第17話『救え!沙織の危機』の感想

昔のアニメなので今更ネタバレもなにもないのですが,一応ネタバレO.K.の方のみご覧ください。リアルタイムでTVアニメを見ていました。今再び原作と映像を見直して,感想を述べたいと思います。

当時はアニメが原作に追いついてしまったがゆえに,アニメオリジナルのエピソードが挿入され,それがまた原作との矛盾を生み出し,原作以上にツッコミどころ満載の作品となりました。ツッコミを入れながら楽しめるのも,この作品の良いところでもあります。

引き続き,アニメのお話が原作に追いついてしまったために挿入されたオリジナルストーリーの部分です。原作での設定がまだいろいろと明かされていない中で作成されたストーリーですので,後に原作の話の流れと明かされた設定との間に色々と矛盾が生じる結果となってしまいました。

原作に追いついてしまったがゆえに,アニメスタッフが頭を悩ませて一生懸命考えたストーリーであるということを踏まえて,原作の設定との違いを突っ込みながら,笑い飛ばして楽しんでいきましょう。

目次

本編

沙織を鷲掴みにするドクラテスです。沙織との身長比から,5mはありそうです。

交通機関を利用せず,目立つことなく城戸邸に来るためには,テレポートするしかありません。聖闘士にすらなれなかったドクラテスがテレポートなんてできるとは思えません。どうやって来たのでしょうか?

女神である沙織は,襲撃するカラスを小宇宙の力で追い返したり,黄金聖闘士であるシャカが投げた槍を後ろを向いたまま片手で止めるほどの力を持っているはずです。

本来なら,こんな所でドクラテスに捕まるような人物ではありません。アテナとしての力を発揮していれば,ドクラテスなんてびっくりしてすぐにひれ伏してしまうのではないでしょうかね。

黄金聖衣

私より,黄金聖衣のほうが大切です!!全人類の幸福が,黄金聖衣にかかっているのです。

沙織

いや,聖闘士にとって大切なのは,黄金聖衣よりもアテナの方です。アテナの方を守らなければならないはずです。それに,黄金聖衣は射手座だけではありません。他に11体の黄金聖衣があるはずです。

いて座だけを守っていも意味はないと思いますよ。

フフフフフ。今この世に存在している最強の聖衣は,射手座の黄金聖衣だけだ。万一,その聖衣を装着できる黄金聖闘士が出現したら,余の野望達成はこれまでの歴史が示しているように,困難となろう。だが,今その候補者である星矢たちを葬っておけば,その心配もなくなる。

黄金聖衣を日本人になど,渡せん!

アーレス教皇

だから,黄金聖衣はいて座だけではない!ということぐらい,アーレス教皇も知っているでしょうに…。自分自身双子座の黄金聖闘士なんだから…,自分の聖衣が黄金聖衣ということぐらい,わかっているでしょう。

他の黄金聖衣を無視しないでくれ!

神より選ばれし,教皇一族の長である余の傍らに安置してこそ,黄金聖衣は真の輝きを放つのだ!

アーレス教皇

教皇の座は世襲制ではありません。黄金聖闘士の中から,前教皇が指名して決まるのが教皇です。

アニメスタッフの迷走ぶりが,面白いですね。

残りの8つのパーツはどこに

まだジャミールには帰っいない貴鬼です。ムウに戦いの行方を見届けるように言われているのでしょうか。城戸邸のプラネタリウムに他の青銅聖闘士とともにいます。

城戸邸はドクラテスによってかなりの損傷を受けたはずですが,不思議なことに屋上にあるプラネタリウムは無事のようです。貴鬼と青銅聖闘士たちは,どう動くべきかを話し合っています。

残りの8つのパーツは,どこにあるんだろう?

ここで貴鬼の超能力発動。他の黄金聖衣の行方をサーチします。どうやら一輝と戦った場所にそのまま残されているようですね。

グラードコロッセオ

星矢と瞬がグラードコロッセオに向かいます。紫龍と貴鬼は,残りのパーツがあるかもしれないとされた場所に向かいます。

紫龍と氷河はどうしたんだ?ま,まさかあいつら逃げたわけじゃ……

辰巳

辰巳よ,この状況で突っ込むところじゃないだろう。

お嬢さん!一人の人間の命も救えずに,全人類の降伏もないじゃん。俺たち聖闘士は,この世に邪悪が蔓延る時,必ず現れる希望の闘士なんだ!

星矢

全人類を護る以前に,アテナをお守りするのが聖闘士です。まだ沙織がアテナだと判明する前だとはいえ,星矢の行動は間違ってはいません。

同時に沙織と黄金聖衣を交換だなんて言いますが,悪党が約束を護るわけがありません。辰巳は開放しますが,沙織は再び捕まります。ドクラテスの手下を追いかける星矢ですが,ドクラテスが立ちふさがります。

ドクラテスは黄金聖衣のマスクを持ってグラードコロッセオから走り去ろうとしますが,それを見越して氷河が待っていました。

氷河はドクラテスの手下を追いかけますが,公共の道路,しかも高速道に雪なんて降らせたら事故の元なので辞めてほしいですね。

兄弟

黄金聖衣を頂いた今,星矢,残るはお前の命をもらうだけだ!星矢,聖域で倒したカシオスのこと,覚えているだろうな。

俺の可愛い弟だ。お前のために聖闘士になる夢を砕かれ,体まで使い物にならなくなった弟の恨み,晴らしてやるぜ。

ドクラテス

カシオスが聖闘士に慣れなかったのは,星矢との戦闘に破れたこと以前に,小宇宙に目覚めることができなかったからですけど。カシオスはその後雑兵として活躍していますから,体が使い物にならなくなったってことはありません。

カシオスの敵を打ちたいのはわかりますが,それこそ私闘です。聖闘士にとって,そのような私闘は禁止されているはずです。あ,ドクラテスは正規の聖闘士ではなかいから関係ないのか。

兄弟という関係に瞬が反応しちゃったよ。

ドクラテス!お前が弟のために星矢と戦うというのなら,僕は兄一輝のためにお前と戦う!

