第27話『星矢が石に!メドウサの盾』の感想

昔のアニメなので今更ネタバレもなにもないのですが,一応ネタバレO.K.の方のみご覧ください。リアルタイムでTVアニメを見ていました。今再び原作と映像を見直して,感想を述べたいと思います。

当時はアニメが原作に追いついてしまったがゆえに,アニメオリジナルのエピソードが挿入され,それがまた原作との矛盾を生み出し,原作以上にツッコミどころ満載の作品となりました。ツッコミを入れながら楽しめるのも,この作品の良いところでもあります。

星矢が女の人に拳を向けていたり,氷河が車を運転したりしているツッコミどころ満載の回です。

目次

本編

前回までのあらすじで,相手を石像に変えてしまうペルセウス座のアルゴル…,これは良いとして,聖域一の念力の持ち主スパルタンとともに……。

聖域一の念力使いは、ムウ様ですから!

と突っ込みたくなります。

ムウ様の念力使いは,原作で当に明らかになっていたはずですが,アニメスタッフさんよ,その設定は無視ですか?!

あ,ムウは聖域にいないから聖域一を名乗っても問題ないのか

念力を発動させているスパルタンの顔が怖いです。念力を発動させるのに,力まないといけないなんて,ムウの足下にも及んでないですな。

シャイナたち

不時着した島は草木一本生えていません。それもそのはず,火山島です。

聖闘士の修行地に火山島があったりするくらいだから,火山ガスに対する耐性でも身につけてあるのでしょうか?(火山ガスの中でも平気だなんて,すでに生物ではなくなってる…きっと小宇宙で中和しているに違いない。うん,きっとそうだ。そういうことにしておこう)

比較的火山ガスの薄いところを選んでいるのでしょうけれど…。

パイロットたちとともに燃える飛行機から脱出し、脱出した瞬間飛行機が爆発。よくあるアニメの展開です。

瞬の鎖が反応し,示した先にシャイナたち。

飛行機の乗組員たちを避難させます。

わかった。私も何とか本部に連絡できるように努める。

キャプテン

通信機器もろとも飛行庫は爆発してしまっていますし,文明の機器などなさそうな無人島です。爆発した飛行機の部品を集めて,通信機器を作成するのでしょうか?

しかしそれには電気がありません。どうするんだろう?

おまえたち青銅聖闘士が束になっても敵わない相手が聖域にはごまんといるんだ。舐めるんじゃないよ!

シャイナ

ん〜,黄金12名+白銀24名=計36名で,ごまんと言えるほどいるわけではないと思いますけど。

俺たちがただの青銅聖闘士だと侮らない方がいいぞ!ミスティもモーゼスもアステリオンもバベルも,それであの世へ旅立ったんだからな!

星矢

うん,すでに白銀聖闘士を4名も倒してます。

この時,水晶聖闘士や炎熱聖闘士といったアニメオリジナルの聖闘士がさりげなく外されていることもポイントです。

ここでちょっと回想シーン。

そういえば,聖域に帰ってきた星矢を襲ったシャイナは完全に私闘になりますけど,聖域からのお咎めはありませんね。

戦いのカード

シャイナが星矢と戦おうとした時に,割って入ってきたのは,アルゴル。

シャイナ,俺を指名したのは,あんたの戦いを見学させるためか!

アルゴル

わざわざ背中を光らせての登場です。

そうだ。星矢は私が片付けるから,残りを頼むわ。

シャイナ

瞬と紫龍よ,ここでなぜビビる!

瞬と紫龍の対戦相手が勝手に決められ,紫龍対スパルタン,アルゴル対瞬のカードが勝手に決まりました。

星矢がシャイナと戦う気満々だなんて,「女の人に拳を向けて何になる」と原作で星矢がいう前に作成されたアニメストーリーだから仕方がないのですが,違和感ありまくりの展開です。

空中でシャイナが星矢の脚を捕らえて振り回すなんて,物理法則無視です。星矢も空中で姿勢を整えての着地です。こちらも物理法則無視です。

瞬はとりあえず鎖で防御陣を敷きます。

ンフフフフ,それで防御は万全のつもりか!まだまだ甘いな坊や,俺には何の役にも立たん。ペルセウス座のアルゴルの恐ろしさ,たっぷりと味合わせてやる。ハハハハハハハハ

アルゴル

笑い声がキン肉マンなのはししょうがないとして,アルゴルの場合,聖衣が持つ特殊能力の恐ろしさだと思いますけど…,本人の実力じゃないよね?

