昔のアニメなので今更ネタバレもなにもないのですが,一応ネタバレO.K.の方のみご覧ください。リアルタイムでTVアニメを見ていました。今再び原作と映像を見直して,感想を述べたいと思います。
当時はアニメが原作に追いついてしまったがゆえに,アニメオリジナルのエピソードが挿入され,それがまた原作との矛盾を生み出し,原作以上にツッコミどころ満載の作品となりました。ツッコミを入れながら楽しめるのも,この作品の良いところでもあります。
第1話は,原作の第1話と対応しています。
プロローグ
この世に邪悪がはびこる時,必ずや現れるという希望の聖闘士(せいとうし),セイント。その昔,戦いの女神アテナを常に守る少年たちがいた。彼らはアテナの聖闘士と呼ばれ,己の肉体だけを武器として戦った。その拳は空を引き裂き,その蹴りは大地を割ったという。
そして今,真の勇気と力を持った少年たちが,新たな聖闘士として蘇った
田中秀幸さんのナレーションで物語は始まります。真の勇気と…,の行で青銅聖闘士たちがバックを流れていくのですが,目つきが怖いです。怪しい人みたいな目つきです。
本編
少年同士を戦わせて見世物にするなんて,ファイトマネーを稼ぐムエタイ選手がリアル世界にもいることは確かですが,子供の人権侵害であることは,アニメなので気にしてはいけません。
銀河戦争で邪武が蛮と戦っている場面から入ります。原作ではたった1コマで処理されてしまった戦いです。邪武vs.蛮の戦いで,銀河戦争の会場が盛り上がっています。
結構,邪武が押されています。背中や腹にパンチをかなり食らって,観客が心配そうに見ています。死にそうな勢いの邪武ですが,沙織お嬢様の顔を見るなり気を取り戻して形勢逆転するところは,お嬢様大好き邪武らしくていいです。アニメスタッフさん,いい仕事してます。
一角獣星座の聖衣は,原作と違い,アニメではふんどしパンツなデザインになってしまっています。どうしてこうなった!
銀河戦争は始まっていますが,まだ星矢はコロッセオに到着していません。まだ到着していない星矢に,沙織はイライラします。会場に並ぶ聖衣箱に,ペガサス座の聖衣箱はありません。
星矢はペガサス座の聖衣を持って返って銀河戦争に参加することになっていますが,実はまだ聖衣を獲得していませんでした。星矢が聖衣を獲得できたかどうかまだ確認できていないのに,なぜか聖衣を持ち帰って銀河戦争に参加することになっています。
世界に冠たるグラード財団が,未確認情報をもとにイベントを先走って行ってしまうなんて,そんなことでいいのか!
一方その頃,ギリシア聖域
これからペガサス座聖衣をめぐって,カシオスと対戦するようです。
(偽)教皇の髪色は茶色です。声は田中秀幸さんです。
カシオスが相変わらずでかいです。星矢の体を握りしめます。体長3m以上あるのではないでしょうか。実際のカシオスのプロフィールでは201cmとなっていますが,それ以上の身長があるようにしか見えません。サバを読んでいるとしか思えません。
カシオスの歯は全部とんがっています。ヤスリで磨いて尖らせているのでしょうか。なかなか器用です。
星矢が切り取ったカシオスの耳がピクピク動いていて,なかなかグロいです。
「今まで感じなかったオーラが,星矢の周囲に溢れている」
原作ではアイオリアの台詞ですが,シャイナの台詞になっています。しかも,小宇宙ではなくオーラと言っています。ここにアイオリアは登場していないので,原作でのアイオリアの台詞がシャイナの台詞になっています。
原子を砕く
「お前は,自分の体の中に,宇宙を感じたことがあるか?!?」
星矢のこの台詞のあと,回想シーンへと繋がります。
魔鈴に,「砕く」ということについての教えを受けています。小石を素手で割るという基本的なことを教えられています。
「いい,破壊するということの根本は,原子を砕くということなの」
星矢はこの説明に納得していますが,実際に原子を砕くにはとんでもないエネルギーが必要となります。今の科学の力では核反応をさせて原子を崩壊させることが精一杯で,陽子,電子,中性子のレベルまで分けるとこまで出来ていないような気がします(最先端科学技術でひょっとしたら出来ているかもしれませんが)。
真の聖闘士は自己の体内にあるその小宇宙を爆発させることによって,超人的なパワーを生み出すんだわ
魔鈴さんらしくない女性言葉です。……よとか,……わとか,原作の魔鈴さんはこんな言葉遣いなんてしません。
現実に戻ってvs.カシオス
カシオスは体がでかいから,流星拳を当てやすいですね。
ペガサス流星拳でカシオスを倒します。
vs.シャイナ
聖衣を手に入れた星矢は嬉しくて聖衣箱を開けようとしますが,それを魔鈴は諌めます。
魔鈴は突然,流れ星を見て何かを感じたらしく,逃げ始めます。聖衣を取られたシャイナの一味が星矢に襲いかかります。雑兵は簡単にかわせる星矢と魔鈴ですが,シャイナは先回りしていました。
聖衣箱とともに崖下へと落ちる星矢。
崖下へと落ちた星矢は,聖衣箱の蓋を開けます。
すると,聖衣箱の中の聖衣が光り輝き,星矢が驚いていると,星矢の体が宙を舞い,聖衣のペガサスが追いかけていき,空中で分解して星矢の体を纏います。勝手に聖衣が星矢の体を覆います。
アニメ版の聖衣は,原作版よりも体を覆う部分が多いです。
聖衣を纏い,試しに打った拳が衝撃波となってシャイナを傷つけます。星矢の拳がマッハを超えたということです。
それでも怯まずシャイナは星矢に攻撃を仕掛けます。聖衣を纏ったにもかかわらず,星矢は簡単に腹パンを受けて沈みます。聖衣が鉛のように重たいことを理解できない星矢で,それを言葉にはしていないはずなのに,師匠の魔鈴には届きます。
「聖衣を身に着けただけで,力が出ると思ったら大間違いさ。聖闘士は自己の体内にある小宇宙を爆発させて,(中略),聖衣も同じように,ソウルとパワーが一致するのさ」
星矢が倒れらと見ると,「ここは我々に」といってシャイナ派の雑兵どもが現れて,星矢を足蹴にします。女のシャイナではなく,男の雑兵どもが相手なら,星矢は容赦しません。途端に小宇宙を燃やして必殺技を繰り出す星矢です。
風圧でシャイナのマスクをかちわり,シャイナの素顔を露わにするところは原作通りです。
シャイナ一党を退けた星矢は,無事に日本へと聖衣を持ち帰ります。
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