聖闘士ということにしておきましょう。

この2人を止めようとする者が現れます。乙女座のシャカです。

アイオリアvs. シャカ

アイオリア,とにかくこの場は引きなさい。さもなくば,私があなたを倒さなければならなくなる。

シャカ

今とはだいぶ声の印象が違っているような気がしますが,気にしないでおきましょう。

アテナの姿を確認できない限り,引きことはできないというアイオリア。

焦らず,シャカにも事情を説明していれば,結果はまた違ったものになっていたかもしれません。

シャカ,アイオリアに情けは無用!この逆賊を討ち取るのだ!

教皇

ということで,この場でシャカへの勅命は発令されてしまいました。

アイオリアの運命や如何に……。

千日戦争

黄金聖闘士同士が戦えば,お互い消滅するか千日戦争になるかのどちらか。「ワンサウザンドウォーズ」ではなく,「せんにちせんそう」というあたりは,TVを観ているチビッコたちへの配慮なんだろうな…。

シャカの拳をアイオリアが掌で受け,アイオリアの拳をまたシャカが掌で受けています。

ここで出てくるシャカの爪が,男爪になっている…。

アニメーターさんは,そこまで気にしていなかったのかな?

一旦組んだ手は離されたものの,

ならばお互い,秘技を繰り出す他あるまい。

シャカ

秘技を出すというシャカに対し,アイオリアはそこまでして命令に従うシャカに驚きます。

それに対し,シャカは

アテナを守るべき最強の黄金聖闘士同士が戦うことなど,あってはならぬこと。私も,好んで戦いたくはない。

シャカ

この部分はシャカの本心だと思います。

でもその後の,

だが,この期に及んで避けるわけにはいかない。(中略)迷いは去った。もはや,アイオリアを葬るに,何のためらいもなし。天魔降伏!死すべしアイオリア!

シャカ

って,結局闘っているではないか!

そこに「話し合い」という選択肢はなかったのかと,小一時間問い詰めたい……。

シャカの天魔降伏という小宇宙攻撃に対し,アイオリアはこらまたライトニングボルトという物理攻撃で応戦します。

そしてこれまた不思議なことに…,とても素晴らしく低い確率なのにも関わらす,お互いの拳が真ん中で衝突してぶつかり合うという現象が起きています。そしてお互い弾き飛ばされます。

光速同士のぶつかり合いなのだかr,地球が壊れてもおかしくないレベルなのに,お互い数メートル弾き飛ばされただけで住みました。

さすが黄金聖闘士ですね。

聖域到着

沙織+青銅聖闘士ご一行様を乗せた飛行機は,聖域の闘技場に着陸しました。

星矢,さっそく迎えが来たようです。

沙織

仮面を被り,全身を覆うローブを纏っています。

聖域の人間は姿を隠すためにローブを纏っているようですが,ローブを纏うことによって怪しさ満点になってしまうことに気づいていないのでしょうか。

ローブを纏っていると,なにか行動を起こそうとしたとき,ローブが邪魔になってしまいそうです。

城戸沙織様ですな。この聖域までようこそおいでくださいました。教皇はお待ちしております。

ローブを纏った男

迎えに来たものが沙織お嬢様の名前を知っていることに加え,「おまちしている」ということに驚きを隠せない星矢たち。

沙織は予めアーレス宛に親書を送ったということです。

沙織お嬢様のことですから,英才教育を受けてギリシア語はマスターしていそうです。ただどうやってアーレスに手紙を届けたのか謎です。

聖域まで,郵便配達してくれるのでしょうか。

紫龍登場

原作ではギリシアへと飛び立つ前の飛行場で紫龍は合流していましたが,TVアニメでは闘技場から十二宮への入り口へと向かう道中で合流します。

しかも,紫龍は道を見下ろす崖の上に立っていました。

なぜ崖の上に登っている必要がある?

道中のどっかの脇に座ってても良いものを…。

十二宮へ

ローブを着た男が,十二宮の入り口へと案内します。

あそこに見えますのが,第一の宮,白羊宮でございます。あの白羊宮から数えて十二の宮を通り抜けなければ,教皇の間へ行くことは出来ません。いかがですか。もちろん,それぞれの宮にはそれを守護する黄金聖闘士がおります。

ローブを着た男

聖域で修行をした星矢が,教皇の間へ行く方法を知らないというのは駄目でしょう。

沙織の予想通り,黄金聖闘士が12人いることに関心している場合でもないですし,それぐらい聖闘士の一般常識として知っていなければおかしいですし,推測も簡単です。

黄道十二星座をよく知らない,視聴者へのサービスということで…。

つまり教皇の間へ行きたければ,それらの黄金聖闘士を打倒して行けって言うことだな。

星矢

すでに喧嘩腰なんですけど…。

話し合いながら平和に通してもらおうという頭はないらしい。

ご丁寧に,ローブを着た男は,十二宮を一つ一つ読み上げてくれます。これもきっと視聴者サービスです。

黄金の矢

ローブを着た男に説明を受けて,ご一行様は階段を登り始めます。

階段を登っていくのを見送って,ローブの男がついに正体を現します。

フフフフッ,お前らごとき,第一の宮白羊宮には行かせはせん!この矢座のトレミーがな!

矢座トレミー

ということで,ローブの男はローブと仮面を脱ぎ捨て,ファントムアローを放ちます。

トレミーの矢をみんな避けるわけなんですけど,

違う!これは幻覚だ!

紫龍

さすがは盲目の紫龍です。しかしその前に,幻覚の矢が放たれていたなんて,紫龍はどうやって気がついたのでしょうか?紫龍なら,最初から本物の矢だけが見えていそうな気がします。

星矢たちと再開できたことで,油断でもしていたのでしょうか。

星矢はペガサス流星拳でトレミーを吹き飛ばし,トレミーはそのまま階段下へ。

トレミーが白羊宮の聖闘士だと思ってしまうなんて,やはり星矢はバカなのか?!?黄道十二星座にどんな星座があるのか,知らないとしか思えません。

そしてトレミーが教皇から受けた勅命と,役割を果たしたこと聞くと,青銅聖闘士たちは驚いて沙織の方を振り返ります。

そこには,黄金の矢に射抜かれた沙織がいました。

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