第25話『戦え!アテナのもとで』の感想

昔のアニメなので今更ネタバレもなにもないのですが,一応ネタバレO.K.の方のみご覧ください。リアルタイムでTVアニメを見ていました。今再び原作と映像を見直して,感想を述べたいと思います。

当時はアニメが原作に追いついてしまったがゆえに,アニメオリジナルのエピソードが挿入され,それがまた原作との矛盾を生み出し,原作以上にツッコミどころ満載の作品となりました。ツッコミを入れながら楽しめるのも,この作品の良いところでもあります。

目次

本編

前回までどう見ても魔鈴を白銀聖闘士扱いしていなかったのに,前回までのあらすじのナレーションでさらっと何事もなかったかのように魔鈴が白銀聖闘士だと述べてます

星矢vs.アステリオン

星矢とアステリオンが対峙している引きの場面で,既に魔鈴さんの顔は海水に浸かっています。しかも結構時間が経っているようにも見えます。原作では流石にここまで水に浸かってはいないですよ。アニメはやりすぎです。常識的に考えれば,既に死んでいます。

サトリの術を身につけているアステリオンは星矢の攻撃を読んでしまうため,星矢の攻撃は全く当たりません。当たっているように見せかけて当たっていません。

既に魔鈴は胸まで海に浸かり…,普通に死んでいるレベル。

白銀聖衣の強大さを,思い知るが良い!行くぞーっ!

アステリオン

アステリオンの強大さは聖衣頼みって,バラしてますね。大したことないやつであることが分かります,

アステリオンの分身の術からのミリオンゴーストアタックをまともに食う星矢です。

残像は0.1秒。音速を超えていれば青銅聖闘士だって,一般人相手に残像を利用した技は簡単に使用できます。聖闘士は小宇宙を使用して残像をものともしない戦闘を行なっていると考えています。白銀聖闘士のアステリオンは青銅の星矢を超える小宇宙を持っているから,小宇宙の知覚にも残像現象を見せていると考えられます。

その戦いを側で見守る貴鬼。いつまで経っても帰らないのは、ムウから戦いの様子を偵察しろという指令を受けているのかもしれません。女神の近辺の様子をムウに報告するために派遣されていると考える方が自然ですね。

貴様の流星拳はせいぜいマッハ1。だが,俺のミリオンゴーストアタックはマッハ2だ。俺の動きには到底追いつけん。

アステリオン

周りはさぞや衝撃波が飛び交って,凄いことになってたんでしょうね。近寄るな危険状態。そんなところに無防備な状態で置かれている魔鈴さんは,それだけで危険にさらされたいると考えるべきでしょう。

鷲vs.猟犬

アステリオンが星矢にトドメを刺そうとしたときに,強烈な小宇宙。魔鈴です。最初からそれぐらい小宇宙を燃やしていれば良かったのに…,と思わなくもありません。

坊やが鎖を切ってくれたのさ。

魔鈴

原作では縄抜けの術で自力脱出した魔鈴ですが,アニメでは貴鬼が助け出しています。縄抜けは子どもたちが真似する危険性を考えて,アニメではなしにしたのかな?

貴鬼は超能力を使えるのだから,鎖を切らずとも直接魔鈴をテレポートで脱出させることもできたはず…。テレポートはエネルギーの消耗が激しいから使わなかったのかな。

ケッ!遅かれ早かれ、お前はここで死ぬ運命にあるのだ。俺に心を読まれてなあ。

アステリオン

読心術発動。読心術は念じなければ使用できないものなんですか。

なぜだ!魔鈴の心が読めん!魔鈴の心が真っ白だ!

アステリオン

相手の心が読めなくなると途端に弱気になるアステリオン。強みと弱みは紙一重。強みを封じられた途端に何も出来なくなってしまうのは,聖闘士としていかがなものか。大熊座の激レベルだとバレバレ。

やけっぱちでミリオンゴーストアタックを仕掛けるなんて,相手の思う壺もいいところ。魔鈴のイーグルトゥフラッシュであえなく狩られる猟犬でした。

アステリオン,お前だけはアーレスに服従しないと思っていたよ。

魔鈴

アニメ独自の行ですね。アステリオンは仕方なく従っていた感が出てます。聖域に楯突くとどうなるか分かっているから,アステリオンは従ったということが、滲み出てます。

聖闘士同士の全面戦争。おそらく星矢たちを含めた青銅聖衣の坊やたちは全員死ぬことになるだろう。だがそれで聖域に蔓延る邪悪は消失し,聖闘士の新しい時代が始まるのさ。

魔鈴

アニメの魔鈴は聖域に蔓延る邪悪をこの目で見てますからね。疑念なんてないのでしょう。おまけに自分も聖域から狙われる身となっては,開きなおって敵対するより他にありません。