聖衣の力は小宇宙の大きさに依存しているのかもしれませんが……。

背中で光るメデューサの目。

一方その頃,紫龍はスパルタンと念力で近づくことすらできません。一方的にやられています。

星矢vs.シャイナ

流星拳をシャイナに放つ星矢。

星矢、おまえの流星拳よりも私の方が全て0.02秒は早い。

シャイナ

ここでちょっと計算。

流星拳は1秒間に100発なので,1発放つのには0.01秒。0.02秒では,ちょっと動きがおかしなことに…。合わないんですけど。

余裕でかわせる速さだと言いたいのでしょうけれど…。

そもそも聖闘士に同じ技は二度通用しないから,流星拳しか打っていなければ,見切られていて当たり前でしょう。

困り果てた星矢はミスティとの戦いで編み出した彗星拳をシャイナめがけて放ちます。

星矢がきりもみ回転しながら突っ込んでいくわけですが,足場のない空中でどうやって回転運動を生み出しているのかは,突っ込んではいけないのかもしれない。

彗星拳はシャイナにとって初見となるので,腹に思いっきりくらってしまいます。

命がけになると,何でもできるようになるのさ。

星矢

星矢は生か死かの修羅場ばかりですね。

新しい技は魔鈴から教わったのかとシャイナは問いただしますが,白銀聖闘士とともに青銅聖闘士を殺しに来た人間がするわけがないことを星矢は言います。

そして魔鈴は行方知れずになった。

シャイナ

シャイナ目線で考えれば,そうなりますよね。

魔鈴が聖域に戻っていないことにショックを受ける星矢。めっちゃ動揺しています。動揺している隙を突かれてサンダークロー受けてるし。

魔鈴さん,あんたは本当に俺の姉さんなのか…?

星矢

サンダークローをくらいながら譫言を呟いて,それを聞いてしまったシャイナ。モーゼスやアステリオンが知っている噂を,シャイナがなぜ知らない?

シャイナは他の白銀聖闘士との交流があまりなかったのかな?

魔鈴が星矢の姉ということに今度はシャイナがショックを受けてしまいます。

その隙に今度は星矢がサンダークローから抜け出して,ペガサスローリングクラッシュの体勢に…。

女性に拳を向けている星矢……。

嫌がる女性になんてことを…。

頭から地面じゃなくて,腹から崖なので,ダメージ的には低くなってます。

急所は外しておいたよ。

星矢

急所云々よりも,女の人に拳を向けたら星矢じゃない!

聖域に帰って,教皇に伝えてもらおう。俺たちはアテナとともに教皇を倒し,黄金聖衣の下に人類の平和と正義を守り抜くとな。

星矢

アテナと黄金聖衣の場所は逆だと思う。せめてアテナのもとに人類の平和と正義を守って欲しい。そこは黄金聖衣じゃない。

メドゥーサの盾

シャイナが倒れたところで助けに行こうとするアルゴルですが,そこは瞬の鎖が許しません。アルゴルと戦っていたのは瞬ですからね。

邪魔だ小僧!おまえと遊んでいる場合じゃなくなったぜ!あばよ!