ドクラテスの手下が3人縦に重なって(一人の肩の上に立ち,その方の上にさらにもうひとり立って),合体!おじゃる丸の子鬼トリオかっ!

合体してグルグル回って,瞬を攻撃してきます。聖闘士なら,それぐらい避けろよ,瞬……。

星矢vs.ドクラテス

星矢は小宇宙を燃やして流星拳を放ちますが,ドクラテスは簡単に避けます。

ドクラテスが正規の聖闘士になっていないのは,やはり戦闘技能は一流でも,心が一流でなかったと言うか,小宇宙に目覚めてないからでしょうね。小宇宙に目覚めていなくても,星矢の音速を超える流星拳を跳ね返せるのはどういうことなのでしょう?

ドクラテスがヘラクレス猛襲拳を放つ時,カミナリ雲が発生し,稲妻が落ちています。この技,砂漠地帯で行ったら,雨を降らすことができるんじゃないかな?なんて思ってしまいました。

ハハハハハハハハ。聖闘士一の俺のパワーを舐めるな。

ドクラテス

聖闘士一のパワーの持ち主って,アルデバランですけど……。

アルデバランは聖域に常駐していない黄金聖闘士だから,ドクラテスは知らないのでしょうね。井の中の蛙ってやつです。

なんてパワーだ。こいつのパワーに比べたら,ベアー檄のパワーなんて,赤ん坊も同然だ。

星矢

ん,ひょっとして,星矢って,パワーファイターと当たる確率が他の青銅聖闘士に比べて高いですね。というか,パワーファイターの相手は必ず星矢ですね(青銅聖闘士が登場しない黄金魂を除く)。

星矢,カシオスの痛みはそんなものではなかったぞ。お前の耳もそいでやる。どうせ耳を落とすなら,仲間の前でそいでやる。

ドクラテス

星矢を鷲掴みにして,星矢の耳を削ぎ落とそうとするドクラテスの手から,金属製の爪が出てきました。聖闘士ではないので,己の肉体のみを武器に戦う必要はありません。聖闘士ではないので,反則技も平気です。そういえば,鋼鉄の爪が手から出てくるなんて,X-menにそんなキャラいましたね。

間一髪の所で,瞬の鎖が飛んできます。瞬は天井の照明をドクラテスの頭上に落としますが,ドクラテスはダメージを受けていません。金属片とか刺さりそうなものなのですけどね。

ば,化物だ……

この巨体からしてすでに人外の化け物であることは間違いありません。

反撃

ドクラテスの手下から,氷河は黄金聖衣のマスクを奪い返します。

瞬がドクラテスの気を引いている間に,沙織を助け出します。

瞬の鎖を流れる数万ボルトの電流にも,びくともしません。ドクラテスが纏っている似非聖衣は,絶縁体であることが判明しました。

瞬がドクラテスの攻撃を受ける直前に,氷河登場。その氷河に対し,なぜかキグナス!と叫ぶ瞬。

守護星座で呼ぶのは敵ぐらいなもので,仲間内は名前で呼ぶことがほとんどなのが,聖闘士星矢のはずですけど……。

ドクラテスの作戦虚しく,黄金聖衣のマスクは取り返され,沙織は開放されます。

そして,バカの一つ覚えのヘラクレス猛襲拳。聖闘士に一度見た技は通用しないのだから,いい加減猛襲拳を攻略しろと,ツッコミたくなります。

シベリア仕込みの足封じ技

ドクラテスの弱点が見つからないと困っている星矢たち。それに対し,下半身を攻めろという氷河。大男は,意外と下半身が弱いらしい。

回想シーンで初登場の水晶聖闘士。

戦いというものは,何が起きるかわからんものだ。また,どんな相手と戦うことになるやもしれん。体が桁外れに大きい相手に有効な技だ。相手の下半身を一気に潰すのにな。ただし,小宇宙を完全に燃焼をし尽くす技なので消耗が激しく,またそれだけ危険も伴う。

水晶聖闘士

そう言って,絶滅危惧種のシロクマの足を封じる水晶聖闘士です。そして氷河もシロクマの足を封じようと,頑張ります。絶滅危惧種相手にです。

回想シーン終わって,その技をドクラテス相手に行う氷河ですが,これがシベリア仕込みの技なのかと思うくらい,技がショボすぎて泣けます

わざわざキグナスダンスを踊ってから,技を仕掛ける氷河です。ドクラテスの足を固めたのはいいけれど,小宇宙の消耗が激しい技というよりも,スキだらけの技です。背中にドクラテスの激しい攻撃を受ける氷河です。

アニメスタッフよ,なぜこんなショボい技を思いついてしまったんだ!

星矢たちよ,氷河がドクラテスの足を固めてくれているのをボーッと観ていないで,とっとと攻撃しないか!氷河が受けるダメージが大きくなってしまうだろうがーっ!

それでもなんとか氷河がドクラテスの動きを封じてくれたおかげで,星矢と瞬がドクラテスにとどめを刺すことができました。

8つの黄金聖衣のパーツ

貴鬼が黄金聖衣のパーツがあると感じたところに,走って向かう紫龍と貴鬼です。

しかし着いたとき,その場所にはヘリコプターが飛んでいて,黄金聖衣の8つのパーツとともに飛び去っていきます。

走って向かうのではなく,貴鬼が直接その場所にテレポートすればすんだ話ではないのかね?

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