原作では致命傷を与えられなかったアステリオンが,アニメではなぜかしっかり致命傷を与えられて死んでます。

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アテナを守れ

砂浜で倒れている星矢を見つけて駆け寄る氷河。側に立っている貴鬼に事情を聞くも,

いろんなことさ……

貴鬼

確かに一言では言い表せないようないろいろなことがありました。

いつの間にかアステリオンの死体も,モーゼスの死体も消え失せています。貴鬼がどこかに片付けてくれたのかな。

Seiya guard Athena

なぜ英語。そこはせめてギリシア語にしてくれ。貴鬼よ,氷河に言われるまで気が付かないって,どういうこと?今まで何を見ていたんだ?

魔鈴さーん!

星矢

海に向かって叫ぶ星矢。青春アニメだね〜。

なぜかグラードコロッセオの廃墟に集まる沙織と辰巳と青銅聖闘士たち。グラードコロッセオに集まる必要性がわかりません。原作とすり合わせるためなのでしょうけど,かなり無理があります。

で,ここで星矢の姉が魔鈴さんではないかという展開になりまして…。

聖域で日本人は、俺と魔鈴さんだけだった…。そういえば…

星矢

星矢の回想

前教皇自ら星矢を魔鈴のところに連れてきています。

6年前の魔鈴は10歳のはずですが,既に立派な大人体型です。とても小学生には見えません。星矢は両手をポケットに突っ込んだクソ生意気なガキの風情をしています。

泣いても仕方ないわよ。そこで腹筋1000回やるまでは誰も助けてはくれない。

魔鈴

おなじみの,海辺の崖の上に迫り出した棒に足をかけての腹筋シーンです。こんなに幼いころからこのような筋トレをするとは,さぞかし関節はボロボロに……。

魔鈴は星矢の姉なのか

でも,本当に星矢のお姉さんだったら,どうして今まで隠していたんだろう。

だってそれは星矢のお姉さんではないからさ。

一人岩場で佇む魔鈴。

星矢,白銀聖闘士はミスティたちだけじゃない。気を緩めずにね。はぁ,聖域には戻れなくなっちまった。

魔鈴

この後どうやって魔鈴は聖域まで戻ったのだろうか?テレポートを繰り返しながら,野宿しながら戻ったのかな?

星矢が倒れていた砂浜に,魔鈴さんはアテナを守れと書き置きを残していたんだ。

氷河

星矢よ,氷河に言わせるなよ。そしてそこで驚くなよ,沙織さん。

女神アテナ

アテナが本当にいるのかという話になります。アテナが13年前に降臨なされていることは,聖闘士にとって周知の事実のはず。青銅聖闘士たちには知らされていなかったとしか思えません。少なくとも,師匠が黄金の紫龍や氷河は知ってて当たり前のことだと思いますけど。何を今さら…。

そうだ,アテナは存在する。

辰巳

そう言って沙織お嬢様を見つめる辰巳です。一般的な解釈をすれば,辰巳にとっての女神様的な存在が沙織お嬢様としか見えません。

沙織お嬢様自身が戸惑っていらっしゃいますし,恐れ多くも自分が女神だなんて…,そんな反応。

辰巳の回想

辰巳、わしに万一のことがあったら,沙織にこれだけは伝えておくれ。ただし沙織の元に星矢たちが聖闘士として集い,共に戦う日が訪れたときに,それまではお前一人の胸の中にしまっておくのだ。ただ沙織を守れば良い。神の御加護があるはずだ。

城戸光政

他の子どもたちはともかく,少なくとも星矢だけは聖闘士になって戻ってくる前提で話していませんか?辰巳にも万一のことがあったらどうなっていたのでしょう?

