第25話『大いなる未来のためにの巻』の感想

ツッコミ,感想,ネタバレありです。ネタバレO.K.の方のみ御覧ください。古い作品なので,ネタバレも何もないかもしれませんが,一応忠告しておきます。漫画の話とわかっていても,科学的に突っ込みたくなることってありますよね。

目次

本編

白銀聖闘士たちが簡単に一輝に倒されていったわけなんですが,最初にデッドラインを超えて一輝に殴られた御者座カペラが復活してきます。

カペラは一輝に円盤を投げつけます。

円盤は武器ではないかという見方もありますが,あれは聖衣の装飾品であって武器ではないことになっています。

カペラのみる夢

カペラの投げた円盤が一輝の首を跳ね飛ばします。

青銅ごときが白銀はかなわないと言いたいところです。しかし,首のない一輝の死体がカペラに向かってきます。カペラは驚いて,さらに円盤を投げます。

さらに投げた円盤が一輝の腕を切り落としますが,同時にカペラの腕を切り落とします。無数の円盤がカペラを襲い,最後は脳天からカペラを切り裂きます。

前の回でカペラは一輝の引いたデッドラインを超えた時に一輝に一撃を食らわされていますが,その一撃はただの拳ではなく鳳凰幻魔拳でした。

外見的にカペラには何のダメージも負っていないんですよね。そして一輝のデコピンでその場に崩れ落ちるわけなんですが,なぜか聖衣まで粉々に砕け散ってます。精神を破壊されただけで,肉体にはなんのダメージを負っていないはずなのに,なぜか聖衣まで砕け散ります。

脆すぎます。

一輝は敵を殴る時,毎回鳳凰幻魔拳を仕込んだら強いんでね?

地獄の番犬星座ダンテ

同じく前回一輝に殴られたダンテが復活してきました。

ケロベルス座

ケロベロス座は,今は使われていない星座の一つで,現在はヘラクレス座の一部とされています。星図ではリンゴの木にまたがった蛇として描かれていました。

ダンテが再び硬球を投げつけてきたところで入ってきたのは,瞬の鎖。青銅聖闘士3人の登場です。3人が登場したところで,一輝はダンテの鋼球の鎖を手刀で切ります。

白銀聖衣の鎖が青銅聖闘士の手刀でいとも簡単に切れてしまって良いのだろうか? 防御性に大いに問題ありな気がします。議題に上がってもいいレベルです。青銅聖衣より軟すぎるって,どう考えても問題ですよ。

俺は群れるのが嫌いだ!by 一輝

文庫版『聖闘士星矢(4)』P118

一輝らしさを表現してますね。

とはいえ,暗黒聖闘士騒動を起こしてしまった以上,仲良く一緒に行動しようなんてことは虫が良すぎる話です。お互いにギクシャクしてしまうのが普通でしょう。一輝なりに気を使っているのだと思います。

一輝,富士の地底で凍りつかせたお前の右腕,もうほとんど感覚があるまい。いずれ肘から落ちるぞ。

地中海カノン島の噴煙の中へ7日7晩身を置け。そうすればお前の右腕は元通りになるはずだ。

文庫版『聖闘士星矢(4)』P119

噴煙の中へ身をおいたら,有毒ガスであっという間に死んでしまいます。即死レベルです。

聖闘士とはいえ,生身の人間です。平気でいられるはずがありませんが,なぜか平気な人たちのようです。

ダンテvs.瞬

瞬の鎖が絡まっていることを忘れて,ダンテは一輝を追いかけようとします。アホです。

しかもケロベロスの鋼球がアンドロメダの鎖の前に砕け散ります。白銀の聖衣が青銅に負けています。白銀聖衣のほうが青銅聖衣より強度設計が劣るなんてことがあって良いのでしょうか?

いかにあなたの鋼球鎖が協力とはいえ,しょせん地獄の番犬をつなぎとめるだけのもの。このアンドロメダの鎖の前では役に立たない。ましてや…

文庫版『聖闘士星矢(4)』P123

アンドロメダの鎖なんて,地獄の番犬どころか姫様を岩場に貼り付けておくだけの鎖でしかないのに……。イメージ的に番犬の鎖より弱くても問題ない感じですけど。

沙織と星矢の元へ駆け寄った紫龍は,星矢の様子を見て,

むう,これはひどい。全身打撲に加え,頭と右腕を骨折している。そ…それに,この頭の傷は視神経の方まで侵されている恐れがある。早く治療をしなければ…このままでは失明の危険があるぞ。

文庫版『聖闘士星矢(4)』P121

紫龍にそのような解剖学の知識があるとは思えませんが……。視神経は頭のかなり内部の方というか,中心部分を通っている神経なので,視神経まで傷がいってしまうような傷であるならば,脳の他の部分はぐちゃぐちゃになっていてもおかしくはないレベルです。

いい加減なことを言ってはいけませんよ,紫龍。

メデューサの盾

沙織と星矢を守る紫龍と氷河の前にペルセウス座のアルゴルが立ちはだかります。

瞬はアルゴルに向けて鎖を飛ばしますが,鎖がまず石になります。そしてその先に何があるのかと確認しようとしたところ,盾を見てしまって石になります。

そしてアルゴルがその盾を腕に装着してご丁寧に解説したところを,氷河がうっかり見てしまい石になります。

そのとき,抱きかかえていた星矢を落とします。沙織は多分,紫龍が盾から沙織を護るために突き飛ばしたんだと思います。そうでなければ,沙織が地面に倒れる理由が見つかりません。

現代においても,ペルセウス座の聖闘士はメデューサの首を盾に変えて戦うと……以前,老師に教えられたことがあった

文庫版『聖闘士星矢(4)』P135

老師は紫龍に88星座の聖闘士の戦い方の特徴を教えているんでしょうか。そのすべてを紫龍は覚えているようには見えませんが,実際にその聖闘士を前にしないと,知識なんて身につかないものですよね。

アルゴルvs.紫龍

アルゴルの盾を交わしながら紫龍は攻撃することになるので,紫龍の攻撃はアルゴルには当たりません。逆にアルゴルに一方的に責められます。

神話に則って縦に移ったアルゴルを攻撃しようとしても,アルゴルからしてみればそんなことは対策済み。子供だましの作戦なんて通用するわけがありません。アルゴルの必殺技を逆に喰らいます。

ならばと目隠しをしても盾の威力は網膜に飛び込んでいきます。

紫龍は布で目を覆ったのですが,何も物理的攻撃を受けていないのに,メデューサの盾に睨まれただけで目隠しが破れて飛んでいってしまっています。

布が切れてしまうような攻撃なんて受けていないはずなんですけど。はて?

左半身が石に変わってしまった紫龍です。

ここで紫龍はある決心をします。リアルタイムで見ていた時,これはかなり衝撃的でした。

自ら両目を潰すなんて

メデューサの盾は網膜に作用します。ですから,角膜だけを潰しても意味がありません。網膜に達するほど,奥深く潰さなければメデューサの魔力にやられて石になってしまいます。

ここで支流は神経を研ぎ澄ませ,心眼(小宇宙)でアルゴルの動きを感じ,廬山昇龍覇で倒すことになるんですけどね。

ルゴルは紫龍が聖衣を着た状態で倒した数少ない相手です。

たかがひとつの勝利のためだけではない。大いなる未来のために差,ペルセウス…。

文庫版『聖闘士星矢(4)』P155
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