第10話『うばわれた黄金聖衣の巻』の感想

ツッコミ,感想,ネタバレありです。ネタバレO.K.の方のみ御覧ください。古い作品なので,ネタバレも何もないかもしれませんが,一応忠告しておきます。漫画の話とわかっていても,科学的に突っ込みたくなることってありますよね。

目次

本編

一輝のかげが5人登場したところから物語が始まります。

一輝の同じ背格好の少年を5人も集めるだけでも大変だと思いますが,集めた少年をトレーニングさせて,同じ髪型にして,洗脳させるのはなかなか手間のかかることです。

復習のためにここまで手の混んだことをするとは,一輝もなかなかやるものです。一輝も只者ではないことを伺わせます。

正式な聖闘士ではないけれど,かなりの実力の持ち主です。青銅一軍5人組の後ろを簡単にとってしまいます。

その彼らのために黒い鳳凰星座の聖衣まで仕立て上げるという優しさを,一輝は持っています。さすがは親分です。5人分の暗黒鳳凰星座聖衣を仕立てる資金源はどこにあったのでしょうか。

青銅聖闘士の後ろをとった行動は,一輝が命令していない勝手な行動であり,一輝は怒ります。

怒られた暗黒鳳凰星座たちは,任務を思い出し,すぐに行動に移ります。

暗黒聖闘士

に…にいさんは……,どうやら悪魔に魂をうってしまったらしいね…

瞬のこの言葉に一瞬反応する一輝です。

一瞬反応した一輝ですが,すぐに手下の暗黒鳳凰星座たちをつれて姿を消しました。瞬は,暗黒聖闘士たちの目的は黄金聖衣だと言います。

暗黒聖闘士

正しかるべき聖闘士の拳を自らの欲望のためのみに使い,修羅界の中で未来永劫まで殺戮を繰り広げると云われる。その存在はアテナからも見放された

欲望のためだけに自ら悪魔に魂を売ったまさしく暗黒の聖闘士。

暗黒聖闘士の解説文を読んでいたら,どこぞの双子座のことではないかと思わなくもないですが,双子座はアテナから見放されていないところが違いますね。

アテナから見放されるかどうかは,聖闘士としての実力の違いなのかもしれません。聖闘士になりきれずに,暗黒面に落ちてしまったのが暗黒聖闘士だという解釈で良いでしょう,たぶん。

空の黄金聖衣箱

暗黒聖闘士たちの狙いは黄金聖衣です。

星矢が黄金聖衣箱の方に振り向いたタイミングで,黄金聖衣箱が台から落ちます。その瞬間は誰も触っていません。

実はこっそり,星矢の頭に見えない糸のようなものが仕掛けられていて,星矢が動いた瞬間に箱が落ちるような仕掛けになっていたのかも……,いや,違いますね。星矢はなんの抵抗も感じていませんし。

暗黒聖闘士の手下の一人が実は残っていて,リング上の青銅聖闘士たちや観客が黄金聖衣箱の方を見た瞬間に合わせて,落としていたと考えるほうが現実的です。

台上の黄金聖衣箱は,観客席の方に落ちます。落ちると同時に,聖衣の箱の蓋が開き,中が空っぽであることが示されます。

ところで,黄金聖衣箱の中に黄金聖衣が入っているということを,グラードコロッセオに来ている観客にみせたシーンって,ありましたっけ?なかったような気がします。

だとしたら,はじめから聖衣なんてなかったのではないかと,疑いをかける観客が一人ぐらいいてもおかしくないかもしれません。

暗黒聖闘士を追え!

沙織は,奪われた黄金聖衣を取り返すように青銅聖闘士たちに命令します。しかし,命令するまでもなく,青銅聖闘士たちは動き出します。

氷河以外,みんなけが人なので,観客達は心配します。

氷河の場合

黄金聖衣を奪い,全力で逃げていく暗黒聖闘士は雪を見ます。もちろん,氷河が降らしている雪です。雪雲がなくても,雪を降らすことができるようです。

全力で逃げていく暗黒聖闘士に,余裕で追いついてしまったということになります。しかも先回りして,雪まで見せています。それが正規の聖闘士と,暗黒聖闘士の力の差でしょう。

相手は正規の聖闘士に比べ能力の劣る暗黒聖闘士とはいえ,それなりの広範囲に振らせなければ全速力で走る相手に雪を見せることは出来ません。少なくとも半径1kmは降らせていた可能性があります。一般人にとっては,どえらい迷惑です。

雪に驚く相手にダイヤモンドダストについてのうんちくを垂れた後,ダイヤモンドダストで敵を倒し,聖衣を取り返します。右腕パーツのみです。

聖衣をバラバラにして持ち去ったことが明らかになります。

星矢の場合

星矢も氷河同様に,簡単に暗黒聖闘士に追いつきます。星矢は怪我をしている状態であるということを考えると,やはり暗黒聖闘士の実力はしれています。

暗黒聖闘士は,右脚パーツをみせて挑発しますが,星矢は簡単に後ろを取ります。逃げようとしても,また簡単に後ろを取ってしまいます。

バカめ,聖衣もつけずにフル装備の聖闘士相手に勝てるつもりか!

暗黒聖闘士のあんたは,(正規の)聖闘士ではないでしょうに。それに,暗黒聖衣は正規の聖衣ではないので,それほど性能も良くないと思います。騙されていることに気づいていませんね。

ペガサス流星拳を放ち,暗黒聖闘士を倒します。

ぐうう…やつの拳が見えない…一体,マッハをいくつ超えてるんだ…

生身の体では,マッハを超えることは出来ない設定のはずです。暗黒聖闘士の能力の低さが分かる台詞です。

星矢は暗黒聖闘士たちに,本当の目的を問いただします。

一輝様は青銅の身でありながらその強大な力で暗黒聖闘士さえも支配なされた。(中略)一輝様は黄金聖衣を纏い,この天と地のはざまの永遠の支配者となられるのだ!!

中房ヤンキーたちが自分たちのボスを担いで,何を言ってんだか,というような台詞です。寝言は寝て言えというレベルです。

瞬の場合

こちらも普通に追いつきます。普通に追いついて,ネビュラチェーンを敷いて敵を倒します。左脚パーツのみです。

兄が代わってしまって原因を聞こうとします。兄を心配する瞬らしいです。

それを知れば罪の意識に苛まれ,自ら生命を断つことになるだろう。(中略)一輝様をそうさせてしまったのは,お前らなのだぞ。フフフ……。

その言葉にショックを受けて立ちすくむ瞬です。

紫龍の場合

港と思しきところまで逃げた暗黒聖闘士を,水中から水を吹き上がらせて,その上に乗る紫龍です。紫龍の服は,全く濡れていません

滝を逆流させる力があるのは認めますが,このように水を操る力も持ち合わせていたのですね。

この暗黒聖闘士もあっさり紫龍にやられます。紫龍は暗黒聖闘士の弱さに疑問を持ちます。

俺たちは単なる一輝様の影にすぎん…(中略)一輝様の周りには,暗黒聖闘士最強の四人がついているのだからな。フフフ…。

一輝の影としてって,あまりにも軽い命ですね。もう少し命を大事にしましょう。そんなので,人生満足できるわけないでしょう。影としてって,人生諦めてんじゃねえ!

一輝と影

残った最後の一人の影が,一輝に報告します。

海辺の岩場です。夕日をバックにしています。ええカッコシイです。

残った黄金聖衣を,岩に突き刺して叫んでいます。カッコつけたがりなのがよ~く分かります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次