第23話『シルバーセイント!誇り高き刺客』の感想

昔のアニメなので今更ネタバレもなにもないのですが,一応ネタバレO.K.の方のみご覧ください。リアルタイムでTVアニメを見ていました。今再び原作と映像を見直して,感想を述べたいと思います。

当時はアニメが原作に追いついてしまったがゆえに,アニメオリジナルのエピソードが挿入され,それがまた原作との矛盾を生み出し,原作以上にツッコミどころ満載の作品となりました。ツッコミを入れながら楽しめるのも,この作品の良いところでもあります。

しばらくオリジナルストーリーに寄り道をしましたが,原作ストーリーに復帰です。オリジナルストーリーを入れてしまったがためのつじつま合わせが始まります。

目次

本編

前回のあらすじが終わり,岩山ので上にある聖域を遠景からズームアップします。アニメ制作時には原作でもまだ話しが進んでいなかったこともありますが,十二宮がありません。

十二宮が存在しない聖域なんて、聖域じゃない!

遂に魔鈴にも星矢の討伐命令が下ります。命令を伝えたのはパエトン。ギガース参謀長ではありません。ギガース参謀長は勝手に聖域を出て,行方知れずになったようです。配下のパエトンが繰り上がりで新参謀長になりました。

魔鈴が命令にたじろいでいると,シャイナ登場。タイミングよく登場するというところを見ると,魔鈴の後でも追いかけていたんですかね。

魔鈴に星矢を殺せはしない。パエトン,あんたの目は節穴のようだね。星矢をやるなら私に任せな。

シャイナ

シャイナさん,これまで星矢を殺そうとして,何度も失敗しているではありませんか。何を言っているのです?

新参謀長として,改めて命令する。魔鈴,星矢の命を奪ってこい。魔鈴は白銀聖闘士の伴をするのだ

パエトン参謀長

ここで魔鈴も驚くことではないですし,シャイナだって高笑いをするようなことではないでしょ!魔鈴もシャイナも白銀聖闘士なんだから!

何を言っているんですか!

ハハハハッ!星矢の悪運も尽きたようだね。2分も持てば上出来だ

シャイナ

今まで白銀聖闘士であるシャイナさん相手に2分以上持ってますよ。矛盾してますよ。

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山荘

炎熱聖闘士との戦いで周りの森は焼けましたが,山荘は残っています。山荘にも日が燃え移って燃えていたはずですが,なぜか山荘は無傷で残っています。

一輝の復活を祝って,カンパーイ!

星矢

一輝がみんなと談笑しているなんて,原作の一輝から考えたら,ありえないことです。原作の話がまだそこまで進んでいなかったせいか,アニメ初期の一輝の性格は原作のそれとは明らかに違っています。

一輝が合流して嬉しさのあまり泣き出す瞬の性格は原作と変わらないのですが,一輝に違和感ありすぎる。一輝まで嬉しさで目に涙溜めてるし。

アーレスというのは,俺にペガサスの聖衣を授けてくれた前教皇の弟なんだ。

星矢

アニメスタッフがアーレス教皇として勝手に設定してしまったキャラが,原作の教皇像とあまりにもかけ離れてしまったがために,のちのちさらにアニメスタッフが苦労すること…。

で,ちょっとだけ回想シーンで前教皇から聖衣が授けられるシーンが出て来るのですが,声が田中秀幸さんだったんですね。第1話のときもそうでした。ということに,今更ながら気付きます。

教皇が変わることによって,聖域は悪に汚染されちまったのさ。俺のデスクイーン島の師匠は,俺が島に着いた時にはもう,アーレスの意のままに動くロボットにされていた。だから俺は,憎しみによって小宇宙を燃焼させる聖闘士として仕込まれた。

一輝

一輝がこの場にいることがもう違和感ありまくりですが,それは置いておきましょう。教皇は,虎視眈々と自分の手駒となりそうな聖闘士を洗脳しまくって,クーデターを企んでいたということですな。

黄金聖衣なくして彼らの天下はありえないと,沙織は光政翁から教えられた秘密を語ります。

で,その秘密が暗黒聖闘士編で城戸邸屋上のプラネタリウムで城戸光政の映像から聞いたもの(使い回し)。銀河戦争で記者に話してた内容じゃん。その内容を青銅聖闘士たちに背を向けて,窓に向かって喋っても,リアルな世界では信用されないよ。

金聖衣といったって,12体もあるのだから,1つぐらい欠けたって天下は取れそうなんですけど。アニメスタッフはそこまで考えなかったのでしょうか。

あなた方の中に,黄金聖衣を身に纏える真の黄金聖闘士がいるはずなのです。

沙織

候補者がこの中にいると、なぜわかる?

ここにいる青銅聖闘士たちは後々全員纏えますけど,目の前にある射手座聖衣に限っては星矢しかいないじゃん。射手座の聖衣を纏える者を捜すのなら,射手座の孤児のみを集めて修行地に送った方が効率的だったんでは?