アルゴル

そう言って立ち去るアルゴルの背中に鎖を投げる瞬ですが,アルゴルの背中のメドゥーサの目が光り,鎖が落ちてしまいます。

で,うっかりアルゴルの背中の盾を見てしまった瞬は,石像と化してしまいました。

一方その頃グラードコロッセオ地下

抄織と辰巳,氷河と一輝が鋼鉄聖闘士が登場したときの映像を分析しています。

抄織も辰巳も鋼鉄聖闘士のことを知りません。まだ謎とされています。

一輝は瞬たちのことが心配でなりません。

大丈夫だよ。一輝はいつまで経っても瞬のことが子どもに見えるみたいだなあ。

氷河

なぜか照れる一輝。一輝特集の胸騒ぎというか,ブラコンセンターが働いているようです。

そこに通信が入ります。

アテネに向かった専用ジェットが連絡を絶ち,レーダーから消えました。

焦りまくる一輝。

星矢vs.アルゴル

星矢とアルゴルが走り寄ります。

手が動いていませんし,まだ聖闘士場走りをしていないので,小学生の徒競走レベルに遅く見えます。聖闘士にはもっと速く走ってほしいのですけど,表現方法をもうちょっとなんとかならなかったのかと。

石になった瞬の下へ走り寄る星矢と紫龍です。

知りたいか?なぜ石に変わったのか。アンドロメダは,これを見たからよ。普段は背中に装着されている。このメドウサの盾をな!

お前たちも石になる前に教えてやろう。メドウサはギリシア神話の女の怪物だ。

(中略)

フン,百聞は一見にしかずだ!

アルゴル

ご丁寧に説明してくれるアルゴルは優しいですね。

それはすなわちアルゴルの弱点ともなります。

紫龍はアルゴルの説明を受けた時に,気づいたようですね。

グラードコロッセオ

氷河と一輝の年齢が原作で発表される前のことだったので,致し方のないことですが,氷河が車を運転しています

氷河は14歳です。いくらロシアでも,こんな子どもが運転免許なんて取れません。

ロシアでは,私道であれば子どもでも運転しても構わないらしいですが,ここは日本です。助手席に一輝を乗せています。運転している車は,左ハンドルの外車です。左ハンドルの車で日本の道を走るのは難しいですよ。

メドウサ

メドゥーサの方が一般的だから,メドウサという表現は,なんか違和感があります。

危ない星矢!その盾をみるな!

紫龍

紫龍は星矢に忠告しますが,星矢の反応が遅れ,うっかり見てしまいます。

星矢の石像の出来上がり。

メドウサは見にくい自分の顔を見たものをすべて石に変えてしまう力を持っている。それと同じように,このメドウサの盾の目を見て生き延びたものはいない。誰もが魂を抜き取られ,石となるのだ。

アルゴル

説明乙です。

原子が変化しているので,いろいろとやばいですね。水分を抜き取って,炭素をケイ素に変えれば石っぽくはなります。

紫龍が石になっていないことに驚くアルゴルですが,気づくの遅すぎです。

敵が石になったかどうかすぐに確認しないと,自分にとって命取りになりますよ。

やはり伝説のメドウサの盾。もう少し早く気づけば。すまん,星矢。俺は目を合わせずにすんだのだ。このドラゴンの盾のおかげで。

紫龍

紫龍のメドウサの盾の知識は,老師からの教えてもらっていて知っているんですね。さすがは老師です。

盾の勝負

スパルタンはシャイナの介抱中。

ここから紫龍とアルゴルの戦いです。

すべてを石に変えるメドウサの盾と,最強を誇るドラゴンの盾の勝負です。

アルゴルを倒さない限り,石に変えられた者たちは戻らないそうです。普通に考えれば,アルゴルを倒しても元に戻るとは思えないのですけど……,漫画やアニメにあるような展開ということで。

メドウサの盾が気になって,攻撃を最大限に発揮することはできません。

そこに割って入るはスパルタン。紫龍を羽交い締めにして,アルゴルのメドウサの盾を見せようとしますが,間一髪で抜け出して,スパルタンが見事に石像になります。

しまった。

アルゴル

このときのアルゴルの言い方が,ちょっとかわいい。

紫龍は盾でアルゴルの一方的な攻撃を防ぐだけで精一杯な状態です。

一輝と氷河

一輝と氷河がジェット機で向かいます。

おそらく専用のプライベートジェット。一体何機持っているのだろう?

さすがはグラード財団。

飛行機の中で瞬のことばかり心配する一輝と,「大丈夫だよ」という氷河。

アニメの一輝は表情が豊かです。

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