城戸光政からこれほどまでに信頼されているとは,よほど優秀な執事なんですね。幼児虐待したりして,人格的には?なところがありますけど。

13年前の回想

あれは今から十数年前のことじゃ。わしはギリシアを旅行中,アテネのコロッセオ跡で,一人の聖闘士に出会ったのが始まりだった。

城戸光政

ん〜,計算が合わないんですけど。光政が亡くなったのは5年前です。光政が星矢たちを修行地に送り出したのは6年前です。光政がアイオロスに出会ったのは13年前のはずです。光政が辰巳に話をした時,十数年ではなく7~8の数字になっていなければ計算が合いません。

そもそもアテネにコロッセオなんてあったっけ?

聖域に邪悪が蔓延り,この子を殺そうとするものが現れた。

アイオロス

まだこの頃の屋良さんの声は,かすれていないですね。14歳の声には聞こえないことには変わりないですけど。そもそも見た目からして14歳じゃない!

かなりの聖闘士が,教皇の気付かぬうちに…,その者の支配下になってしまっている

アイオロス

聖域に蔓延る邪悪が教皇とは別の存在になっていますね。アニメオリジナルのアーレス教皇というのを出してしまったため,いろいろとややこしくなっています。そもそも教皇が気付いていないというのは,支配体制に問題があることが明白です。

この子こそ,この世に邪悪が蔓延るとき神がお遣わしになる,女神の化身なのです。(中略)邪悪を減らし,地上の正義と平和を守ろうとする少年たちが……

アイオロス

アイオロスは,どこぞのカルト教団の内紛に巻き込まれたようにしか見えません。城戸光政は,そのカルト教団の話を簡単に信用してしまって大丈夫なのか?側近は止めなかったのか?いろいろと疑問に思うところはあります。

それにしても国籍もパスポートもない状態で,どうやって沙織をギリシアから日本に連れて帰ったのだろうか……(グラード財団のプライベートジェットでこっそりと…)。

それでは,私は城戸光政の孫ではなかったのですね。それなのに…お爺さまは,私のわがままを……。

沙織

普通にショックだよなあ,自分が実は孤児だったなんて知ったら…。神と言う話も,すぐに信じられるわけがないですし,今まで信じていたものが全否定されていますからね。

光政からしたら,いくら子どもでも相手が神である以上,神のわがままを聞かなかったら,どんな天罰が下るかと思って聞いていた可能性はないのかな?

TVアニメの沙織は成長の早い普通の少女で,今まで小宇宙なんて感じていませんでしたからね。

旦那様はお嬢様のことを,沙織は神様からの預かり物だとおっしゃられていました。

辰巳

神様の預かり物ものどころか,神本体ですけどね。

その話を聞いて素直に信じてしまう青銅聖闘士たち。人に話を信じやすい人たちです。少しは疑えよ!

黄金聖衣のマスクが輝き始めて,星矢たち青銅聖闘士の小宇宙が呼応して,ここで初めて沙織お嬢様から小宇宙が……。しかも強大な神の小宇宙…。アテナ神像まで浮かび上がって……。

ここまで小宇宙が発されれば,神と認めることはできるかな。急に神の小宇宙に目覚めるってことってないでしょう(スピンオフでは幼少期から多少は発していますけどね)。

アテナとそれを守る聖闘士。ようやく話が見えてきたぜ。

星矢

そういえば,魔鈴は沙織お嬢様がアテナだと知っていたということになりますが,その事実をどこで知ったのでしょう?

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地獄の番犬星座バベル

フフフフフフフフッ,アテナだと?ハハハハハハッ,青銅聖衣の雑魚どもが,探したぞ。サントール星座のバベル。白銀聖闘士だ。

バベル

炎の中からバベル登場。原作とは扱いが違います。しかも沙織がアテナだと分かっての行動です。
ここは強気に出る氷河,自ら進みでます。氷河には白銀聖闘士相手に根拠のない自信が溢れています。

受けてみよ,サントール星座のバベルの炎を。炎熱聖闘士とはわけが違うぞ。

バベル

非正規の聖闘士と正規の聖闘士では,そりゃあ実力は違うでしょう。

幻覚ではない!実際に俺の体を焼いている!

氷河

でも全然火傷一つしているようには見えません。

バベルの炎の攻撃に為す術もな後退りするばかりの星矢たち。そこに3つの流星が現れて,グラードコロッセオに降り立ちます。

手の込んだ聖衣装着シーンも挟み込んで尺を伸ばし,登場したのは……,

鋼鉄聖闘士

この展開には,リアルタイムで見ていた時、ずっこけましたね。

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