昔のアニメなので今更ネタバレもなにもないのですが,一応ネタバレO.K.の方のみご覧ください。リアルタイムでTVアニメを見ていました。今再び原作と映像を見直して,感想を述べたいと思います。
当時はアニメが原作に追いついてしまったがゆえに,アニメオリジナルのエピソードが挿入され,それがまた原作との矛盾を生み出し,原作以上にツッコミどころ満載の作品となりました。ツッコミを入れながら楽しめるのも,この作品の良いところでもあります。
第2話は,原作の第2話と対応しています。
本編
邪武vs. 蛮の試合をまだやっていました。星矢がギリシアで聖衣を獲得するためにカシオスと戦い,日本に帰ってくるまでの時間,ずっと試合をしていたことになります。まる1日試合をしていたことになります。
邪武の小宇宙は一角獣になっていますが,蛮は子獅子ではなく普通の獅子です。獅子が成長しちゃってます。子獅子と獅子は別物だと思いますけど。
城戸邸
沙織が銀河戦争初日を無事に終え,城戸光政の肖像画に話しかけているところに,辰巳より星矢が来たとの報告を受けます。
ギリシアから日本までで飛行機でかかる時間は12時間ぐらいのはずなので,ひょっとしたら邪武vs.蛮は1日以上戦っていたのかもしれません。
星矢が聖衣を持って城戸邸を訪れ,城戸光政に会わせろと言いますが,城戸光政はすでに故人であることが知らされます。
孤児となった俺たち兄弟をあんたの爺さんが引き離した。そして,俺を無理やりギリシアくんだりまで……,聖衣を持ち帰れば姉さんに会わせてくれるという約束でな
この辺の流れは原作とはちょっと違いますが,良いでしょう。姉さんに会わせろと星矢が沙織に迫ると,ここで邪武が登場します。聖闘士たちも城戸邸で寝泊まりしているんですね。
邪武と星矢が城戸邸の玄関でにらみ合います。邪武が馬になっていた回想シーンが流れます。さすがに沙織の「誰か馬になりなさい!」は削除されています。
星の子学園から幼い星矢を連れて行く男性は,ほとんどヤクザの風貌をしています。世界に冠たるグラード財団の使いの者が,こんな風貌で信用されるものなのでしょうか。
アニメの沙織は可愛らしい少女な面もありますが,そこはグラード財団総帥,ディールに持ち込みます。大人顔負けの冷たい側面もあります。8歳の頃からグラード財団の総帥として,そのような取引の場数を踏まざるを得なかった経験が生きているのでしょう。
星矢が優勝したら,グラード財団が総力をあげて星矢の姉を探すという約束をします。
聖衣を担いで城戸邸を出ていこうとする星矢。邪武が放ったパンチが聖衣の担ぎ紐を切り,聖衣が中を舞い,床に落ちます。星矢が振り向こうと横を向いたとき,ピンポイントでパンチが紐に当たります。
それに対し,星矢も邪武にパンチを1発噛まし,城戸邸の壁に穴を開け,穴の向こうに飾ってあった城戸光政の肖像画が落ちます。壁に穴はあきましたが,肖像画は無傷です。
星の子学園
星矢は星の子学園を訪れます。姉の情報を手に入れようと訪れます。
原作通り,美保ちゃんは「神父さんにお願いして,ここ(孤児院)で働かせてもらっているの」と言っています。児童を働かせているというブラックな違法経営の孤児院です。星矢の時代,児童が働くようなことはすでに違法だったはずです。
「今度の大会に星矢ちゃんが出場すれば,見つかるかもしれないね」
「えっ?どうして?」
という銀河戦争効果に全然気づいていなかった星矢です。
孤児の男の子が
「お兄ちゃん,星矢っていうんだろう。だって,美保姉ちゃんがよく話してくれたし,美保姉ちゃんの部屋には写真が飾ってあるもん!」
星矢が7歳の頃の写真でしょうね。ギリシアに行っている6年間の写真なんて,持っているはずがないですから。
星矢vs.激
グラードコロッセオのドームが閉まり,星空が映し出されます。改めて大会ルールが説明されます。
ジーパンの上から聖衣が装着されて,次に映し出される時は赤いアンダーウェアに変わっているところは,突っ込んではいけないお約束です。ジーパンがどこへ消えたのかなんて,気にしてはいけません。
試合開始のゴングがなる前から,小宇宙全開で爆発寸前の星矢です。星矢の小宇宙に反応して聖衣が熱くなっているようですが,星矢は火傷しないのでしょうか。
激の声はカシオスと同じです。銀河万丈さんです。
星矢は戦いの前に聖衣を装着しましたが,リングの外では自分の戦いがないにもかかわらず,他の聖闘士は皆,聖衣を纏って試合を観戦しています。
美保ちゃんは他の孤児たちと一緒にTVを観ています。幼い孤児たちは無邪気に星矢を応援しますが,美保ちゃんは祈っています。
星矢のジャンピングキックが激の顔面にヒットします。鼻の骨が折れたりすることはありません。激のタックルを受ける星矢ですが,なぜわざわざ食らうのでしょうか。逃げればいいのに。
カナディアンロッキーで,激は何万頭もクマを殺したと言っていますが,生息数はグレズリーベアとブラックベアを足し合わせても1,000頭にもならない絶滅危惧種です。何万頭ものクマに出会うことなんて,まず不可能です。
激がクマだと思っていたのは,実はキツネやタヌキだったのではないでしょうか。
「この2本の腕は,俺の聖闘士としての証」
という激に対し,星矢はその2本の腕を潰します。激の腕の骨が折れたとアナウンスされていますが,その後の描写では折れたような感じはしません。折れていようがいまいが,聖衣の腕のパーツを破壊してしまっているので,スゴイ握力です。
星矢は何十発ものキックを繰り出して激の聖衣を破壊して勝利します。
まる1日繰り広げられた邪武vs.蛮の試合に比べて,星矢の試合は短時間で終わってしまったので,観客にとってはつまらないかもしれません。
「星矢,本当の戦いは,これからよ」
主催者席の沙織は言いますが,この「本当の戦いはこれから」という言葉を,ハーデスのいる冥界に乗り込むまで,いったい何度聞くことになるのでしょうか。
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