そうかぁ,俺たちを狙うのは,黄金聖衣を狙うのはもちろんだが,それを身に纏う候補者を抹殺してしまえば,心配の種は全くなくなってしまうからなんだ。

星矢

とはいえ,敵にとって黄金聖衣全てのパーツを揃える必要はないことに気付く氷河。現在存在する黄金聖衣は射手座の黄金聖衣のみということになってます。しかしこの設定じたい,すぐにないことになってしまうのですよね。

突き詰めちゃうと、教皇の野望もおかしなことに……

教皇の野望

神より選ばれし教皇一族の長である余の傍らに安置してこそ,黄金聖衣は真の輝きを放つのだ。

アーレス教皇

世襲制ではないから!

コレクションとして集めるのは,黄金魂のロキも同じかも。

教皇の野望を阻止するために,

すぐにでも乗り込もうとする星矢たちを引き止める沙織。真先に単身で敵地に飛び込んでいく原作のアテナ沙織とは大違いです。

つかの間の休息

星の子学園に,なぜかまだいる貴鬼。いい加減ジャミールに帰らないと,ムウ様に叱られるぞ。

その後浜辺を歩いてデートする星矢と美保ちゃん。そこに登場したのは魔鈴さん。

オリジナルストーリーを入れてしまったために,原作のストーリーに戻っても改変した形にしないと戻れません。オリジナルストーリーに原作ストーリーが挿入される形になってしまっています。 場所設定が原作とは違いますし,昼間になっています。

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白銀聖闘士登場

魔鈴のところへ駆け付けようとした星矢の前に突如現れたのは,蜥蜴座ミスティ。

聖衣はギリシアの遺産だ。そもそも前教皇が国外にまで門戸を開いたのがそもそもの間違いだったのだ。日本人のお前に聖衣を纏う資格なんてない。

ミスティ

一緒にいる魔鈴は日本人なんですけど…。

美保ちゃんは沙織に知らせるための走り去り,貴鬼が戦いを見守ることに…。原作と違いムウ様はいません。

聖衣を纏っていない星矢に容赦ありません。聖衣を纏ったミスティの一撃を腹に食らっても,吐血すらしていないのは流石です。音速を超える拳のはずなので,衝撃波も凄いはずです。

日本には、一寸の虫ケラにも五分の魂ってことわざがあるんだぜ。

星矢

日本の学校に行っていない星矢がどこでそんなことわざ覚えた?!

ミスティに蹴られながらも反撃の体勢を取る星矢。シチュエーションは原作とは微妙に違いますが,原作通りです。

聖衣なら,ここまで運んで来てやっても良いんだぜ。

貴鬼

聖衣のない星矢に,貴鬼はペガサス聖衣を念動力で運んできます。原作はちょいちょいっという感じでも,アニメは気合いが入ってます。無駄に。

貴鬼が運んできてくれた聖衣を纏って,ミスティに流星拳を打つも,全く当たりません。

驚いている星矢の腕を,後ろから魔鈴が捕らえます。はい,ここで魔鈴の空拳炸裂です。

星矢のピンチを,紫龍は滝で,一輝と瞬は墓参り中に(城戸光政が父親という設定はアニメではなくなっているから,両親の墓かな),氷河は動物園でシロクマをからかっている(原作の氷河では考えられない)時に感じます。

よく見たら,魔鈴さん,聖衣のパンツをはいていないんですけど!

砂浜に星矢の墓が立てられて……,丸太とロープをどこから調達したんでしょう?丸太は聖闘士の早業でその辺りの木を切ったとして,ロープは持ち合わせてなんかないでしょう。落ちてもいないでしょうし。

で,驚いて星矢の墓を掘り出す貴鬼です。ミスティはそんな貴鬼を放り投げてどこかへ消し去ってしまっています。そんなことが黄金聖闘士のムウに知られたら……,知~らね。

白銀聖闘士を甘く見てもらっては困るな。青銅聖闘士の小宇宙など,すぐに感じ取ってみせる。どこに隠れていようが,すべてお見通しだ。

ミスティ

いや,だから,魔鈴さんも白銀聖闘士ですから!

アニメスタッフは魔鈴さんを青銅聖闘士扱いしていないかい?

vs. ミスティ

魔鈴の見せかけの拳に気づいたミスティが,星矢の墓に拳を繰り出すと,砂の中から星矢がその衝撃で飛び出してきます。

たった指一本でこれだけの衝撃を与えるとは。強い!これが白銀聖闘士の実力なのか。

星矢

星矢はシャイナさんという白銀聖闘士と何度も戦っているではありませんか。何を今更…。

星矢が流星拳を撃っても聞かないのは,ミスティの防御壁のせい。その防御壁に関する解説は,原作では崖の上で戦いを見守るムウ様がしていたけど,アニメでは星矢自身が流星拳を放ちながら解説しています。

なかなか器用ですね。

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